正直な娘

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 65
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838717699

作品紹介・あらすじ

タレント志望の栞、ロックファンでイギリス留学を夢見るサチ、仕切り屋で優等生の裕子、ヤンキーで妊娠してしまう矢野、そして精神を病んで転校する萌絵。5人の女友だちと恋人の岸田くん。「わたし」の15歳から16歳までの青春を、魅力溢れる文体で描いた傑作。

感想・レビュー・書評

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  • 昔あった、oliveって雑誌の小説ページにありそう。
    嫌いじゃない。

  • 読み物としてはおもしろく読めたけれど、特に心には残らないので★2.5かな。
    コンドームを使わないことが愛情、みたいな表現が不快。
    映画「三年身ごもる」は好きだけれど、読むことはないかも。

  • 女子高生が主人公。
    友達は5人グループで、色々なタイプがいる。
    主人公はちょっとぼけた不思議ちゃんタイプ。
    というか、ハブにされないように、それを
    演じている。
    色々なタイプの友達の個性が光る楽しい小説かと
    思ったら、それぞれが相手の出方を見て
    ぎくしゃくしている、固い感じの話だった。
    主人公も色々悟っているわりに、友達の反応を
    見ながら自分の態度をかえているし、変な感じ。
    早く先を読みたくて読むんじゃなくて、
    早くこの本を消化したくて急いで読んだ。
    読後もすっきりしなかった。

  • 大好きな唯野未歩子さんの小説。
    読んでいて、まさに「フレンチドレッシング」の女子高生が浮かんだ。

  • とっかかりは良かったんだけどナァ( ´・ω・)。。ウーン。

  • 高校生くらいの女の子の友情を描いた作品。江國香織の「いつか記憶からこぼれおちるとしても」かと思った。似ているけれども思いのほか面白く読めた。なにかを犠牲にしたり諦めたり、自分の気持ちに逆らって時間を過ごした人には、ここに出てくる誰かの気持ちが痛いほどにわかるのではないだろうか。「岸田くんと抱き合ってみて、自分の身体が柔らかい脂肪でできていることと、岸田くんの身体が硬い繊維でできていることを知って、びっくりした」という一文にやたらドキドキさせられた。

  • 小中高と一貫の私立高校に通う秋子と、その友人たちの物語。
    単純に明るい青春小説ではなく、手触りは冷たい爬虫類みたいだ。
    でも、思えば、自己愛の一番強い思春期の頃に、学校や地域社会という限られた中で築かれた友人関係というのが、どれもこれも真っ当に明るいはずなどないのだ。
    ただ無邪気な「友情」を御旗に無意識に自他を欺いて歪みを調節している人間はきっと少なくない。それが正直に露呈したとき、そこにあるものについて、ふと考えさせられる。

  • 文章は、いい感じなんだけど。。

  • こんなに早いうちから悟りひらいてる女子っているのかな。いたら怖いな。自分はそういう風になろうとしてもなれなかったから、この子が近くにいたら冷ややかな目で見られてたかもな。お話は正直ちょっと物足りない感じがした。両親についても、友だちについても、そして主人公の心情についても、もう少しページがほしいなって感じでした。映像にすれば魅力的なものになりそうだけど。でも岸田くんが旅に出る理由はわかる気がする。

  • 小学生にして諦観を身につけた少女が、自分の周りの世界を見つめる物語。

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著者プロフィール

1973年東京生まれ。女優、映画監督、脚本家、作家。多摩美術大学在学中の97年、斎藤久志監督の映画「フレンチドレッシング」で女優デビュー(毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞)。その後、「大いなる幻影」(監督:黒沢清)、「BULLET BALLET」(監督:塚本晋也)、「金髪の草原」(監督:犬童一心)「さゞなみ」(監督:長尾直樹)「『また、必ず会おう』と誰もが言った。」(監督:古厩智之)などに出演。その他の出演映画に「いたいふたり」「透光の樹」「血と骨」「それでもボクはやってない」「Sweet Rain 死神の精度」「ゲゲゲの女房」などがある。2006年「三年身籠る」で長篇映画監督・脚本家デビュー(高崎映画祭・若手監督グランプリ受賞)。映画の進行と同時に、同名の長篇小説を書き下ろし、小説家デビューも果たす。

「2018年 『彼女たちがやったこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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