- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838718238
作品紹介・あらすじ
イベントコンパニオンをしていた長島千恵さんは23歳の秋、左胸にしこりがあるのを発見、乳がんとの診断をうけた。ちょうどそのころ赤須太郎さんから交際を申し込まれ、悩みに悩んだが「一緒にがんと闘おう」という言葉に動かされ、交際がスタートした。しかし、がんの進行は止まらず、去年7月に乳房切除の手術をせざるをえなくなる。それでも治ると信じ、SEの資格を取り再就職し、次第に病気のことは忘れていった。ところが、今年3月、激しい咳と鋭い胸の痛みに襲われ、主治医の元に。胸膜、肺、骨にがんが転移していたのが判明。筆舌に尽くしがたい痛みとの闘い。そして、ついに千恵さんは…。最後まで人を愛し、人に愛され、人を支え、人に支えられた24年の人生を生き抜いた長島千恵さんからのラスト・メッセージ。
感想・レビュー・書評
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みなさんに明日が来ることは奇跡です。
それを知っているだけで日常は幸せなことだらけであふれています。
同じ状況になった場合想像を絶するが、この作品を読み改めて日々のあらゆる事柄に感謝して過そうと思った。癌の治療の辛さなども伝わる1冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あとがきに書いていたけれど、彼女が存命中に彼女のドキュメンタリーの放送がされて、彼女がそれを視聴し、世の中からの反響を知ったら、どのような反応をしただろうか。
「明日があることが奇跡」であり、今を懸命に生きなければいけないと思わされる一冊でした。 -
凄く感動しました。
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一気に読み上げるにはあまりに辛すぎる。
生きていることの幸せ、時間の有限性、がんの恐ろしさ、闘病の辛さ、支えのあることの強さ。
涙なしには読めません。
乳がん検診、みんな受けよう。 -
【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
https://opc.kinjo-u.ac.jp/ -
健康で毎日不自由なく生きている奇跡、自分を支えてくれる周りへの感謝を忘れてはいけないと深く考えさせられた。また、生きたくても生きられない人がいる中、目標もなく日々ダラダラと過ごす自分の生き方を変えなくてはと思わされた。
ドキュメンタリーも拝見させていただいたが、辛い闘病生活の中で周りへの感謝、気遣い、思いやり、笑顔を忘れない千恵さんは素晴らしいと思うと同時に、芯の強い心優しい女性だったのだなと感じた。周りにあんなに大切にされ、愛される理由がとてもよくわかった。千恵さんを支える家族、恋人、友人も本当に辛かったと思う。自分が家族、恋人、友人の立場だったらあそこまで気丈には振る舞えないと思う。
改めて乳がん検診の大切さを感じたし、周りにも受診を啓蒙していこうと強く感じた。
なお、本はテレビドキュメンタリーの書き起こし味が強く、もう少し病状や入院の経緯、再発までの日々、太郎さんと過ごした日常など客観的な事実描写や、千恵さんや千恵さんを支える周囲の方々の心理描写があるとより厚みが増したと思う。 -
中学の時に。
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『明日が来るのは奇跡。』
あたしにとって明日は当然で、奇跡だなんて考えたことがなかった。
明日が来るってことはその分あたしにできることの可能性が広がるんやなぁと改めて実感した。
某東野作品の『明日だけが未来じゃない』という言葉にもいろいろ考えさせられたけど、この言葉にもこれからいろいろ考えさせられそうな予感。 -
話は聞いたことがあったけど、読んだのは初めて。
胸が潰れそう。
たろちゃんや家族、友達の愛が凄い。
何よりも千恵さんが頑張った。