タッチハンガー がんばり続けてなお、満たされないあなたへ

著者 :
  • マガジンハウス
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838719631

感想・レビュー・書評

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  • 出産や育児の経験がないので共感することは
    ありませんでしたが、著者の経験や話を通じて
    一部でも知ることができて良かったです。
    考えさせられた話は以下のとおりです。
    「流せないものを流す」
    ───中絶 死産についての話し。
    「九時に寝なさい」
    ───助産院の話し。

  • 女子大の公衆疫学教授という筆者。女性学、母性、毒母問題、ジェンダー等々かなり幅広く綴ったエッセイかな。頷けるところ、救われるところもあれば、私には呑み込めない作者の思い込みに近い部分もあり…。表題はちょっとベタだけど、哀しい時、不安な時、心細い時に大事な人に傍に居てもらい、どこか触れていることで随分私は救われるなと再認識。肌ざわり、人肌は大事。

  • 途中までしか読めてませんが、家庭科の先生の話を聞いているような優しい気持ちになりました。
    誰かに抱きしめて欲しかったのですが、人に安らぎを与える側になるのも良いなと思えました。

  • 切ない気持ちにもなりました。この本を読んでから、ネイルサロンにいきたいと、強く思うのですが、子育て中でいまだに時間が取れません。

  • アロマセラピストになって意識し始めが「タッチ」。
    肌と肌とのふれあいのみならず、私たち女性がぶつかる数々の女性性についても触れられていておもしろい。

  • 十九世紀のなかばごろ、日本を訪れた欧米人は、日本人をとても満足した幸福な人たちだと記しています。
    「貧乏人は存在するが、貧困は存在しない」

    渡辺京二
    「逝きし世の面影」

    昔の日本はブータン立ったのかなとか
    結局近代を手に入れたものは昔を回顧するのかなとか
    だとしたらよーろぱはずっと哀愁し続けてるのかなとか。

    タッチハンガーすごいわ。まさにこれ。

    大学で学ぶということ、を読んで、反省した。わたしはなにがしたいのだ。もっと!知的好奇心を!あと二年で終わるんだぞ!

  • 私ももっと、体の声を聴いて生きたいなと思いました。
    あったかい気持ちになって子供がほしくなりましたよ。そしてギュッとしてほしいし、ギュッとしてあげたいなーと思いました。日本社会だとそういうものって本当に希薄だなと思ったり。
    布ナプキンにも興味を持ちました。

  • 11/06/04。これから赤ちゃんを産む、もしくは産まれたという女性向けの書?。確かに、書店では「妊娠・出産」の棚にあったが、書かれていることにひとつひとつ納得しながら読んでいる。おいらもhunger of touchなのかなぁ、と。

    ようやく読了しました。

  • どこかの書評でおすすめされていたので、借りた。

    なぜ、人肌が恋しくなるのか
    なぜ、ぎゅっとされると安心するのか

    そんな疑問が解決する。(ような気がする。)

    何かに連載されていたものをまとめているものなので読みやすい。
    アラサー女性は読んでみたらいいかも。

  • エッセイ集みたいな。
    他の本の総集編というような感じで、この方の本を何冊かよんでいる私は、ちょっと物足りない。でも、いい言葉も少しずつちりばめられていた。でも半分くらいは、他の本でかいてあったことだった。
    タッチハンガーそのものについては、少ししか触れられてないような…。私は、オニババ化、くらいの極端(とまわりにとらえられるような)な意見が好きです。
    本人の事は、あまり書かない著者のようですが、めずらしく本人の流産について書かれているのがあり、そこには心を動かされました。(”すごく”初期と書いて正当化(?)しようとしていたのは、やはり消化しきれていないのでしょうか。すごく初期なのに、女の子だとわかった、というのが不思議でなりません)
    彼女のパートナーについてなど、あまり明らかにされていない(話題にのぼらない)事は多いけど、やはり、人は、人の弱い部分を見せられると、その人に対して、共感や好意を持つようです。

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著者プロフィール

1958年山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学PhD(疫学)。作家、疫学者。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。専門は疫学、母子保健。著書に、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『死にゆく人のかたわらで』(幻冬舎)、『女が女になること』(藤原書店)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『女に産土はいらない』(春秋社)、『セルタンとリトラル』(弦書房)、『ケアリング・ストーリー』(ミツイパブリッシング)など、きものについては『きものは、からだにとてもいい』(講談社+α文庫)がある。編著に『赤ちゃんにおむつはいらない』(勁草書房)、共著に『気はやさしくて力持ち』(内田樹、晶文社)、『ヒトはどこからきたのか』(伊谷原一、亜紀書房)、訳書にフレイレ『被抑圧者の教育学』(亜紀書房)などがある。

「2024年 『六〇代は、きものに誘われて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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