9の扉 リレー短編集

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838720040

作品紹介・あらすじ

鮮烈な創造力が次の扉をこじ開けた!?予測不能の展開。9人の凄腕ミステリ作家がリレーでつなぐ冒険。

感想・レビュー・書評

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  • アンソロジー作品を初めて読みました。
    作家さんが豪華で、リレー形式ということで話がつながっている部分があるところも楽しめました。
    作者さんが違って異なる雰囲気なのに、同じ世界線の話が読めるのは、新鮮で不思議な気分でした。

  • 2時間30分

  • 別々の作家さんの短編集なのに、ちょっとずつ話が繋がってたり、ある話の登場人物が別のにも出てきたりするのが、面白かった!

  • ☆R020606世界一受けたい授業有田殊能ハサミ男推薦→県図書になし→作者名検索ヒット

    1くしゅん(北村薫) 猫

    2迷い猫(法月倫太郎)
    猫と飼い主の入れ替え

    3キラキラコウモリ(殊能将之)
    お笑いの動画サイト・売れない芸人が出てくる
    コウモリのカチュウシャ

    4ブラックジョーク(鳥飼否宇)
    芸人

    5バッド・テイスト(麻耶雄嵩)
    スコッチ ロングモーン16年☆スコットランド北部スペイサイド地方/スコットランドのモルトウイスキー蒸留所の半数以上が位置/ロングモーン1894年の創業
    〈ユキムラ〉はカウンターとテーブルが二脚あるだけのこぢんまりしたバーだ。
    芸人 アンティークカーのディーラー「…も程よく熟成させたほうが旨いんです。このスコッチと同じで」

    6依存のお茶会(竹本健治)
    蜻蛉(かげろう) 人気の先輩2人、後輩女子お茶会 源氏物語☆源氏物語54帖(じょう)折らずに折り込む本のカウント法の名残/おおむね100万文字・22万文節400字詰め原稿用紙で約2,400枚・500名近くの人物が登場・70年あまりの出来事が描かれた長編800首弱の和歌を含む典型的な王朝物語
    ☆バックグラウンドに教養があれば面白い

    7帳尻(貫井徳郎)
    飛び石☆車の石はね 「禍福はあざなえる縄のごとし」

    8母ちゃん、おれだよ、おれおれ(歌野晶午)
    おれおれ詐欺☆子供と母、母と障害者施設運営者

    9さくら日和(辻村深月)
    たいやき

    ☆R021025コメダ珈琲店 塩ビンの中にコーヒー豆のオブジェ・虫のオブジェ(テントウ虫・ソーラーで足が動く…)面白い・オシャレ・遊び心あり

  • 短すぎて物足りないけど、いろいろな作風があり、別の作者が続きを書いていたりと面白かった。

    「帳尻」が一番良かったかな。

  • 怪しげな匂いたっぷりの短編集。「9つの」じゃなく「9の」ってのもこれまた愛嬌で。亡くなった作者さんも普通につながっていてなんとなくしんみり。

  • (収録作品)くしゅん(北村薫)/まよい猫(法月綸太郎)/キラキラコウモリ(殊能将之)/ブラックジョーク(鳥飼否宇)/バッド・テイスト(麻耶雄嵩)/依存のお茶会(竹本健治)/帳尻(貫井徳郎)/母ちゃん、おれだよ、おれおれ(歌野晶午)/さくら日和(辻村深月)

  • 9人の作家がリレー方式でお題を出し合うアンソロジー。
    殊能将之、貫井徳郎位しか読んだことないけれど、気になったので読んでみた。

    1くしゅん(北村薫)
    猫のはなし。
    ミステリでもないな。

    2迷い猫(法月倫太郎)
    猫と飼い主の入れ替えばや物語

    3キラキラコウモリ(殊能将之)
    自殺幇助請負人

    4ブラックジョーク(鳥飼否宇)
    ここらになってくるとお題以外にも登場人物までザッピングするようになってくる。
    芸人がコンビを失って、返り咲く話。
    世にも奇妙な話ちっく。

    5バッド・テイスト(麻耶雄嵩)
    相方を殺してしまった芸人の話。
    意外な結末は面白かった。
    他の作品も読んでみたい。

    6依存のお茶会(竹本健治)
    依存の関係が、どういうものか。
    依存といっても一方的に見えて、裏では歪んだ共依存だったりするという話。
    狂ったお茶会(マッドティーパーティー)は、一つの面だけ見ていればつまらない話が、実は色々な思惑が錯綜して面白かった。

    7帳尻(貫井徳郎)
    先の話の方が貫井徳郎プリズムらしかったが、この話も面白い。
    「禍福はあざなえる縄のごとし」を引用した、幸不幸のスパイラルでどんでん返しが待っている
    と思ったが思ったよりストレートだった。
    帳尻あってる...のか?

    8母ちゃん、おれだよ、おれおれ 歌野晶午
    おれおれ詐欺の狂言というか、詐欺は詐欺と認識しなければいいってことか。

    9さくら日和 辻村深月
    さくら日和。
    そっちのサクラか。
    はじまりへの繋がりもいい。

    ミステリ色が強いわけでもなかったけれど面白かった。

  • タイトルだけでなく、話もリレー形式になっているものがあって面白かったです。こういう形の短編集ってあまりないですよね(違ってたらすみません)作家ってすごい!と今さらながら実感しました。

  • ミステリー作家の皆様が描く連作リレー短編小説です。
    個人的に執筆人が豪華。
    鳥飼さんをこの作品で知りました。

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著者プロフィール

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代はミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、89年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。著作に『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)などがある。読書家として知られ、評論やエッセイ、アンソロジーなど幅広い分野で活躍を続けている。2016年日本ミステリー文学大賞受賞。

「2021年 『盤上の敵 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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