おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2

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著者 : 村上春樹
制作 : 大橋 歩 画    
  • マガジンハウス (2011年7月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838722501

おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2の感想・レビュー・書評

  • 他愛のない話、と言えばそうかなと思うが、読了して、もういちど振り返ってみると、やっぱりさすがだな、と思わせる。村上春樹はエッセイストとしてもなかなかハイレベルだと改めて思う。一つ一つのねたは、日常見聞きしたようなものに過ぎないが、春樹さんの感性、テイスト、人生経験がまぶされて、あるときは、ふんふんと感心したり、へえ、そうか、と驚いたり、くすっと笑ってしまったり、すべての話にいちいち惹き込まれ、読書の楽しみを深く味わわせてもらえる。

    まんなかあたりで、自分が天才ではなくてよかった、というくだりがあるが、ここら辺がいかにも一番村上春樹さんらしいかな。それと、その二つ、三つ後ろに、若いころ本を読みまくり、「本が自分を作った」というくだりがあるが、これは、自分もついこの間、まったく同じことを思ったことがあって、タイミングの偶然さにくすりとしてしまった。

    ひさびさの村上作品。面白かったです。

  • 村上春樹の最新お気楽エッセイ集である。「村上ラヂオ」でも思ったのだが、大橋歩の挿絵は、単体では悪くない。ただ、無駄に都会っぽいというか、気取ったというか、所謂村上春樹臭を増幅させているような気がする。その意味で、安西水丸の方が、すっとぼけて、ひょうひょうとして、男の子的で、遥かに村上春樹と相性がよい。まぁ、相性の点を措くとしても、何となく、軽やかというより、弛緩したというか、水っぽい印象のするエッセイ集であった。
    以下、マイベスト(断トツ)
    【長編小説】
    世界の終わりとハードボイルオワンダーランド
    【短編小説】
    回転木馬のデッドヒート
    【エッセイ】
    ポートレイト イン ジャズ

  • 雑誌ananに掲載されていた、村上春樹さんの連載をまとめたエッセイ集です。

    優しくて、ゆるやかで、でも時々本質をチクリ。
    そんな雰囲気が文章からあふれています。
    そしてこの肩肘張らずに読めるちょうど良さが心地良く、なるほどと共感したり、じんわりと心にしみてくる話がたくさんありました。
    私も、何事にも「ちょうどいい」と思えるようになりたいものです。

    各エッセイの最後にある「今週の村上」の一言コメントも、クスッと笑えます。

    一気読みではなく、ゆっくりと少しずつ読みたい一冊です。

    図書館スタッフ(東生駒):ルブリル

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    帝塚山大学図書館OPAC
    http://opac.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=1100378858

  • 村上春樹のエッセイ集。
    すごく面白い。
    この人の脳みそは、ものすごく肥沃なんだろうなあ…
    そこから美味しい作品がどんどん収穫されるんだ。
    そして、「農協に納めた残りなんだけど、食べる?」
    と、差し出された野菜みたいなものがこのエッセイ集。
    内容もバラエティに富む。
    欄外の一行、『今週の村上』が、たったの一行なのに面白すぎ。
    ごちそうさまでした。

  • 「世界最速のインディアン」という映画の中で、アンソニーホプキンス演じる老人が隣家の男の子に向かって「夢を追わない人生なんて野菜と同じだ」と言うそうだ。カッコイイ(^_^) でも野菜を馬鹿にしてはいけないが。。あと、オリンピックの開催地をアテネに固定してしまおうというのは妙案だ。無駄な工事はなくなるし、広告代理店に何億円も儲けさせるのは愚かしい。(東京オリンピックでも電通が絡んだコンサルタントへの2億円送金の正当性はまだ解明されていないんだから。)

  • 骨折で入院することになった。
    家にある読んでいない本は著書だけ。考えている時間は今はない。慌てて入院の荷造りしているバックに著書を放り込んだ。
    正解だった。
    痛いだけでなーーーんにもすることのない、TVを観ることにも疲れ、窓際の病室でぼんやり外を見ていたら確実に気持ちは急降下するであろう時に、著書を読んだ。まさしく「エッセイ」。私は著書を読みながら微笑んだ。
    もし病室でこんな話をしてくれる男の子がいたら、私は確実に恋に落ちるだろう。アブナイ、アブナイ。
    ムラカミハルキハアブナイ。
    ありがとう。

  • アンアン連載のエッセイ、村上春樹のテキストと大橋歩の銅版画がつくり出す居心地のいい本です。全52篇。
    タイトルの「おおきなかぶ」はおおきなかぶは大味できっと美味しくないかな~とか、「むずかしいアボカド」は食べる時期がむずかしいアボカドの食べどきのみきわけに関する考察?
    肩がこらないで読めました。

  • 雑談エッセイ。当たり障りのない内容だけど、自分の知らない外国の話だったり、時代背景を思い起こされるような内容だったりするので、とても新鮮な気持ちで読める。

    印象的だったのは、三島由紀夫が太宰治に会いに行って「僕は太宰さんの文学はきらいです」と言った話。長嶋茂雄氏のミート・グッドバイ。アイスランドの健全なセックス・チャンネル。今昔物語の大きな蕪で妊娠してしまった話。

    そして、人生で辛かった時に、その時たまたま一緒に過ごした音楽の話。ベネチアで小泉今日子。

    「人はときとして、抱え込んだ悲しみや辛さを音楽に付着させ、自分自身がその重みでばらばらになってしまうのを防ごうとする。音楽にはそういう実用の機能がそなわってる。
    小説にもまた同じような機能がそなわってる。心の痛みや悲しみは個人的な、孤立したものではあるけれど、同時にまたもっと深いところで誰かと担いあえるものであり、共通の広い風景の中にそっと組み込んでいけるものだということを、それらは教えてくれる。」

  • 村上春樹さんの長編小説は以前挫折していたのだが、
    図書館にて短編小説とこちらのエッセイ集、そして指揮者の小澤さんと村上春樹さんのCDを見つけてまとめて借りた。

    エッセイは、読みやすいけど洒落た文章で完読!

    アンアンに連載していたエッセイってことで、確かに見かけたことがあるような…(読んだことはなかったけど)

    とくに医師なき国境団の話が、
    なんとなくわかるような深いような感じの
    空気感が好きだった

  • 太宰治と三島由紀夫の話が面白かった。

    太宰嫌いの三島は若い頃太宰に「僕はあなたの小説が嫌いだ」と言いに行ったが、のちに自分も同じ目にあったという話。

    この話は深いよなー。
    そしてこの二人のツーショットって濃ゆいよな。なんとなく色んな意味で。

  • 2016年5月9日読了

  • エッセイです。どうしようもないとき誰にでもある。音楽はそんなとき寄り添ってくれる。小説も同じである‥。

  • 村上さんの個人的な考えやエピソードが読めるエッセイ。

    村上ラヂオとはよくいったもので、ラジオ番組でだらだらと話しているような印象がある。(実際に村上さんが話しているのを聞いたのはインターネットで一度だけだからその印象が正しいかはわからない。しかもスピーチだった)

    だらりとしながらも、言いたいことはなんとなくわかるし、ちょっと毒があることもある。口語体も読みやすい。さすがだぜ村上春樹。

  • 2015/10/31購入
    2016/10/10読了

  • 時々大人の本でもスペースだけ5歳の長女に読んであげることがある。ちょっと読んであげたけれどさっぱりわからずキョトンとしていた。
    村上春樹のエッセイは私も時々きょとんとする。嫌いじゃない。でも好きでもない。
    心が穏やかな時にはゆったり楽しく読めるけど、頭がクルクル回転して冴えているときに読んでも面白いと思わない。夢見る団塊の世代のイメージで今まで好きではなくてそう言う先入観が邪魔をしているのかもしれない。村上春樹さんを敵に回すようなことを書いているけれど嫌いでもない。
    性格的にわけのわからない設定とかシュールレアリズムとか嫌いだけれど今回のエッセイは分かりやすくてすかっとすることもある。私は読書に「すかっと」を求めてるので村上春樹は気分によっては読み続けられない。

  • なんか面白いエッセイ。

    真面目な話やそうでない話。
    ただ、日本の大根の話とロシアの大根の話がだいぶ違いすぎて笑える。

    でも、人生の中でなぜかこの話を思い出すと一緒にそのとき聴いていた音楽を思い出すのもわかる。
    無意識のうちに必要だったのかも。

  • “an・an”連載中の村上ラヂオ第2弾。文庫落ち待ちだったんだけど、図書館で見つけて借りてきちゃった。春樹氏のエッセイは時代が変わっても、変わらない空気感が良い。近々村上ラヂオの第3弾が出るみたいなのでそちらも楽しみ!2012/409

  • 友人から借りた本。
    やっぱり村上さんはエッセイが一番好き。ちょっとだけシュールな視点と柔らかさを装った文体が、とても自然に身体に染みてくる。

  • 小説は、読めないのに、すごく読みやすくて、面白いです、親しみが湧きました

  • やっぱり村上春樹のエッセイはいい!小説では難解なテーマが多く、「1Q84」はもう村上さんの意図が理解不能だったけど、エッセイになるととたんに馴染みやすい文章になってしまう。身近なテーマで、くすっと笑えるものばかり。「あざらしのくちづけ」とか「ベネチアの小泉今日子」とか好きだな。これからも村上ラジオの連載は続けて欲しいなぁ。先日思い出したんだけど、以前、村上さんが読者とメールでやりとりをするという大胆な企画、もうやってくれないのかな。私、何度か採用されて返送メール読んで感激で震えましたもん。

  • 何度も書くけど私は村上さんの小説が苦手で。
    これだけ人気のある作家の本を、なぜに私は読めないのだと、大変残念な気持ちでいました。

    だけど今回これを読んで、村上さん自身にも苦手な作家がいるとわかって、少しホッとしました。
    「なかなか最後まで読み通せなかった」と書いている。よかった、私も同じです。
    うまく言えないけど、読めない読めないと思っていた作家本人に「気にしなくていいですよ。僕にだってそういう作家いますから」と言ってもらえたような気持ちになりました。

    私はエッセイは、やや自虐的な内容が書いてあって、笑って読めるものの方が好みなので、このエッセイで時々「オシャレ感」が出てくると「ふん」と思ったりもしましたが、興味のある話も多く、読みやすかったです。
    私もオリンピックは、どこで開催するかでそんなに騒ぎなさんな、と思ってるうちの1人なので、村上さんも似たようなこと思っていたのが嬉しかったりして。

  • 色んな作家のエッセイとやらを読むけれど、何故か村上春樹さんのエッセイは、一気に読んでしまってエッセイの良さ(眠る前のホットミルクみたいな感じ)を充分味わえることが少ないのです…少し、ほんの一杯のミルクですんなりと眠りに入りたいのに、あとをひいて結局は全部読み切ってしまう。勿体無い気分と、でも読後感のサッパリとした感じで結局は素直に眠れるのですけれど(笑)

    村上さんのエッセイ(この本みたいな緩さの(笑)…もっと読みたいです。

  • ほのぼのしていて楽しいエッセイ。
    巻末の一言コメントもおかしい。

  • 「このくらいでちょうどいいと言えば、ちょうどいいかなあ」

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