おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838722501

作品紹介・あらすじ

アンアン連載の人気エッセイ、村上春樹のテキストと大橋歩の銅版画がつくり出す居心地のいい時間。野菜の気持ち、アンガー・マネージメント、無考えなこびと、オキーフのパイナップル、あざらしのくちづけ、うなぎ屋の猫、決闘とサクランボ、ほか全52篇。

感想・レビュー・書評

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  • 心地の良い文章が綴られていて、サラサラっと読めてしまった。人生経験と知識の豊富さが存分に滲み出ているのに嫌味ではなく、オジサンの小気味いいボヤキのような本。小説では敷居が高く感じてた村上春樹がすこし身近に感じられる1冊。

  • アンアンで連載されていたエッセイ集。
    脱力感がたまりなくいい。
    長嶋さんが肉離れのことを、ミート·グッバイと呼んだ話なんか最高だ。

  • 雑誌「anan」連載のエッセイをまとめた本。
    最初の『村上ラヂオ』収録のエッセイから、大体10年くらいブランクがあったとのこと。
    個人的には1冊目のほうがゆるくてのんびりとした印象を持ちました。
    でも、こちらも大橋歩さんの挿絵と相まって気楽に手に取れます。

    村上春樹さんの引き出しの多彩さに驚かされます。
    音楽や食べ物、ランニング、外国での生活のこと…など、日常の中で出会ったちょっとしたことをのんびりした文章で綴っています。
    のんびりなのだけれど、スタイリッシュ。

    シアトルのホテルのルームサービスの話が好きでした。
    1匹の金魚が入ったガラス鉢を部屋に持ってきてくれる、という、オリジナルなルームサービス。
    さりげないけれど、印象的ですよね。

  • いい感じに肩の力の抜けたゆるーいエッセイが、やっぱりおもしろいのね。
    ほんとにどうでもいい話でも、不思議と味わいがあって、くすっと笑えるこの程よいさじ加減。
    村上春樹だなぁという文章と、中身のない内容で、深い考察を示すみたいな感じです。
    あといろいろ旅に行きたくなったり、食べたくなったりするよね。
    村上春樹は紀行文もとても好きで、いろいろ持っているのでまたよみかえしたくなりました。

    アボカドのむずかしさについては、ものすごく共感する。
    おおきなかぶ…シュールすぎます。「今昔物語」よんでみるか。

  • 初めて読む、村上さんのエッセイ。ユーモアたっぷりの文章にほのぼの気分で味わえました。銅版画の挿絵にもホッとさせられ、文末の今週の村上の一言もクスッと笑わせて頂きました。年に2回くらいチョコ好きの短気なこびとが体内で暴れたり、スペインでのサイン会で作家として責務を果たすと仰り求められればキスをしたとか、お料理もお上手そうで色んなお顔を持たれたお人柄に触れられました。村上ラヂオ1、3も読んでみたいな♪

  • ・やっぱり面白いし、スイスイ読める。オンライン授業が退屈な時に最適。

    ・読み終えたのは夜中の3時半だが、夜中に声を出して笑った。

  • 読み進めるのが勿体なくなってしまうくらい好きな村上春樹のエッセイ
    この人は小説もおもしろいけどエッセイのほうにも才能があるみたいで、読んでると楽しい気持ちになれる
    村上ラヂオも村上朝日堂もサラサラと読めてしまうけど読み進めるのが勿体なくなる
    小説にあるような個性的な哲学がさらりと盛り込まれてたりする
    しかし小説のように人を選ぶ文体でもないので村上春樹の小説が苦手な人はエッセイだけ読むというのも有りな気がする

  • 「(あなたにとっては)どうでもいい(事柄)ですよね?」と前置きしながら、訥々とした彼の口調(書き方?)が好きだ。
    まぁ極端な話をしてしまえば、エッセイなんていうものは、書いている本人以外の他人から見たらどうでもいいような事をツラツラ書いてくのがソレなわけで。
    肩ひじ張らずに「しれっ」と読めちゃって、なおかつ「ふふっ」となるところもあって、読んだ片っ端から忘れても問題ない(笑)、そんなエッセイって、ありそうで無かった。

  • クスクス笑い止まらず。カフェで読んで失敗。

  • 日常生活で、人がなんとなく感じたことを聞く機会って少ないですよね??
    エッセイって、普段知りえない人の心のうちを見せてもらえるようで、好きです(^^)。

    エッセイで好きな作家さんは三浦しをんさんの腐女子系、椎名誠さんの野生オヤジ系(?)なのですが、村上春樹さんの知的上質大人系はかなり心地いい(>_<)。

    前書きからすでにオーラを感じます。
    村上春樹さん、昔バーをやってたなんて初めて知りました。
    こんなマスターがいるバーがあったら是非行きつけにしたいものです。。

    「究極のジョギングコース」、走ってみたいなぁ!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「別人を演じてますよね~~」
      面白いですよね、各国語に訳されている村上春樹ですがエッセイはどうなんだろう?と思っています。
      別人と言えば、「...
      「別人を演じてますよね~~」
      面白いですよね、各国語に訳されている村上春樹ですがエッセイはどうなんだろう?と思っています。
      別人と言えば、「舟を編む」の三浦しをんもエッセイは、、、面白いから良いけど・・・

      「新宿紀伊国屋の「ほんのまくら」フェア」
      4日も東京に居たのに行けませんでした。此方に戻ってから盛況だと聞いてシマッタ!と思っています。
      見に行ったら雰囲気に飲まれて、つい何かを買っちゃったかも。
      (行く予定だった松丸本舗、オン・サンデーズには行けず。行ったのはナディッフ コンテンポラリィとオリオン書房だけ)
      2012/08/29
    • jamさん
      nyancomaruさん。
      三浦しをん、最近小説はイマイチな気がします(T_T)。舟も、私はう~~ん・・でした。エッセイはばかばかしくて好き...
      nyancomaruさん。
      三浦しをん、最近小説はイマイチな気がします(T_T)。舟も、私はう~~ん・・でした。エッセイはばかばかしくて好きですよ♡

      で!!ミュージアムショップですか??
      東京都現代美術館は何度か行った事ありますが、それ以外は知りませんでした(^^;)。ワタリウム美術館、面白そう!そのうち行ってみますね~。
      「ほんのまくら」、すごい企画ですよね!行きたかったんだけど、結局行けず・・。知り合いは出かけたようですが、5冊購入。恐ろしいほどの誘惑み満ちたフェアだったとおっしゃってました。
      業界にはこういう破天荒企画、ばんばんやっちゃって欲しいです♪
      2012/08/30
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「業界にはこういう破天荒企画、ばんばんやっちゃって欲しいです♪ 」
      私も、本好きの気持ちをクスグル企画は大賛成です。
      此方でも遣らないかなぁ...
      「業界にはこういう破天荒企画、ばんばんやっちゃって欲しいです♪ 」
      私も、本好きの気持ちをクスグル企画は大賛成です。
      此方でも遣らないかなぁ~と思っているのですが、、、無理かなぁ~
      2012/09/03
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著者プロフィール

1949年京都府生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。79年『風の歌を聴け』で「群像新人文学賞」を受賞し、デビュー。82年『羊をめぐる冒険』で、「野間文芸新人賞」受賞する。87年に刊行した『ノルウェイの森』が、累計1000万部超えのベストセラーとなる。海外でも高く評価され、06年「フランツ・カフカ賞」、09年「エルサレム賞」、11年「カタルーニャ国際賞」等を受賞する。その他長編作に、『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』『街とその不確かな壁』、短編小説集に、『神の子どもたちはみな踊る』『東京奇譚集』『一人称単数』、訳書に、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』『ティファニーで朝食を』『バット・ビューティフル』等がある。

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