君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838724468

感想・レビュー・書評

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  • 「広い世界を自分の目で見て様々な体験をしてグローバルな人材となり、日本を共に良くしていこう!」という強いメッセージが込められた本。

    自分の場合は、
    「起業して世界と"闘う"!(メラメラ)」よりも、
    「日本と世界を繋ぐ"サポート"」を通して世の中の役に立ちたい。

    そのことを念頭に、このグローバル社会を生き抜くために、
    「英語・教養・自分の武器」をしっかり磨く。

    また、これまで日本に育ててもらってきた感謝を常日頃から忘れずにいたい。

    まだまだ自分にはやるべきことがありすぎて有難い。

  • 若い世代向けの本です。具体的には高校生から MBA 取得前の30歳程度の人が読む本でした。この本を読んで刺激を受けて実際に世界に出る若者が増えると良いですね。

  • ”「日本は日本人が思うほど悪い国ではない」&「緩やかな心地よさと多様性を排除する雰囲気は可能性にダメージを与える」と説く田村耕太郎さん。だからその主張は「世界に飛び出せ!」「外から日本を見る経験を持て!」となる。

    半年後に中学卒業を控えた息子の進む方向にも、今後の自身の歩む道についても、さまざまに考えさせられる一冊。

    <読書メモ>
    ・日本を出れば、相対的な視点を持てる。いかに日本が素晴らしい国か認識できる。
     (略)日本ほど安全で文化が豊富で食事も美味しく、相手の気持ちを察する能力に長けた親切な人に囲まれた空間はなかった。(p.007)
     #水道水を安心して飲める国…世界に10カ国!

    ・「君はもっと、英語を学ばなくちゃいけない。今のレベルだと仕事では使えないよ」
     「僕の言葉が厳しく聞こえたかもしれない。でも、厳しいのは社会であって僕ではないんだよ」(p.026)
     #ホームステイ先のスイス人お父さんの言葉。

    ・彼は大学時代、図書館の本棚の幅をメジャーで測って 365で割り、一日に何センチの本を読めば、図書館の棚を読破できるか計画だてたという。(p.029)
     #Wow!

    ・佐々木インターナショナルアカデミー
     http://www.sasaki-international-academy.com/

    ・日本人が日本社会でマスターしている空気を読む力は、活かし方によっては、最終的には大きなプラスにすることができる。「空気を読みつつ、場合によって空気を断ち切って発言する。行動する。これができれば世界一だと思う。(p.038)
     
    ・2050年の日本の話。国土交通省のデータによれば、この年までに日本の総人口は約25%減ると言われている。つまり3300万人が減少し、総人口が9515万人となる。05年に8004万人いた生産年齢人口が4,900万人に減る。働ける人口が3500万人減るのだ。
     (略)
     増える高齢者のための社会保障費をまかなうために必要な消費税率は、大和総研顧問の原田泰氏の試算によると38%だという。しかし、この消費税率は、現在の人口での消費税収をもとに計算してある。人口が3300万人減って、そのほとんどが稼ぎ手で、実際消費税を負担しない高齢者は1200万人も増える。
     この人口と人口構成の修正を入れると、消費税率は60%を超える。(p.052)
     #なんという大規模な変化。

    ★自営業以外でも「死ぬまで現役でないと食えない」時代が、やってくる。
     自分で生涯稼いでいくには、心身ともに健康でいよう。そして世界を知ろう。身体と心を鍛え、世界に出ていくのだ。(p.58)

    ・「就活」を理由に留学や海外渡航をあきらめる若者も多い。でも考えてみてほしい。君はあと何年生きるのか?そして死ぬまで働かないといけないのだ。目先の1年や2年なんて20年、30年の単位で考えると誤差の範囲だ。だいいち、世界が激変している今、相も変わらず同じような就活をやらせている企業なんか入るな!(p.66)

    ★よく考えるのはいいことだ。しかし、決めなくてはいけない。決めたことが正解かどうかなんて、クイズではないのでわからない。決めたら、自分の意志と情熱で正解にするしかないのだ。選択は、意志なのだ。選んでからが勝負なのだ。(p.68)

    ・ここまで自分たちを低く、謙虚に評価できる国民は、他にはいません。
     (略)
     島国をわざわざ出てきたのだからという、切迫感もあります。
     出れば、やるしかないのです。
     そんな時に発揮する僕らの“適応力”は、世界でも誇るべきものではないかと思います。(p.88:生田さん)

    ・あなたたちに教えることで、私は、世の中を変えることができる。あなたたちは、ここを卒業したら、どんな場所であれ、必ず世の中に良い変化をもたらす人になるでしょう。(p.97:石角さんが HBS の入学直前セッションで聞いた言葉)

    ・海外に出ると、海外に日本のすごさを伝え、時には擁護しながら生きることになるため、むしろ日本の良さや日本への愛情をはっきりと認識するようになります。(略)
     本当に大事なのは国境や書類上の国籍ではなく、日本人であるというアイデンティティや誇りだということに気づかされます。自らの故郷のすごさを誇りに持てるようになるというのは、とても嬉しいことです。(p.102:古賀さん)

    ・留学の参考になる中国のサイトや、完璧に信頼のおける情報源はありません。自分で実際にやってみる以上に、本当に信頼できる情報は少ないのです。
     (略)
     行ってみようかなとという好奇心が湧いてきたら、まずは中国の地図を見て、この辺がいいかなという目安をつける。あとは速攻で格安旅行券を購入して飛ぶだけ。それが最も効果的で、たしかな留学方法でしょう。
     着市区した先で見えたもの、出会った人がすべて学ぶ糧になります。(p.113:加藤さん)

    ★私のロジックは、
     日本の有利さ→アジアに隣接→アメリカの重要性を再認識しアメリカへ行け!(p.123)

    ・エール大の将来のために、本当に優れた学生をこの中から選抜するためにどんな質問をしますか?というのが入試の問題です。(p.129)
     #ひょえー、すごいな。

    ・アメリカの名門に確実に行くチャンスがあるなら別だが、そうでなければシンガポールに行く方がベターではないかと思う。(p.132)

    ★大学がエッセイを通じて知りたいのは、“Who you are?”すなわち、あなたが何者なのか、どんな人物で、何に興味があり、どう行動しているのか、そして、それをどこまで正味で謙虚に理解し表現できているかです。(p.149)
     #こういう文章をもっと書かないといけない。

    ・まずは、営業、財務、マーケティング、人事等、自分の今の持ち場で、グローバル化やテクノロジーに取って代わられない力をつけよう。自分にしかできない働き方を見つけ、他社の追随を許さない成果を出そう。(p.151)

    ・フェイスブックやグーグルに見られるように企業は若者のものと思わせるアメリカ。しかしそのアメリカでも成功する起業家はシニア世代に多い。(p.177)

    ・英語にかぎらず、中国語でもスペイン語でも短期に習得している人は、ものすごい勢いで詰め込んでいる。語彙も表現も発音もすべてである。英語は筋トレのようなものだ。コツコツと単調な正しいやり方で時間をかけて積み上げていくものだ。(p.183)

    ・私が好きなのはハフィントンポストというオンラインメディアの才と。ここにはオバマ大統領やクリントン国務長官もブロガーとして参加している。(p.188)
     #URLはこちら → http://www.huffingtonpost.com/

    ・数字の目標を掲げて常に挑戦するのはいい。(略)望ましいのはTOEFL。(p.191)

    ★お国ダメ自慢したら、日本は絶対に勝てない。日本人が思っているほど日本はダメな国ではないのだ。(p.209)

    <きっかけ>
     twitter で話題になっていたのと、息子の進学にあたって海外研修旅行などの話題が出てくるので。”

  • 若ければ若いほど、本書の内容に共感できるのではないでしょうか。
    著者が自民党から民主党へと鞍替えして落選した政治家だという経歴を知っている大人は、風見鶏議員がセカンドキャリアを追い風に乗って成功できたので、ぼくちゃんすごいでしょと調子に乗って自画自賛本を書いたとしか読めなくなること請け合いです。
    とはいえ、傾聴に値する視点もチラホラ。

    大学試験の英語をTOEFLスコアにする(P128)、これは確かに世界で戦うための実用性と即戦力の武器としてよいアイディアですね。

    シンガポールでビジネスをするメリット(先日のガイアの夜明けではシンガポールに居を移した村上世彰が出ていました)は、欠損金の繰り越しが永久にできる、法人税は17%、所得税の最高税率でも20%、住民税は無し、相続税などの資産課税もなく、キャピタルゲインや配当も非課税(P134)・・淡路島位の大きさでこれだけ発展した国家にはそれなりの理由がある。

    また、お国ダメ自慢をしたら日本は絶対勝てない(もちろん、全世界が対象ではなく、インド、ブラジル、中国、韓国、米国に限ります)という出来すぎた話も(P207)も面白かった。

    ってことで、若い人限定でおすすめします。

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  • ・成功の一つのカギはlikability:好感度
    ・This is a serious place for seruous pepopleで活動する

  • 元参議院議員を務めた経歴のある著者が、自分が学生時代から世界に出て見た触れた、聞いたことを書いている。

    現在の若者は日本に生まれたことを不幸と思ったいるかもしれないが、これを読んだら、きっと「自分もやるぞ!」と熱い気持ちになるのではないかと感じた。

    ただ著者が言いたい、外にでという言葉には、「しっかり日本で世界で戦える知識を詰め込んで」から外に出ないといけないと言っている。

    気に入った言葉
    きっと将来もっとグローバル化していく。そのとき必要なものは何よりも英語なんだ。
    僕の言葉が厳しく聞こえたかもしれない。でも厳しいのは社会であって僕ではないんだ
    教養が無いと世界で通用要しないよ。そのためには時間がたっても生き続けている本を読め。それが古典だ
    日本人が持っている海外の知識は偏っていて陳腐化している可能性が高い。
    日本人の空気を読む能力は生かし方次第だと思う
    人間最後は死ぬのだ。何ももってあの世にいけないのだ。そう思えば失いものなんて無い(スティーブ・ジョブズ、P40)
    日本の教育制度に文句を言っても何も変わらない。被害者になってはいけない。自分で抜け出すのだ。
    よく考えることはいいことだ。しかし決めなくてはいけない。決めたら自分の意志と情熱で正解にするしかないのだ。
    This is a serious place for serious people.(ここは真剣な人のための真剣な場所だ)
    本当に大事なことは国境や書類上の国籍ではなく、日本人であるというアイデンティティや誇り
    何かしてほしかったら、相手に3倍与える(ギブ、ギブ、ギブ&テイクの法則)

  • 海外留学を勧める内容。
    読んでいるだけで、ワクワクするかもしれない。
    今後の日本の展望を考えると、日本国内であるからと言って、競争相手が日本人だけとは限らない。
    日本語、英語を話せる外国人が日本人より雇用の面で有利だからである。
    そう考えると、日本国内においても英語は必須と言える。
    また、英語を話せることによって様々な情報にアクセスできる。ネット上の言語は、ほぼ英語であるのだから。
    そして、海外に出る利点は語学だけでなく、色々な文化圏の人と交流できることも大きい。
    非常に有意義な人生経験になると思う。
    本書ではそのようなことから、留学を勧めている。
    そして、学部入学、MBA、EMBAについて具体的な情報を得ることができる。
    アメリカだけでなく、アジアに留学という方法もよさそうだ。

    さて、実際に私は海外の大学で学ぼうという気はないのだけれど、やはり英語を身に着けたいと改めて思った。
    著者はとてもパワフルで、定期的にこのような本を読んで自分を鼓舞しようと思う。とにかく、英語を頑張ろう!とやる気になった。

  • 海外に学べという渡航推進書。
    学生に読んでほしい。社会人は逆にひとところに腰を据えて頑張ってほしい。

  • 本当に田村さんの著書は前向きな力と、焦りをくれます。

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著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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