君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838724468

感想・レビュー・書評

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  • 海外留学、起業、就労の心構え、実務について、その経験者のインタビューや参考となるインターネットサイトなどを紹介する実用書であり、グローバルに活躍する事に対する自己啓発書。インタビューの内容が浅く、参考記事がやや古いのであまり役に立たないのが残念。ランド研究所唯一の日本人、という肩書きならそれをもう少し膨らませて欲しかった。

    とにかく英語が重要で、MBAや教養が必須だと。そのために努力をしなければならない。よく分かる。よく分かるが、自分自身に関しては、中々重い腰は上がらない。MBAみたいなものも語学も、テクノロジーが解決すべき課題として、大して重要視せずに生きてきている。考え方を変えないといけないか。いや、もう少し待ってみようと、やり残した夏休みの宿題に後ろめたさを感じながらも、本を読みながら遣り過ごす。そんな感じだ。

  • タイトル買いした一冊ですが、私が読むには少し遅すぎたのだと思う。

    私には妻子があり、70を過ぎた両親に義理の両親も今はまだ健在です。

    それは決して悲観すべき事ではなく、幸せな事であるが、両親も元気で扶養もいない(独身)頃に出会っていれば本書を読み終えた時に違った感想を得たのだろうと思う。

    実際には本書が世に出た時には既に妻子ある立場ではあったが。

    20代〜30代の前半で、これから社会の中で自分のポジションを築こうとしている世代の若者には大きな刺激が得られる一冊。

    グローバルが叫ばれる時代、思いきって海外に飛び出し、様々な国籍、宗教、文化の違う多くの国の人々と共に過ごす中で自己成長を図った先にはきっと日本の中だけでぬるま湯に浸かり育ってきた人達とは比べものにならないだけの大きな差が生まれているのだろう。

    私には今の環境に身を置いたままで、外に飛び出して行く未来は描けないし、全てを投げ捨てて飛び出して行く勇気もない。

    しかし、これからも出来る範囲での自己成長は続けていきたい。

    だからこそ、今後も多くの本を読んでいこうと思います。

    説明
    内容紹介
    グローバル人材、日本脱出、キャピタルフライト……。
    「世界の中で取り残される日本にいたら、座して死を待つのみ。
    日本を見切って世界へ出よ! 」という論が花盛りの今、真打ちがいよいよ登場。
    著者は、政治家として、会社経営者として、また証券マンとして、世界の一線級と渡り合ってきた経歴を持つ。
    はたして今、日本を見切って世界へ打って出ることが本当に正しいのか。
    日本人は世界でどのくらい通用するのか。
    海外の大学に進学するならどいういう基準で選ぶべきか。
    今、海外でMBAをとるならどこが正解なのか。
    かかるお金はどう工面するのか。
    実際に世界で活躍する日本人とはどういう人物なのか…。
    独自の情報網から世界と日本の情勢を正確に知る著者が、最新の情報をもとに、情熱をこめてレクチャー。
    これから世界へ飛び出そうという人、迷っている人、とりあえずショートステイでも行きたい人、新たに再チャレンジする人…、
    今、「世界」に興味がある全ての人の疑問と希望に答える必読の書。
    内容(「BOOK」データベースより)
    エール大およびハーバード大の研究員を経て、アメリカの国家戦略を起案する超名門シンクタンクに所属。シンガポールの国父・リークワンユーと並んでF1を観戦するかたわら、インドの富豪たちとビジネスパートナーシップを結ぶ…。個人として、他に類を見ないほど世界規模での活動を続ける著者が、停滞する日本で戸惑う若者たちに贈るメッセージ。
    著者について
    田村 耕太郎(たむら・こうたろう)
    新聞社経営、前参議院議員、ハーバード、エール、シンガポール国立大学の研究者など
    国際舞台での多彩な経験を持つ。
    その一方でツイッターの フォロワーは6万人を数え、
    今話題の著者や若手経済人がそのツイートをこぞってリツイートする
    知る人ぞ知る政財界の有名人にして稀代の論客。
    その独特の熱い語り口を真似た偽者が現れるなどソーシャルメディアで話題を集めている。
    東洋経済オンライン、日経ビジネスオンライン、
    現代メディア(現代ビジネス)、アゴラで政治経済分析の連載を持ち、
    自身のメールマガジン「田村耕太郎の政財界ぶっちゃけグローバルトーク」は情報の濃さが評判となる。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    田村/耕太郎
    エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員を経て現在、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク、ランド研究所の唯一の日本人研究員。新日本海新聞社取締役東京支社長、上海国際商工学院顧問、国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院名誉顧問。’02年から’10年まで2期参議院議員をつとめる。その間、内閣府大臣政務官(経済財政・金融・地方分権担当)、参議院国土交通委員長を歴任。前大阪日日新聞代表取締役社長。議員在職中に、欧州連合(EU)招へいプログラム、米国務省招へいプログラム、香港政府招へいプログラムを各修了。日米リーダーシッププログラム、日中韓次世代リーダーズフォーラムに参加。早稲田大学、慶応大学大学院(在学中にフランス高等経営大学院に単位交換留学)、デューク大学法律大学院、エール大学大学院国際経済及び開発経済学科を各卒業。オックスフォード大学上級管理者養成課程(AMP)修了。元国立シンガポール大学公共政策大学院研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • エール大学、ランド研究所など、海外経験が非常に豊富な田村耕太郎氏の新刊。
    とにかく、内容が深い。
    本当のグローバル人材とは何か、といったことが垣間見えてくる。

    今月から留学予定であるが、この本を時に読み返し、目標を明確にして留学先でも頑張りたいと思った。

  • 若ければ若いほど、本書の内容に共感できるのではないでしょうか。
    著者が自民党から民主党へと鞍替えして落選した政治家だという経歴を知っている大人は、風見鶏議員がセカンドキャリアを追い風に乗って成功できたので、ぼくちゃんすごいでしょと調子に乗って自画自賛本を書いたとしか読めなくなること請け合いです。
    とはいえ、傾聴に値する視点もチラホラ。

    大学試験の英語をTOEFLスコアにする(P128)、これは確かに世界で戦うための実用性と即戦力の武器としてよいアイディアですね。

    シンガポールでビジネスをするメリット(先日のガイアの夜明けではシンガポールに居を移した村上世彰が出ていました)は、欠損金の繰り越しが永久にできる、法人税は17%、所得税の最高税率でも20%、住民税は無し、相続税などの資産課税もなく、キャピタルゲインや配当も非課税(P134)・・淡路島位の大きさでこれだけ発展した国家にはそれなりの理由がある。

    また、お国ダメ自慢をしたら日本は絶対勝てない(もちろん、全世界が対象ではなく、インド、ブラジル、中国、韓国、米国に限ります)という出来すぎた話も(P207)も面白かった。

    ってことで、若い人限定でおすすめします。

  • 海外に学べという渡航推進書。
    学生に読んでほしい。社会人は逆にひとところに腰を据えて頑張ってほしい。

  • エール大学やハーバード大学、ランド研究所の研究員であり、日本では参議院議員を2期つとめ、世界の隅々に人脈をもつ国際人の著者が、日本国内に留まらず、世界を見よう、世界から日本を見ようと訴えた一冊。

    「日本の常識は、世界の非常識。」と言われるほど、日本で当たり前とされていることは世界では通じないことが多い。
    それは、空気を読むことを重んじ、他国にないような難しい日本語を操り、皮膚の色や話す言葉、慣習や信条などで同質性の高い国に生まれ、差異に非常に敏感な、村意識で育ち通用してきた常識だからだろう。
    日本は素晴らしい国だけど、世界は広い。
    そんな広い世界を見ずに、自分の人生を終わらせていいのか。

    そしてこれからの時代、どんな大企業でも中小企業でもベンチャー企業でも、世界と繋がらずには生き残っていけない。

    経済の低迷や人口減少に伴う社会保障制度の破綻や経済の破綻、超高齢化社会を前に、日本のもつ潜在力を活かして、もっと世界に出ていく必要がある。

    日本国内で批判される様々な問題、例えば、総理大臣がコロコロ替わり、他国のように一貫性がないことや、国内の格差が開き、貧しい人たちが増加していること、新卒の内定率が7割を切ったことなど、海外の人たちが見ると、それは問題なのか?

    国のトップを選ぶこともできない国や、選べたとしても間違ってしまうと任期の間は替えられない国、トップに文句など言える雰囲気ではない国もあり、格差問題では、スラム街もなく、親が子の臓器を売ったり売春を強制したりすることもなく、教育も受けられている。新卒の内定率なんて、どれだけ優秀でも国内で就職する道はなく、世界中で探すしかない国や、統計すらできない国もたくさんある。

    日本の現状に満足しろということではないが、今問題となっていることは、本当に問題視するべきことなのかを世界目線で見ることができるように、世界の現状を自分の人生目で見るために、どんどん世界に出ていくべきだ。

    景色や秘境を自分の目で見たくて、旅行にいくのもいいけど、世界の人たちの暮らしや営み、社会の状況をもっと肌で感じられる留学をしてみたい。
    インターネットの普及で世界が繋がったとはいえ、日本語で書かれた記事は2〜3%ほど。
    たった一度の人生、いろんな視点にたって世界を、日本を見てみたいと思う。

  • 「グローバル」という言葉が流行している現代において、なぜ海外に出たほうがよいのかを筆者はもちろん実際に海外で活躍している方の体験談を元に説明している。

    「海外に行くべきだ」という主張に対してあまり考えたことのない人や、自分の人生に漠然とモヤモヤを抱えている人にとっては良本。

    一方で、海外での滞在経験、将来海外へいこうと確固たる考えがある人にとっては読まなくてよい本かもしれない。

  • ・日本は素晴らしい国だが、世界は広い。

    ・学ばなければいけないのは言葉だけではなく、多様な背景を持つ人材に囲まれた時の対応力や人間関係力。これだけ経済が大きい国で、世界とは特異な同質性の高い国は他には見当たらない。日本人同士の少しの差でも「いじめ」につなげてしまうくらい、差異に非常に敏感な日本人だが、顔、皮膚の色、話す言葉、慣習、信条もまったく違う人々に囲まれる経験がないだけにパニックになりかねない。「そんなの当たり前の常識」という表現が通用するのは日本国内だけ。「人の数だけ常識」があるのが世界だ。

    ・たった一度の人生。日本だけでしか通用しない「常識」の中で生きるだけでいいのか?給料や人口や仕事が増えない世界がすべてだと思っていないか?

    ・お国ダメ自慢したら、日本は絶対勝てない。日本人が思っているほど日本はダメな国ではないのだ。もちろん、このまま経済停滞や決められない政治が続き、高齢化が進んでいけば、話は別だが・・・。

  • twitterで猛威を振るっていた通称「君〜ワク」。著者が国内外の一流教育を自身でも受けた上で、若者に海外に出ることを薦めている。MBA受講中の人や海外で頑張っている学生のインタビューも載っている。だが、あまりにも浅すぎる印象を受けるのは何故だろうか。正直、雑誌のコラムやオンラインの記事で読む程度十分の本のような気がする。

  • 一番おもしろいと思ったのは「準備もせずに海外に行くな」という言葉であるが,あとはありきたりに日本人の内向きさを叩く論調.
    むしろ残念なのは,日本語がたまにひっかかること.
    助詞の使い方に“?”となることがある.

    構成もよくわからない.海外を見て人間的に成長し日本でも活躍せよというのではなく,
    「このままだと日本は老いていくから海外で働こう」みたいなノリを持ち出しはじめ,
    取材した人はみな見事日本に帰ってきてない人だから,この本を日本語で日本人向けに出版してどうしようというのだろうか.
    見方によっては,日本での“典型的な”競争からあぶれた人 と捉えざるをえなくなってくるのである.

著者プロフィール

田村耕太郎(たむら・こうたろう)

国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院 兼任教授
米ミルケン・インスティテュート フェロー/一橋大学ビジネススクール 非常勤講師

早稲田大学卒業後、慶応大学大学院(MBA)、デューク大学法律大学院、イェール大学大学院各修了。オックスフォード大学AMPおよび東京大学EMP修了。

証券会社社員、新聞社社長を経て、2002年に政界入り。10年まで参議院議員。第一次安倍政権で内閣府大臣政務官を務めた。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。

その後、イェール大学研究員、ハーバード大学研究員、世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を歴任。他、米国、シンガポール、イスラエル、アフリカのベンチャーキャピタルのリミテッド・パートナーを務める。

「2023年 『地政学が最強の教養である』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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