超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略 増補改訂版

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838725489

作品紹介・あらすじ

Googleやfacebookの採用基準、
実は「いいひと」です!

「いいひと戦略」とは、21世紀の超情報社会において個人が生き延びる最適戦略です。
ネット時代である現代のリスク管理です。
いいひとだよ、という評判こそ個人戦略上、最も手堅く強い効果を発揮します。

では「いいひと」になるには、どうしたらいいのでしょう?

本書を読み終わるころには、
きっとあなたも「いいひと」戦略の有利さに気づいて、
誰彼かまわず教えてあげたくなっているはずです。
だって、それが「長期的にみたら、あなたの利益を最大化する方法」なんだから、
では、冒険をはじめましょう!

『「いいひと」戦略』出版記念トークイベントでの質疑応答を新たに追加。

【推薦文】内田 樹
「『その通り!』と膝を叩き続けながら読みました。」

感想・レビュー・書評

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  • 心の底からいい人にならなくても良い、「戦略」って言っちゃってるところがこの本の面白かったところ。

    メモ
    性格は生まれつきのものと考えられているが、それは違う。性格とは、「毎日毎日楽観的あるいは悲観的に考えたり、行動したりするように努力した結果、自分で作りあげた思考パターン」。

    →もっと良い人のふりをして楽観的に生きよう。

  • ムググッ!? と、目から鱗だったのは
    「いいひと」になりましょう!ではなく、
    「イヤな人になる努力をやめましょう」という所。

    この「イヤな人になる努力」が自分にとてもとても当て嵌まって、これはマズいと自分の態度を見直しました。
    例)欠点を探す。改善点を見つけて指摘する。悲観的・否定的。などなど…

    なにかを身に着ける努力よりも、身についてしまったものをやめる努力の方が、明確で効果も出やすいと思うので、自分のイヤな人度を実感できただけでも大きな収穫でした。

    いいひとorイヤな人
    関わるならどちらが良い?
    イヤな人だと言う一部の職の方もいるかも知れませんが、いいひとが良いと思う人の方が多いと個人的には思うので、「イヤな人になる努力」を片っ端からやめていこうと思います。

    その他、ネットを介して世界中から評価される社会への適応方法なども書かれた興味深い本でした。

  • ネット前提の世界では「いいひと」であることが重要。それは評価社会になったから。というのが本書の内容である。
    情報流通にコストがかかっていた時代。紙や放送電波。ある程度の資本に基づき運用されるこれらを使っていると情報の分断がおきる。すなわち悪い情報も流れない。
    一方ネットがあたりまえになった。それによって悪い情報こそ流れやすい。つまるところそれが「いいひと」である方が有利ということになる。
    ビジネスそのものを否定している。これまでの商品を作って売るというのがそもそも古い。こう言い捨てている。これは現在のビジネスモデルの根底である。それを学べるだけでも価値がある。

  • モテ力は、人格だけでなく外見、収入、社会的地位など複数のパラメーターの総合手kンで決まる。
    フォローする、共感する、褒める、手伝う、助ける、応援する、教える

  • これまでの「貨幣経済社会」に代わり、今後はますます、「評価経済社会」と呼ばれる価値観へとシフトしていく。
    ネットの役割が大きくなっていく中で、私たち個人は、「いいひと」として評価されたほうが、生きていきやすい。
    そのためにはまず、「イヤな人」になろうとしている自分に気づき、それを止めるように努力するとともに、「いいひと」になるためのステップへと、歩み出していくべきである。
    ・・・そんな主張を、読者に語りかけるような読みやすい文章で綴っているのがこの、『「いいひと」戦略』です。
    個々のノウハウについては、「これはちょっとできないなあ」と感じる部分もありましたが、ネットの重要性が増す中で個人個人がパブリック化していくことなど、著者の主張の背景にある考え方には多くの共感を感じました。
    「3つのリスト」など、やってみようかな?と思う話もいくつかあったので、「いいひと」を意識して、実行していきたいと思います。

  • 筆者はネット社会におけるサバイバル術を『いいひと』になることであるとここでは説いております。僕もタイトルを呼んだときには「えっ」と思ったものですが、読み始めてみるとなるほどなという箇所が散見されます。

    ネットの世界では『性善説』を取るのかそれとも『性悪説』をとるのかが長年の疑問でございました。本書は「オタキング」の異名を持つ岡田斗司夫氏によるネットにおける「いいひと」としての戦略を以下にするべきか?ということをといたものです。

    『いいひと』の逆として『イヤなひと』に見られる努力をやめるべきだとまず筆者はといております。具体例としては、
    1.欠点を探す、
    2. 改善点を見つけて提案する、
    3. 陰で言う、
    4. 悪口で盛り上がる、
    5.悲観的・否定的になる、
    6. 面白い人、頭の良い人、気の合う人だけで集まる
    などのことで、身近な事例を挙げつつ、こういうことを普段から なるべくしないように努力し、『いいひと』に見られる努力、具体的なところをいうと、
    (1)フォローする、
    (2)共感する、
    (3)褒める、
    (4)手伝う、助ける、応援する、
    (5)教える、
    (6)マネー経済から抜け出す
    などがあげられるのだそうです。

    貨幣経済などのことを『終わコン』といってばっさりと切り捨てるのは『?』でしたが、そういう意見もアリなのかなと。こういう主張が出てくるようになったのもTwitterやfacebookなどのソーシャルメディアが勃興し始めてからのことで、人々からの『人気』や『評価』がお金に取って代わるようになってくる。これは一部の人間にしかなかったようなことが自分たちの身にもおきつつあるんだなと。そんなことを考えてしまいました。「これから」のここでいうところの「超情報化社会」を生き抜くためのひとつの参考になる本であると思いながら読み終えました。

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著者プロフィール

岡田斗司夫FREEex(おかだとしお・ふりっくす) 評論家、オタキング代表取締役。著書に『いつまでもデブと思うなよ』『評価経済社会』など。

「2015年 『評価と贈与の経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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