461個の弁当は、親父と息子の男の約束。

著者 :
  • マガジンハウス
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本棚登録 : 862
感想 : 110
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838726530

作品紹介・あらすじ

父子の愛情に涙する、お弁当エッセイの名作誕生。
「高校3年間、毎日お弁当をつくる!」一人息子とした約束だから、破るわけにはいきません! そうして始まった怒涛のお弁当ライフ。つくりに作った数はなんと合計461食! 二日酔いの朝も、早出の朝も、休むことなく作り続けた著者。そして、きれいに空っぽになった弁当箱を持ち帰る息子。渡辺父子がお互いの想いを伝えあってきたのはこの“お弁当”だったのです。
  地方ライブに出れば、その土地のお惣菜ネタを探し、居酒屋では味を盗み、息子のダイエットに知恵を絞る……。決して贅沢をするわけでなく、旬の食材を使った手作りの弁当には息子に伝えたい想いや教えが詰まっています。
凝り性の著者によって、見る見るうちに上達していくおかずや盛り付けのクオリティには目を見張るものがあり、そのセンスをマネしたくなります。さらに肩の力の抜けた料理作りのスタンスを知れば、お弁当デビューもしたくなるはず。秘伝の調味料や弁当作りのコツも満載。

感想・レビュー・書評

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  • お弁当、冷食に頼りたくなっちゃう私にはすごい!としか言いようのない本。
    お父さんと息子の相思相愛のお弁当を介した3年間の会話。
    地方に行く事が多いから、その土地で食べて美味しかった物を息子の弁当に。とか素敵すぎる。
    でも私には出張なんてないので、決まったお弁当しかできない。
    でも娘が高校生になった時にはもうちょっと頑張ろうかな。
    オクラと人参の肉巻きは見た目も可愛いし、手間だけどお弁当用に一枚ずつラップして冷凍とか、魚の切り身は三等分してお茶パックに入れて冷凍しておく。とか、覚えておこう。

  • 親の思いは一緒だ。私も息子の為、高校3年間のお弁当を頑張り、毎日写真に収めていた。
    でも母親の私が作るお弁当よりも、渡辺さんの作るお弁当の方が素晴らしいと思った。中身だけじゃなくお弁当箱にもこだわって。
    今年の春に卒業された息子さん。本当にうちとまったく同じなんで、
    最後の方は読んでて、その頃の事を思い出して感慨深かったです。

  • 「僕と息子の間に生まれたありがとうが他の人にと広がった。」
    461個のありがとう!

    はじめに、から胸が熱くなり、淡々と紹介されるお弁当たちに夢中になっている。
    だんだんとお弁当がぎゅうぎゅう盛り盛りになっていくのが見事。
    繰り返し出てくる肉巻きを今日は私もやってみた。今の時期、我が家はブロッコリーが畑で採れるのでブロッコリーで。
    オクラの星型の可愛さはないけれど、人参とお肉にオイスターソースは好評。

    今のところ、ハレの日のお弁当しか作らないから、毎日になった時にこの三カ条を思い出したい。
    1.調理の時間は40分以内
    2.一食にかける値段は300円
    3.おかずは材料から作る

    とくにおかずのレシピが詳しく載ってるわけでもないし、日記のような描写があるわけでもない。
    時々、トーイくんの感想があったり、これはどこのお土産、なんて一言なのに、すっかり渡辺父子の仲に当てられてる。
    子供は親の背中をみて育つ。まさに。

    「息子が食べたいと思うような弁当を作ってきたが、最終的には自分が食べたいと思うような弁当になってきた。」

    「このようにうまくできた時は自分を褒める。悩みながら楽しむ。だから面白いのだ。」

  • ミュージシャンをしながら、息子に3年間お弁当を作った父の記録。彩り良く量も多いお弁当をを毎日作ったのは本当に凄い!
    息子さんとの関係とか、お弁当箱のこととか読み物としてとても面白い。
    個人的に、筆者さんお気に入りのお弁当箱が一緒だったので嬉しかった!

  • お弁当って親子の交換日記だと思っているので、親として子にしたいことの1つ。
    こんなに美しくドラマティックな交換日記は出来ないにしても、日々、お弁当を作れることを幸せに思っている。料理が好きでよかった。
    あと1年しかないことを淋しく感じている。

  •  写真付きであったのが良かった。

     欲を言えば461個すべての写真が載っていればと思うと残念。

     3年間という限られた時間でも継続できる力があるという事は親子それぞれにとって後々の宝になることは間違いない事でしょう。

  • シングルファーザーである著者が高校生の息子さんに作り続けた3年間のお弁当の記録。
    具材は彩りや健康が考えられ野菜も豊富、中身の内容やイベントによって入れ物を変えるといった拘りも。紹介された写真の数々を眺めていると、視覚的な美味しさは重要だなと感じます。また、お弁当の写真以外にも、著者が思うおかず作りのコツや作る際のこだわり等、途中のエッセイも良かったです。
    読めば読むほど息子さんを大切に想う気持ちが読者にも伝わり、さらにその直球の想いは毎日のお弁当や日々のコミュニケーションを通してしっかりと息子さんに伝わっている様子も伺えます。
    本編にレシピは書いてありませんが、写真から色々とアイデアを頂けそう。本書を参考にして、私自身“いつものおかず”にもう1品新作が追加できればと思います。

  • 人のお弁当をつい覗き込んでしまう。
    三年間息子に弁当を作った記録の本だが、この父親の語り口が穏やかで理知的であるのが好ましかった。
    親子間の適度な距離感の中、弁当が対話の代わりになっていて、親の手弁当をいつも食べていれば子供はグレないのかなと思った。また、恩着せがましくないのがいい。

    弁当作り経験者の例にもれず、弁当箱や調理道具の変遷、調味料の試用など共感しきりだった。
    著者は特に調味料にこだわりがあるようで、見ていて楽しかった。
    ただ、著者の学生時代に、女の子の弁当をまあまあ盗み食いしていたのはちょっと引いた…。

  • お弁当作りを楽しんでやる! ご飯は家族の絆を深めるツールでもありますね! 

  • 映画を観たのでこちらも。いろんな地方の美味しいものやよい道具をご存じなのは、ライブバンドマンならではですね。会津木綿気になる。

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著者プロフィール

1966年12月6日生まれ。福島県出身。1990年、TOKYONo.1 SOUL SETを結成。並行してTHE ZOOT16、渡辺俊美名義でも活動中。2009年には同じ福島県出身である山口隆(サンボマスター)、松田晋二(THE BACK HORN)、箭内道彦(風とロック)らとともに猪苗代湖ズを結成し、2011年には第62回NHK紅白歌合戦に出場した。


「2020年 『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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