蘇える変態

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著者 : 星野源
  • マガジンハウス (2014年5月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838726615

蘇える変態の感想・レビュー・書評

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  • くだらなさと真面目さの同時進行!ゆるゆるさが際立った一作目のエッセイと比べると、お仕事の裏話的なエピソードも多くて読み応えありました。とにかく、貪欲なんだよな彼。仕事に対する真摯さには脱帽です。
    「“一部の人だけ聴いてくれればいい”なんてツマラナイことは死んでも言わん。“どんな方法でもいいから売れたい”なんて恥ずかしいことは死んでも思わん。自分が面白いと思ったことを満足いくまで探りながら、できるだけたくさんの人に聴いてもらえるように努力する。それがわが地獄における、真っ当な生きる道だ。」
    なんてストレートな言葉。究極の理想形だけど実現するのは本当に難しいこと。わかっていながら正面から挑む源さん、かっこよすぎます。
    相変わらず下ネタも豊富で(笑)けっこうえげつないんだけど、面白いんだよね。ところどころしこまれた小ネタにも笑ってしまう。「哲学しよう(山田邦子)」が個人的にツボ。(源さんの世代でも知ってるのか!)
    後半の闘病記…ページを繰るのも辛くなるんじゃないかと思ったのだけど、ここでも笑える下ネタを放り込んできて、なんかもう…泣き笑いになっちまうじゃないか!個人的に、精神的にキツかったときにこの本を読んだので、自分のつまらんモヤモヤが一瞬にして吹き飛びました。もう最高すぎる、買ってよかった。何度でも読み返したいと思う。源さんの文章、大好き!心に刻まれる名文がいっぱいです。
    それにしても、よく「GINZA」で連載してたな…下ネタは加筆してるようだけど(笑)花沢健吾さんのイラストも素敵です。

  • めちゃくちゃ働いてるではないか、この人!
    そのストレスでくも膜下に倒れたに違いない、と思う。
    ただ、基本的にはフツーのすけべな男の子で、面白いものを作ろうとする気持ちに妥協のない人なんだろうと思う。
    そして、おもしろがっちゃえ、という元気な気持ちで行動する。いろいろな人に感謝している。
    それにしても、この人のことを今までよく知らなかっただなんて、もったいなかった。
    何気なく注目していこう。
    やはり倒れた直後の療養生活部分の記述は、引き込まれて読んでしまう。命の危険にさらされるような病気をしたことなどない私にとっては、知らない毎日だ。
    本当に、元気になってくれてよかった。

  • 近所の公園で読了。
    大病してたとは聞いていたけど、ここまでとは。
    山も谷もある。

  • 星野源のエッセイは
    「確かにそんな事考えてたかも」と思えて共感できる部分が多いのと、
    昔の懐かしい記憶の奥底を引っ張り出してくれることと、
    こんな考え方も出来るのかと教えてくれること
    がある。
    ・お〇ぱい揉みたいと口に出すことにより負のスパイラルを断ち切ること
    ・墓参りと祖先への思い出による気分転換
    ・台湾のように他人に関係なく自分の好きな文化を楽しむこと
    ・まだまだ、もっとすごいものを、という「ものづくり地獄」のエネルギー
    ・「ぽっちゃり」等、日頃何気なく使う言葉への洞察
    ・AVを作品としてとらえることと、化粧とAVの同一性
    ・「童貞あてがわれ力」(笑)等の創造的な言葉
    ・AV女優とアーティストの共通点
    ・仕事の忙しさとひたむきさと謙虚さ
    ・動脈瘤破裂、手術を経た考え方の広がり
    ・つらい体験も常に楽しくならないかとトライする姿勢
    ・生きた証や実感は外的行動の多さではなく、その人の心の振り子の振れ幅に比例する。
    ・また明日の俺に会えるのが、俺はとてもうれしい。自分を客観的に見ることと、一日を生きる大切さ

  • 読んで良かった、そんな一冊。

    笑ったし、ジーンとしたし、この一冊にはいろんな思いがギュッと詰まっていることがダイレクトに胸にきた。

    星野さんってこんな素敵な人なんだ(下ネタばかりなところ含め、むしろオープンすぎるところがポイント右肩上がりである)。
    こんな素敵で愉快な人がいたんですね。出会えて良かったですね。

    好きということを胸張っていいんだな、改めて思えました。
    私も自分に素直になろうと思います。
    大切な人を大切にしよう。心の中でハグしよう。
    明日も眩しい日を過ごせますように。

  • わたくし、この本を読んで、今まで知らなかった星野源さんという人が大好きになりました。

    変態が蘇ってくれてよかった。

    神様、星野さんのクモ膜下出血を軽いやつにしてくれてありがとう。

    さてと。
    もう一度正座して読み直しますかな。

  • 日常の何気ない、すっと通り過ぎてしまうこともきちんととらえて、言葉にできる。自分がどう思ったかどう感じたかをしっかりと書ける。すごい。
    日常をなんとなく生きていない。
    自分の人生を作っていってる。
    こんな人になりたい。


    「おやすみ俺。また明日の朝、お前と会えるのが、俺はとても嬉しいぞ。」
    自分の明日に希望と勇気を。

  • 星野源、最高!
    くだらないことを真剣に書く。
    これはそのお手本のようなエッセー集。
    いや、笑いましたよ。
    おっぱいの話とか。
    俳優、ミュージシャンでもあるのに、こんなに明け透けに「エロ」を語っていいのだろうか、と余計な心配をするくらい赤裸々で、そのぶん潔い。
    でも、エロ話に付きもののえぐみは適切に処理され、笑いに転化しています。
    星野さんの才能でしょう。
    これはブログにも書きましたが、実は、テレビをほとんど視ない(視ると他のことが手に付かなくなるくらい夢中になるので)私は星野さんを最近まで知りませんでした。
    本の雑誌「ダ・ヴィンチ」(10月号)で特集を組んでいて、それで知ったのです。
    あの辛口書評家の豊崎由美社長が絶賛していて、「才能というのは次々と登場するのだなぁ」と感心してその時はそれでおしまい。
    で、何日か後に社用車でラジオを聴いていたら、思いがけず素敵な曲に出合ったのですね。
    しっとりとしたアコースティック曲で、何より歌詞が素晴らしい。
    曲が終わったら、パーソナリティーが曲名を紹介するはずだと思い、車を路肩に止めてメモの用意をしました。
    〝星野源『くだらないの中に』でした〟
    私は「あ」と声を漏らしました。
    「ダ・ヴィンチ」で特集されていた星野さんとピッタンコとつながったからです。
    と、ここまで書いて、星野さんをご存知の方は失笑していることでしょう。
    「は? 今ごろ?」
    みたいな。
    で、歌詞の何が素晴らしいって、この部分。
    ♪首筋の匂いがパンのよう すごいなあって讃えあったり くだらないの中に愛が 君が笑えば解決することばかり
    「首筋の匂い」を「パンのよう」と表現しちゃうんですよ!
    それで「讃えあ」うんですよ!
    このくだらなさ、そして、そのくだらなさの中にある、持ち重りのするとってもかけがえのない物。
    こんな歌詞を紡げるのはすごい。
    というわけで、星野さんの新刊本であるところの本書を手に取った次第。
    長くなって申し訳ありません。
    で、えーと、そうそう、本当に面白いエッセー集なのです。
    エロばかりではなく、「ものづくり地獄」と称する音楽制作のことや闘病生活といったシリアスな話題もありますが、どれも随所におかしみがあって何度も笑うこと必定です。
    もう、実物をお見せした方がいいでしょう。
    「ぽっちゃり」という題名のエッセーから一部引用します。
    □□□
    俺はぽっちゃりした人が好きだ。統計によると、世の男性の7割くらいはぽっちゃりが好きらしい。以前ラジオ番組に、「とある男にぽっちゃりが好きだと言われ、その基準を尋ねたら安めぐみと答えられて、女子として大変遺憾である」という怒りのメッセージが送られてきたことがある。
    その通りだ。答えてしんぜよう。安めぐみさんは完全なる「痩せ」だ。あれをぽっちゃりと言ってしまったら、この世のほとんどの女子がデブになってしまう。それはそう答えた男が悪い。俺の思うぽっちゃりは、篠崎愛である。痩せではなくデブでもない、絶妙にふっくらとした体型、それがぽっちゃりだ。彼女の体型はぽっちゃり世界基準として登録してもいいだろう。しかし問題はここからで、そのメールの文末にはこう書いてあった。
    「私の思うぽっちゃりの基準は森三中です」
    震えた。それは、お前ちょっと甘えすぎだろう。あれをぽっちゃりと言ってしまったらこの世のほとんどの人がガリガリだ。
    □□□
    ね? 面白いでしょう?
    一事が万事こんな調子で進んでいくのですが、たまに本当に真面目なことを淡々と云ってのけます。
    たとえば、「マンガとアニメ」というエッセーでは、オタク少年だった自らの過去を面白おかしく振り返り、「犯罪以外で道を踏み外したと感じるおおかたのことは、踏み外したのではなく、自分が『真っすぐだと感じる道』と社会や環境が指し示す『真っすぐな道』がただ違うというだけだ。世間が『あんた曲がった考え方をしてるね』と言う時は大抵、思考が曲がっているのではなく自分の中の『真っすぐの考え』が周りの『真っすぐの考え』とズレているだけなのだ」と記します。
    なるほど、と思わず膝を打ちました。
    まあ、でも、硬い話は抜きにしてとにかく笑えるエッセー集です。
    私は本書を北村温泉という温泉で読みましたが、サウナで裸のおっさんたちを前に不覚にも「フフッ」と声を漏らしてしまいました。
    これは自分の部屋なら爆笑に等しい笑いです。
    あと、この際なので世の女性たちに云いたい。
    男はだいたいここに書かれているようなことを普段から考えています。
    いいぞ、星野源!

  • 読みやすい文章だなーあ
    星野源は応援したくなる親しみやすさがあるなーあ
    ほんと帰ってきてくれてよかった
    手術後ってそんなに大変なんだなあ
    辛いなあ
    あらためてそう思う
    この世は地獄かあ

  • 2015.9.24読了。

    才能ない。だからやるんだ。
    いろんなことに手を出すな。全部やりたいからやるんだ。

    自分に嘘つかないところ、とてもいいなと思う。

    K先生とのやりとりがとてもよかった。

    病気からの復活後、明らかに変わった。開き直った変な明るさ、強さが加わって、音楽も前より魅力的になったように思う。

    タイトル通り変態だけど、すごくかっこいい。

    色眼鏡を捨てて正直にパーっと生きていこう。

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蘇える変態の作品紹介

星野源・待望の最新刊。資生堂アネッサCMソング「夢の外へ」、「知らない」と立て続けにヒット。アルバムもオリコンチャートを賑わせ、主演舞台に主演映画とうなぎのぼりの人気のさなか、2012年末にくも膜下出血で入院。手術後数ヶ月で復帰したものの、再発。長期の休養を強いられた。「面白いものが作りたい」と、音楽・俳優・文筆とむさぼるように仕事をしてきた著者。
アルバム制作や撮影現場などの“ものづくり地獄”の舞台裏から、エロ妄想で乗り越えようとした闘病生活、完全復活まで。怒濤の3年間を綴った、くだらなさと緊張感とエロと哲学、ミックスにもほどがある垣根なしのエッセイ。雑誌『GINZA』好評連載「銀座鉄道の夜」の書籍化+書き下ろし。

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