ハケンアニメ!

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著者 : 辻村深月
制作 : CLAMP 
  • マガジンハウス (2014年8月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838726905

ハケンアニメ!の感想・レビュー・書評

  • 大変だ、大変な世界だとは聞いていた。
    ホントにアニメを作るのは大変なんですねぇ。

    アニメはあまり見ないので
    当然、その制作側のことなど、全く知らなかった。
    職人好きの私にはたまらん職人気質がそこここに!!!
    この製作現場のどこに行っても
    一日中、ずーっと、ただただ、
    じーっと見てる自信あるなぁ。

    それぞれが自身の仕事を全うするのを読むのは
    気持ちがよかった。

  • 辻村深月さんの朝が来るがよかったのでこれも読んでみる。

    もっとよかった。
    いわゆるマンガとか小説とかと同じくアニメ制作者ものなんだけど、こういうの何故か面白い。

    読みながら、笑ったり怒ったり悲しくなったり恥ずかしくなったり素直に感情移入できる感じが心地よかった。

    読み終わったらふわっと全部忘れてしまう感じも気持ちいい。

    辻村さんファンになったかも。もっと読みたい。

  • 伝説のアニメと言われた王子監督の「ヨスガ」。
    そのラストにまつわるエピソードが強く印象に残った。
    最終回の1話前で人類を滅ぼす敵との戦いは終わりを迎える。
    では、最終回では何を描き、どんなストーリーになるのか。
    新たな敵が現れて、魔法少女候補の4人全員が魔法少女となって戦いは続くのか。
    それとも4人とも戦うべき相手がいなくなって、全員が魔法少女とはならないか。
    多くのファンがそれぞれの予想をたてていた。
    そして最終回。
    戦う相手はすでにいないまま、1人は当初の予定通り魔法少女となり、残った3人は現実の生活へと戻っていく。
    だが、王子は言う。
    「殺したかったんですよ」と。
    選ばれなかった3人を殺して終わりにしたかったけれど、やらせてはもらえなかったと。
    倫理的な問題やグッズ販売の売上など、大人の事情による理由がそこにはある。
    でも、もしもそんなラストのアニメだったら、きっと忘れられないアニメになっただろう。
    賛否両論、喧々諤々の騒ぎになったとしても、文字通り「伝説のアニメ」になったに違いない。
    ハッピーエンドばかりが良いラストなわけじゃないだろう。
    ハケンアニメは「覇権アニメ」だ。
    そのクールでパッケージ(DVD等)の売上1位を争うこの言葉は、業界側にとっての言葉だ。
    だが、けっして視聴しているファンにとっての1番ではない。
    ファンは売上や視聴率に関係なく、「誠実に公平に」判断する。
    どのアニメが好きで、どこに心惹かれるのか。
    100人の視聴者がいれば、「ハケンアニメ」は100通りの理由でそれぞれの視聴者の中にあるのだろう。
    アニメ制作の裏側が、各章で主人公を変えながら描かれている。
    一人はアニメプロデューサー。
    一人はアニメ監督。
    そしてもう一人は原画スタジオで働くアニメーター。
    立場の違いはあるものの、彼女たちの日々はけっして平穏ではない。
    何かと作りあげることの難しさ、葛藤、そして結果を求められることへの不安。
    読んでいて引きこまれるものがあり、一気に読み通してしまった。

    個人的にアニメが好きなことも影響しているのかもしれない。
    けれど、アニメには詳しくない。普段アニメなんて見ない。興味もない。
    そんな人も楽しめる物語だと思えた。
    この物語、そのうちにドラマの原作とかになりそうで怖いような・・・。
    好きな物語はあまり映像化してほしくない気がする。

  • すごく面白かった。
    ストーリーの展開に惹きつけられて次のページをめくる手が止められなくなる本。
    登場人物がみな好意的に描かれていて、後味が素晴らしく良い。
    王子と香屋子の話が1番すき。

  • 初めて知ったアニメ業界の内部!というか、業種を問わずみんなでひとつの作品を作り上げていく情熱と言うか、楽しさがいいなぁ。
    読み終えてもしばらく余韻に浸ってました。出来過ぎの人間関係も、このテーマならでってことで。
    私の子どもの頃好きだった魔法少女モノは、4クール48話が普通だった気がするのですが、今は半分かそれ以下というか…短いのですね。

  • 毎回思うことだが、辻村さんの文章表現はストンと心に落ちる感じだ。違和感がない。そして、著者も(一部を)ブラックと表現するアニメ業界を題材にする発想も面白い。
    今回もピースがハマる感覚がたまらない。

  • すごく良かったー。。
    いろんな人たちの人間関係も、アニメに対する思い、相手に対する思い。
    色んなものが良すぎて、心がギューってなりながら読み進めました。
    みんな優しい。
    そしてみんな書いてますが有川さんぽい(笑)
    すごく読みやすくて、すごく温かくなる。
    好きなものを仕事にする、やりがい、もどかしさ、葛藤。色々描かれてます。

    仕事にやりがいなんてそんなに求めてなかったけど、自分のすごくすごく大好きなアニメをみんなで作っていく苦しさや喜びがすごく伝わってきて良かった。
    王子のプロポーズどこ?


    あ!なんなら、俺、結婚してあげてもいいけど
    かな。。

  • 文句ばかり言ってる若い子ばっかり出てくる。これが若い子ってことなんでしょうかね。何にだって立ち向かってくにはそのパワーが必要なのかな?初期の作品読み返したくなって、とりあえず子どもたちはよると遊ぶをネットオフでポチり。

  • 最近は、ジブリかピクサーのアニメぐらいしか見ないが、この小説を読んで、色々と観たくなった。プロデューサー、監督、原画作家の視点から、話は進んでいく。それぞれの人物が、アニメへの愛を貫くために、身を粉にして働く姿は清い。今後のアニメの見方が変わるかも。

  • あいかわらず登場人物があちらこちらで関わっていて、それを最後に見事に回収する筆者のワザがさえています。アニメ業界は全く未知の世界だったので、面白く読めました。

  • 面白かったのだが。
    ただ、辻村深月さん、『島はぼくらと』とか『ツナグ』とか、他に良書がたくさんあるので、これを一番には推さないと思う。
    キャラ立ちしている小説は、そちらが目立っちゃうから、作品の質を保つのは難しいね。

  • 覇権アニメ、すっごく面白かった。
    スタンプラリーがはじまって、国道に若い人や親子連れがきてる場面でウルッときてしまった。
    続編も読みたいなぁ。

  • ちょー面白かった!これは!久々にちょー面白かった!!!笑
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    とてつもなく王子監督と香屋子の行く末が気になる。
    ここにでてくるアニメがみたい。
    サバクの音がなくなっていく描写も、リデルの最終回の圧倒させた映像も、和奈の描いた絵も船も。本当に見たい。
    リデルの最終回のセリフ、たまらなくいいね。
    君を絶望させられるのは、世界で君ひとりだけ。
    って最高。
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    アニメだけでなく、きっと出版業界も同じようにたくさんの人が動いていて、でも出版業界ってドラマになったりするから、アニメ業界より注目はあびてるんだろうなー。関わったことがないからかもだけど、大変なのもわかったけど、それでもここにでてくる女の子たちはキラキラと、本当に自分のやりたいこと、好きなことを仕事にしていて、素敵だなーって思ったな。そんな仕事に出会えてることも羨ましいしね。
    とりあえず王子監督の次の作品とか香屋子とのこととか!続編よろしくお願いします!!!笑

  • ファンタジーだけど、熱が伝わる。

  • アニメ業界で働く三人の女性を追った作品。

    アニメ業界で働く人には本当に頭が下がる。彼らの労働環境は決して良くない。賃金は仕事量に見合わず、作品への心無い非難にさらされ、資金や〆切の問題が常に付きまとう。
    それでも、彼らを突き動かしているのは「面白いものを作りたい」という馬鹿が付くほどの純粋な想いだ。

    「たかがアニメ」と言われてしまうかもしれない。でも、彼らはアニメに人生を捧げ、またアニメによって人生が変えられる人もたくさんいるのだ。アニメは多くの人を救えるくらい巨大な力を持っている。「オタク」と言われようが、「非リア」と呼ばれようが、これからも彼らが全力で作るアニメを見続けたい。

  • 派遣じゃなくて覇権というところからもうすっかりはまってしまったような気がする。
    毒が抜けたようなそんな展開にびっくりしつつも、わりと恋愛色の強いお話だったかも。
    アニメの世界はわりと敬遠しがちなあたしでもとても興味深く読み終えることができたのは
    やはり辻村深月さんの文章力のおかげなんだろうね。 
    あたしにとっても新境地がひとつ開けたようなそんな気がしてます。

    チヨダコーキにここであえたのも最高のねじ込みでした。

  • 辻村さんはよくこのジャンルに挑んだなと感服。
    フィクションといえど、まさにアニメ制作会社などは
    こういう関係で成り立ってるのだろうと想像できるぐらい
    緻密に関係性を描いていたし、リアリティを感じた。
    CLAMPさんの表紙なのも豪華!
    内容もだいたい三本立てになっていて、
    監督を支えるアニメプロデューサーとしての視点
    監督としての視点
    作画制作の下請けとしての視点
    と組み上げられていて、どのキャラクターも
    強い個性を持っていたので見ていて楽しかった。
    アニメが好き人は見ておくと、たくさんの人の努力と支援があってアニメができあがっていることを改めて感じるので、また違った意識でアニメを見れるに違いない。

  • あれ、有川さんの本だったかな?ってくらい甘かったね。笑
    ああ~辻村さんに出会ったのは確か18歳の頃、冷たい校舎~で、そこからずうっとお付き合いしてきて、登場人物たちに助けられてきて、もう辻村さんを色目なしに見れないんですが、本日は大安なりからとても大衆的になってなんだか嬉しいようなさみしいようなね。。。笑
    でもきっと辻村さん自身が変わったんだろうな。大安を境に、やりきれなさやもどかしさが見えなくなった。良くも悪くも綺麗な作品になった。強くなった。ことが、とても嬉しい。いち読者として、一緒に大人になったねって勝手に思っている。ずうっと読み続けます。

  • 「この世は、君の繊細さのひとつひとつを、丁寧に拾ってくれる場所ではない。
    だけど、それでもごくたまに、君を助けてくれたり、わかってくれる人はいる。わかってくれてる気がするものを、観ることもある。」別のアニメ監督の思い。
    *
    私にとって、アニメも小説もドラマも映画も同じ「物語」。 その中にある人の思いや言葉を受け取ったりなぞったりする行為が、やめられません。
    いろんな思いを知りたい。
    自分の中にある謎を、誰かが解いているかもしれないから、探している。
    時々カケラほどの答えをみつける。✨
    集める。
    また探しに行く。

  • アニメ制作業界が舞台の小説。アニメを作る側の人々の生の現場、こだわりや喜びや苦悩とかがリアルに伝わって来る。よくアニメを見る人をオタクとか現実で上手くいってない人のように見られる風潮があるようだけど、そういうふうに見てる人がもしこの小説を読んだら少し見つめ方が変わるかも?その逆にアニメなど見ないリア充(と呼ばれる人)と自ら距離を置くようなオタクな人もこの小説を読んだら少し見つめ方が変わるかも?リア充と非リア充、オタクと非オタクとの間にある見えない壁がすっかり取り除かれるとまでは言えないけど、立ちはだかるものではなく乗りこえられるものなんだって感じるかもしれない。
    後半の王子監督の家族絡みとか、ちょっと話できすぎな感じがしないでも無かったけど、アニメはこんなふうにリアルな人と人の繋がりで出来上がっているんだぞ~というのがよく伝わってきて感動的で大変良かったと思う。

  • 軽やかで清々しい作品。
    丁寧に取材したんだろうなあ。
    おなじみの登場人物も脇を支えていたりして、ファンは嬉しいだろうし。
    年齢設定よりキャラの精神年齢が低い気がするけど^^;

  • 面白かった。個人的には王子の話がもっと読みたい。

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ハケンアニメ!の作品紹介

監督が消えた! ?
伝説の天才アニメ監督・王子千晴が、9年ぶりに挑む『運命戦線リデルライト』。
プロデューサーの有科香屋子が渾身の願いを込めて口説いた作品だ。
同じクールには、期待の新人監督・斎藤瞳と次々にヒットを飛ばすプロデューサー・行城理が組む『サウンドバック 奏の石』もオンエアされる。
ハケンをとるのは、はたしてどっち?
そこに絡むのはネットで話題のアニメーター・並澤和奈、聖地巡礼で観光の活性化を期待する公務員・宗森周平……。
ふたつの番組を巡り、誰かの熱意が、各人の思惑が、次から次へと謎を呼び新たな事件を起こす!
熱血お仕事小説。

ハケンアニメ!のKindle版

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