さようならと言ってなかった わが愛 わが罪

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著者 : 猪瀬直樹
  • マガジンハウス (2014年10月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838727155

さようならと言ってなかった わが愛 わが罪の感想・レビュー・書評

  • 徳洲会から借りた5000万円の事情について自身はなんと言っているのか知りたかったので読んだ。都知事在任中に亡くなった奥様との思い出、闘病を、進行中の五輪招致と絡めて綴っているので、都政中心ではないが、知りたかったことは読めた。政治家ではなくて作家なんだな、と思った。でも素晴らしい奥様だったというのは発見だった。

  • この人には都知事を続けて欲しかった
    例の話も含め、もっと政治家時代の話も読みたかったが、それはいつか別の機会に期待
    場面の切り替わりもテンポよく読みやすい

  • 事件の真相を知りたい、と夫が図書館で借りたのでついでに私も読んでみました。
    夫が知りたかった徳洲会5000万円事件のことはさらっと触れられるだけにとどまり、ほとんどは奥様との思い出。出会い、苦労し、闘病から亡くなるまでの夫婦愛の物語でした。
    奥様のことは胸を打たれましたし五輪招致の舞台裏などそれなりに興味深く読みましたが、今出版すべき内容だったのか疑問に感じました。
    事件がすっきり解決した感じではなかったのでどうも全体的に言い訳がましく感じ、なんとなく素直に読めないで終わってしまった。

  • 都知事辞任のきっかけになったことよりも奥様のゆり子さんはどんな方だったのかということに興味があって、手に取った本。

    猪瀬さんを支えていたのはこんなに魅力的な女性だったのかとしみじみ実感。

    病が発覚してから脳へのダメージでコミュニケーションがとれなくなるまでがあっという間で、ご家族はもちろんのこと、ゆり子さんも無念だっただろうと思う。

  • 猪瀬直樹元都知事はセミナーなどで二度ほど拝見しました
    とても聡明で決断力のある方であんな形で政治の世界から身を引く形になった事を残念に感じています
    出る杭は打たれるという諺は日本の悪しき習慣でそれを示したような気がします
    ただ彼の本業は作家なので妻ゆり子さんへの鎮魂歌としてこの本を書き上げたことで、私ごときまでスッキリした思いです

  • 猪瀬さんの著作をちゃんと読んでなかったが、読んでみたいと思った。5000万円も受け取らなければ。奥様への思い、来歴も、悲しみにも共感しつつ夫婦睦まじい様子に微笑ましく。

  • 元都知事で2020年五輪招致の主役で成果をあげながらも5000万円事件で奈落におとされたアマチュア政治家猪瀬直樹氏の著書。
    本作は五輪招致で華々しくプレゼンをしていた一方、40年二人三脚で歩いてきた最愛の妻、ゆりこさんに対する鎮魂歌でもある。
    奥様の主治医から余命数ヶ月の一報を知らされながらも職務を全うし多大な成果もあげた。
    それから数カ月後に皮肉にも徳洲会5000万円問題で辞任させられることになった史実。
    メディアで見る限り愛想の無い不器用な作家上がりの政治家という印象だったが、その裏では最愛の人を失う恐怖と闘いながら重大な任務をこなしていた。
    読みながら何度も心が締め付けられる思いになりました。

    5000万円事件の事についても書かれているが、お粗末な認識だったことは否めない。だが、書かれていることは嘘では無いだろうし強く同情してしまった。

    個人的には、
    本来やることを全く解っていない消去法で急遽選ばれた今の都知事よりも、猪瀬さんの方が東京都知事として適任だと思う。作家になんて戻らないで欲しい。

  • 涙なくしては読めない。

    あの東京五輪誘致の舞台裏での猪瀬家族の闘い。
    この作品は、猪瀬さんの奥様•ゆり子さんへのレクイエムであり、“素人政治家”の反省文でもあるんだろう。

    しかし、この作品が私の心を震えさせたのはそこではない。

    猪瀬直樹が生み出してきた作品は何がっても否定出来ない後世に残る名作ばかりだ。
    『天皇の影法師』『昭和16年の敗戦』『ミカドの肖像』などなど。

    この作品はこれらの名作の“行間”が埋まって行くような感覚になるのだ。
    作品に“裏舞台”は必要ないという意見もある。
    きっとそれは正しい。

    しかし、舞台裏が分かって通われる血もある。


    名作の“行間”にゆり子さんがいた。


    作品の中で猪瀬さんは夏目漱石の『こころ』に言及している。
    「『こころ』には生活がない」と。

    この作品は猪瀬直樹という作品に「生活」を流し込む作業だったのではないか。
    結果、猪瀬直樹という人物の“虚像”が晴れていった。

    そうなることを祈る。

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