岡村靖幸 結婚への道

著者 :
  • マガジンハウス
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838728183

作品紹介・あらすじ

いつもファッション誌を逸脱しそうなファッション誌「GINZA」で連載中の大人気対談「岡村靖幸 結婚への道」が、ついに書籍になります。「結婚したい、けどどうしたら理想の相手に巡り会えるのか? 結婚したら愛は冷める? 育児ってやっぱり大変?」。「結婚」という大きなステージの前で逡巡しながら、21世紀の青春を悩み謳歌するミュージシャン・岡村靖幸。作家、ミュージ シャン、女優…尊敬する先輩、同輩たちに「実際のところ、結婚ってどんなものなんでしょう? 」と率直な疑問をぶつけます。坂本龍一、横尾忠則、糸井重里、藤井フミヤ、内田也哉子、吉本ばなな…まっすぐでピュアな岡村ちゃんにだけ語っ てくれた、驚くべき「結婚の真実」。豪華ゲスト30人まとめて収録!
緻密なリサーチ(!)をベースに阿川佐和子さんもびっくりの、粘り強く、率直&素っ頓狂な質問の連続 に、「そこまで言って大丈夫ですか?」とこちらが聞きたくなる、本音と秘蔵エピソードが満載の約300ページ。 「結婚」への見方が大きく変わる、揺さぶられること間違いなし。結婚してる人も、してない人も、してた人、しようとしてる人も全国民必読(!?)の結婚バイブルが誕生しました!

感想・レビュー・書評

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  • 独身のミュージシャン・岡村靖幸さんが雑誌の企画で。自らが結婚するための情報集めのようなものとして、結婚をテーマとした対談を繰り広げた、その集積となる本です。

    対談相手はミュージシャン、小説家、漫画家、文化人、女優などさまざま。個人名を出すと、坂本龍一さん、糸井重里さん、吉本ばななさん、内田春菊さん、松田美由紀さん、YOUさん、ミッツ・マングローブさん他で、合計32名にもなります。坂本龍一さんのページですと、彼が30代末くらいまでのやんちゃ話も聴けます(読めます)。

    岡村靖幸さんは、ジョン・レノン&オノ・ヨーコ夫妻のような結婚に憧れているといいます。強い愛があって、クリエイティブのためのインスピレーションが得られて、とにかく最高の夫婦だということでした。ただ岡村さんは、そういいつつも、結婚相手に望むものは「やさしさ」しか挙げません。「やさしさ」さえある人ならば、結婚を前提に付き合える、と。付き合ってみて、結婚に至るかどうかはまた難しいのでしょうけれども、そうやって入口を広くとってあるところには現実性があります。

    さて、本書を読んでいていろいろな人が言っているのは、フランスに多い事実婚についてのこと。PACS婚という言葉もでてきます。僕はこの方面にうといので、よく知りませんでしたが、事実婚は別に役所に届け出を出さなくていいじゃないか、というものですし、そもそも戸籍なんていらないという考えもあるんです。戸籍についていえば、戸籍というシステムはおかしい、と本書の中で何人もの人が別々に言っていたりもしました。ちょっと、別の機会に戸籍についても調べてみたいなあと興味が湧きました。

    ここからは、おもしろかったところを抜粋。最初はYOUさんとの対談での岡村さん。
    __________

    YOU:あれは? ”負”の部分は必要? たとえば私が詞を書いていた頃は、”負”の部分がおいしいっていうか、それをネタにするっていうか。いまの私は、自分で制作とかクリエイティブなことをしていないので、それはもうないんだけど、そういう部分ってやっぱりあります?

    岡村:年齢的なことが大きいんですけど、最近はもうやさしい気持ちになりたいです。

    YOU:あはははは(笑)

    岡村:昔はこう、「勝ち負け」みたいな部分があって。「負けてたまるか!」みたいな。いまはもうやさしくなりたいです。(p76)
    __________

    岡村さんは当時40代後半ですが、見た目はまだまだ若々しいです。なのに、こんな枯れたような言葉がするっと出てくるのでおもしろかった。


    次はケラリーノ・サンドロビッチさん。ここは文筆でクリエイティブをやる人にとって、深く肯く内容です。
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    KERA:一方、いわゆる「ドラマ」をやるときは、彼女(奥様である緒川たまきさん)の意見がとても参考になる。小説家もそうだと思うんだけど、ドラマって観客の意表をつくような、一見すると矛盾しているような、当たり前ではない、意外な展開をしつつも、「でも、そうかもしれないな」と思わせるテクニックが必要なんです。そういうとき、緒川さんは、ふっと提示してくれるんですよ。

    岡村:なるほど。いいヒントを与えてくれるんですね。「その視点があったのか」とあらためて気づかせてくれる。(p135)
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    緒川たまきさんはまるでミューズですよねえ。

    クリエイティブについて、岡村さんは、
    「孤独であること、報われないこと、そういった不敵なパワーがクリエイティビティにつながることが。僕は、どっちかというとそういった部分が強いんです。」(p128)とはっきり何度もおっしゃっています。だから、恋愛にしても結婚にしても、幸せや安定感を得ることに迷いが出る、とある。葛藤があるのです。僕みたいなのでもこういうのってわかるんですよねー。僕はクリエイティブのために結婚を考えなかったのではないのですけど、たしかにこういう側面ははっきりわかります。結婚するならば、それまでの創作姿勢の方向性を変える必要は出てくるんだと思えます。それも苦労したりしながら。でも新たな道が見つかるとおもしろいのでしょうけど。


    最後に、堀江貴文さんの、彼のイメージからはちょっとギャップを感じた発言を。
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    堀江:たとえば、20代の女性編集者に「老後に年金をもらえるかどうか不安です」って相談をされたんですが、僕はそれを聞いてあきれたんです。あなたが年金をもらえるとしてもあと40年も先のこと。なぜそんな先のことを心配するんだと。そんなことより、いまはまだ20代で若いんだから、まずは一生懸命働くことが重要で、働くなかで自分に自信をつけ、人との関係をどんどん築き、信用を高めていくべきじゃないのと。要は、年金の心配をするというのは、お金の心配をしているということなんですよ。「老後誰にも助けてもらえないだろうからお金だけを頼りに生きていくのよ」と思ってるってことなんです。あなたは金しか信用しないの? と僕は思う。だから結局、結婚もお金なんです。一人で強く生きられない、不安だ、だから結婚したい。それは人を信用しているのではなく、金を信用しているからなんです。金こそが自分を助けてくれると思ってる人が多すぎます。それってどうなの? って僕は思うんです。

    岡村:なるほど。

    堀江:第一、お金ってそんなに信用できるものではないですよ。お金の信用の源泉って人と人との信用から成り立っているわけで、先にありきは、人と人との信頼関係。お互いが信頼し合い、初めてお金が成立する。米ドル紙幣に書いてあるじゃないですか In God We Trust って。だから、「自分が弱ったときは、絶対に誰かが助けてくれる」という自信をもって生きなくちゃいけないと思うんです。

    岡村:もちろんそうなんです。そうなんですけど、みんな不安なんです。確実な何かがほしいんだと思うんです。それは人によってはお金かもしれない。精神的な安定かもしれない。(p230-231)

    __________

    人を信用することが大事で、お金は信用に値しないなんていう見方って、この言葉を正面から受け止めると、「よく言ってくれた!」と拍手したくなります。でも、ちょっとそこからずれた角度で見直してみると、強烈な理想論のように読めてしまいます。本質をついているのだけど、現実の行動に反映させるとなると、難しいなあと思っちゃいます。

    というところですが、岡村さんの切実な結婚願望が根本にはあるのですけれども、和気あいあいとした楽しい対話としていろいろな形にその都度昇華されているというか、エンターテイメントとして成り立っていたり、ときに知的興奮を得られる読み物になっていたり、人と人との反応のおもしろさが感じられました。対談集のおもしろさの要素として、その大きなひとつってそういうところですよね。結婚話というものを日常で僕はあんまりしたことがないので、なんだかとっても刺激的でおもしろかったです。

  • 奇才かつ天才、未婚の岡村靖幸が32人の結婚経験者&独身主義者に「なぜ結婚したのか?結婚は何がいいのか?自分はどのような結婚をすべきだと思うか?」という問いをひたすら投げかける豪華なインタビュー集。豪華な、というのは32人のセレクトが素晴らしいからで、内田春菊に始まり、糸井重里、川上未映子、坂本龍一、夏木マリ、ピーター・バラカン、ミッツ・マングローブ、横尾忠則などなど、各界を代表する人物ばかり。

    なにせ冒頭の問いを痛切に抱える岡村靖幸だけに、インタビューは極めて真面目であり、非常に丁寧な下調べもされており、相手から少しでも多くを引き出そうとするさまが伺える。

    ほとんど全てのインタビューが面白いのだけれど、一人を選べと言われたら、やはり巻末に収められたシーナ&ロケッツ等の鮎川誠を選ぶ。インタビューの数か月前に最愛の妻であり音楽の最上のパートナーであったシーナを亡くしたばかりの彼が、なれそめからシーナ&ロケッツの結成や、夫婦関係について「男と女というよりもロック好きの同士という感じ」と形容する様はグッとくる。

    非常に面白かったので、続編「結婚への道 迷宮編」もぜひ読みたい。、句、和沢へ句、和沢へは

  • 大好きな岡村ちゃんが、とても真面目で控えめな人であることがわかります。いろんな人とに結婚についてインタビューしてるんだけど、人それぞれで、全く共感できない人も多く、読み詰むかと思ったけど、内田也哉子さん、小山明子さん、東村アキコさん、鮎川誠さんとの対談がとても好き。涙しました。

  • 結婚に対してみんな抱える思いはそれぞれ違う。
    岡村ちゃんの素直な疑問に、対談相手がしっかりと向き合って答えてくれていてどれも面白かった。

  • 岡村さんだからこそ引き出せた、数々の生きた物語。

    なかなかない結婚事例集なので、すごく個人的にためになりました。

    全員立場も思想も時代背景も異なるので、岡村さんにとっては迷宮入りするのではないかと。まるで白馬の王子を待つ古風なプリンセスのようでした。とてもいじらしかったです。

  • この本を読みながら、自分はよく結婚などというものをしていて、さらに概ね恵まれていると感じれているものだなと、奇妙さすら覚えた。それくらい結婚とは複雑で答えがない課題であり、一方でその答えは自分とは赤の他人と作らないといけない、無茶苦茶なものだと思う。特に面白かったところを抜粋してコメントする。

    <内田春菊>
    自身の家庭環境が辛かったからこそ幸せな家庭を築きたい➡️結婚するという思考があったという。ああこれは割とあるパターンだと想像した、というか僕の友人にも思い当たるカップルがいる。

    <糸井重里>
    奥さんとパーソナルな趣味嗜好を共有しないという。それは面白くなさそう。奥さんとはお互いに教えあって、お互いが興味を持っているもんなぁ。

    <ぴゅ〜ピル>
    彼女は元男性で、日本に住むLGBTにとって結婚とは「権利を勝ち取ること」だったという。システム的に、結婚していないと死ぬ直前に看取れないとか、遺産を相続できないとか不利になることがあるらしく、後進的で残念な話だと思った。綺麗さから一番遠いはずの部分に言及していたけれど、誰よりも俗っぽくなく美しい語り口で、真摯だったのがとても印象的だった。

    <YOUと吉本ばなな>
    男児を育てることで、ああ男ってこんなに下らないんだな、と異性に対する神秘性みたいなものをある程度失ったということを書いていた。自分はこれから異性に当たる人間を育てるけれど、男性から見る女性の成長過程というのは、上記のパターンとは真逆で、さらに心惹かれるようなものになるのではないかと、新米パパらしい期待をしている。

    <ホリエモン>
    出産、育児は親にとってあけすけに言うとかなりいいコンテンツになる、と言っていて、それはSNSに溢れる子供の写真を見るたびにそうだよなぁと思うところがある。一方で出産を経て母親の愛情は子供に行き、性生活はデッドな状態になる問題については、はっきりとNOをつきつけ離婚したという。
    この問題は結局カップル間の認識が合っているかどうかが鍵なので答えはないと思うけれど、セックスレスになる夫婦が7割近いというデータもあるし、課題になりやすいことあるのは間違い無いと思う。そうなると15年後とかにはプレイメイトや愛人を持つのが当たり前な世の中になっていたりするのだろうかと想像する。

    お金よりも信頼の方がよほど大事だとホリエモンが言っていたのはグッときた。

    <坂本龍一>
    若い頃はほとんど一睡もせずに遊びまくっていたという時点で衝撃だったけれど、現妻は4人目で、その前の3人の妻との間にそれぞれ子供がいるというのも流石という感じがした。坂本龍一は自分の創作物の最初のレビュアーは妻と決めているらしく、うまく言えないがそういう関係は素敵だなと思った。1つの信頼の形だと思う。

    <ミッツマングローブ>
    彼も性的なマイノリティとしての結婚は、制度と向き合う側面があって、そう言うことに悩んでいるときに「だったら女性と結婚すればいい」と声をかけられたのが目からウロコだったという。結婚と結婚している、みたいな話なのだけどそんな社会と自身の間に絶対的な矛盾を感じたらやっていけないよな... と思った。
    女装趣味を持ったゲイはモテないとか、ゲイ同士の恋愛は男同士だから快楽に走りがちとか、想像もしなかった世界の色恋の話が斬新だった。


    自分は結婚とか育児とかは、とても個人的な行為だと思っている。一般には社会的なステータスだと思われるのが当たり前になっているけど、それは孤独や矛盾を自分が抱えているのではないかと錯覚するような症状をもたらす、現代病の種でしか無いと思う。

    特にLGBTへの認知も高まっている状況なので、やれ結婚やら不倫やらで騒ぎ散らすメディアとか社会観は平成に置き去っていけたらと思うが、そんな簡単な話でも無いのだろうなと思う。

  • 2019年12月18日読了。岡村靖幸が「結婚とは何か?どうすれば結婚できるのか?」を知るため、各界の著名人にインタビューしまくる本。真面目で才能のあるエンターテイナーだけどどこか抜けている、愛すべき岡村ちゃんのキャラクター炸裂で読んで更に彼のファンになった。結婚・離婚・再婚経験者や事実婚、ゲイのため未婚の人といろんな人がいるが、総じて女性の方が結婚観が明確で深く、岡村ちゃんへの逆インタビューの突っ込みも鋭い。男性の方がどうも「そういうもんだと思っていた」「してみるといいもんだよ、結婚」と単なる感想に流れがちな気がする…。自分の「結婚はいずれはするもんだ」という感覚は上の世代から来る呪縛なのか、自分の子供達の世代になるとフランスのように法制度に縛られない男女の形が自然になるのか。それでも結婚という制度は必要なのか。岡村ちゃんの苦悩はおかしいが、確かに考えてみればよくわからないものだ…。


  • 雑誌GINZAでの対談まとめ本。
    岡村ちゃん、顔が少年のように可愛すぎるのだが、年々若返る魔法かかってるの?好き…
    
    対談のお相手がみな個性的で、三者三様で面白かった。鈴木おさむさんのお話に出てきた奥さまのプレゼントのエピソードは、乙女でとても可愛らしくて好きだった。私も同じ気持ち。
    
    ホリエモンの「多動力」読んでからの、こちらの対談見たらさらにホリエモン好きになったよねー。あの身軽さと頭の回転の良さ、稼げないわけないし、なによりモテないわけないわ…と妙に納得。
    
    自分がある人が好きなんだな、私は。
    
    私、つくづく結婚に向いてないと常日頃から思っているのだけど、独身時代の私に今勧めるなら、事実婚だなーと思う。

  • 岡村ちゃんの面倒くさいところを含めて好きなのだが、その面倒くさいところを煮詰めたような対談集だった。内田春菊さん、糸井重里さん、松尾スズキさんとの回が良かった。でも、オノ・ヨーコなんて二人といないと思うよ、岡村ちゃん。

  • とにかく面白かった。
    毎晩寝る前に1話ずつ読んでいったが、色々な恋愛や結婚の形があってもそれぞれが他者を思いやる気持ちに溢れていて、また岡村ちゃんへの「結婚のススメ」や「結婚への足止め」など面白い主観が溢れている。

    時々読み返してみることで、自分の価値観をほぐしてくれるような本。
    「結婚とはこうあるべき」みたいな考えになりそうだったらぜひ読んで欲しい。

  • 奇才なミュージシャンの岡村靖幸が「結婚したい」「子供も欲しい」。なのに結婚は出来ない。挙句、「そもそも結婚とは何だ?」と疑問を持つ。まず岡村さんに結婚願望があったことに衝撃を受けた。そして「ジョンレノンとオノヨーコ」の関係に憧れ過ぎていて苦笑。「結婚」についての答えを求め、32人の幅広い分野で活躍されている人々の懐にグイグイと入りこみインタビューをする岡村さん。岡村さん流の婚活だろう。日本は、同性愛結婚、事実婚などを認める戸籍制度の見直しという課題がどうもあるようだ。「結婚」の求道者、岡村靖之に幸多かれ!

  • 岡村靖幸さんという方についてはテレビ番組で知ったが、ご本人を知らなくても楽しめた。もちろん結婚観はそれぞれでありますが、今回初めて知った方も含めて人選が興味深かったし上っ面だけじゃない話であった気がする。未婚既婚問わず楽しめると思う。
    否定肯定の結論も出していないし、色々な立場のそれぞれの話を純粋に楽しめる。
    知り合いにもいるのだが、真面目に考えすぎかもとも思う。スキンシップの事とか考えてくれるのはありがたいが為せば成る所もあるかと。結婚、勢いもあるからな〜などと思った。
    戸籍制度に疑問を持つ方、フランスを引き合いに出す方が多かった。そういう意味で自分は古い人間なのかなぁ。
    大島渚監督との最期の話は感動した。

  • 「一度も結婚をしたことのないミュージシャン岡村靖幸が32人の結婚経験者(あるいは独身主義者)に『結婚とは何か?』をインタビューしまくったその記録。」(本書帯より)
    その32人とは、内田春菊、ショコラ&アキト、ピュ~ぴる、糸井重里、手塚るみ子、松田美由紀、川上未映子、YOU,菊池武夫、内田也哉子、園子温、柳美里、藤井フミヤ、坂本龍一、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、小山明子、夏木マリ、吉本ばなな、鈴木おさむ、松尾スズキ、田村淳、西村賢太、ピーター・バラカン、田原総一郎、堀江貴文、ミッツ・マングローブ、横尾忠則、Bose&ファンタジスタさくらだ、東村アキコ、鮎川誠という多士済々ぶり。
    あたりまえだが、みんな言うことがバラバラで面白い。

    岡村ちゃんは結婚したいようだが、彼のすべてをわかったうえで、かつ忍耐強く支えてあげられる人でないと岡村ちゃんの夜目にはなれないような気がした。

    あと、この人、こんなにしゃべるのに何でステージ上では一言もMCしないのかいまだに謎。

  • 結婚は千差万別。人に聞けば聞くほどわからなくなると思うんですが。

  • グレート3片寄氏とショコラの夫婦の会話が文面からもイメージできて和む。

  • エマちゃんがストーリーで薦めてくれていた本!

    ひとくちに結婚といってもどれだけいろんな形があるのか、自分たちなりに向き合ってきた人たちの話を聞いてとても勇気づけられた。

    岡村さんに結婚をすべきか、どういう人と結婚したらよいかを皆が思い思いに言っていたのが印象的で、自分に対してもいろんな人がいろんなことを言うけどそれぞれ価値観が違う人たちが好きなこと言ってんだな〜って思えるようになりたいな

  • こういうものが読みたかった。

  • 非常に興味深い。なぜ人は結婚するのか

  • 良い


  • 32人の結婚経験者(と独身主義者)の結婚に関する対談インタビュー。好きな人たち、気になる人たちとの対談のみを読んだものの、めちゃくちゃに面白かった。良本。


    【以下わたしが読んだ人と、心に残った内容、走り書き】

    糸井重里、横尾忠則、川上未映子、YOU

    坂本龍一 : (天才ピアニストでも)「恋をしたら仕事を早めに切り上げて彼女との約束へ走る」という発言にとても親近感を覚えた。恋愛ってそういうものだよねえ、と。でも結婚はそうじゃない、と。難しい。

    吉本ばなな:「事実婚でいいよね?養ってもらいたいとか誰かのお金でいきたい、なんて思わない 。」事実婚で息子がいる。パートナーとも10年以上一緒に暮らしている。お金のために結婚して、人のお金で生活して自由が奪われるくらいなら、わたしは自分の稼ぎで自由でいたい(わたしの意訳)、という彼女のスタンスに激しく共感。かなりわたしの理想の形に近い気がした。

    夏木マリ:「結婚したのは、50歳を過ぎてから出逢った運命の人。それまで一度も結婚したいなんて思わなかった。」良い話……

    鈴木おさむ:思わず読みながら(外なのに)声出して笑ってしまった。笑 (恥ずかしい)大島さんおもろすぎ。笑

    田村淳:「結婚しても自分の生活が変わらない人と結婚する」

    ミッツ・マングローブ:ゲイにとっての結婚、ゲイだけど女装が好き(心も身体も男、恋愛対象は男性、服装は女性、→トランスヴェスタタイト/クロスドレッサー)というミッツさんにとっての、結婚に対する考え方や発言は奥が深くて、今まで考えたことのなかった角度からの話でめちゃくちゃ勉強になった。男女のためにしかない結婚制度ってヘンだなとか思うけど、子孫を残すための制度としては現在の形も確かに納得できるな、と。(でもやっぱり個人的には恋愛対象とかセクシャリティによって社会的な保障や恩恵が受けられない’結婚’というものに疑問を感じるし、こういう選択肢もあるよね、という意味でパートナーシップ(事実婚など)でいいよなあ、と思ってしまう)

    堀江貴文:「制度にしばられる必要はない。みんな自分に自信がないから結婚したがる。人を信用していなくて、お金しか信じてないから保証が欲しくて結婚する。人を信用できないって、自分を信じてないから。自信がないから。自信があれば結婚なんてしなくても幸せに生きていける、という極論。
    そもそも、老後に寝たきりになるという前提をなくそうよ、と。寝たきりになったらお金が心配だとか、それなら寝たきりにならないように今から足腰鍛えておけばいいだけの話。足腰さえ丈夫であれば、立って歩くことさえできれば人間どうにでもなるよ。」と。確かにすぎる。ふむ。子供はコンテンツ、とかかなり偏った考え方な反面、ホリエモンとの対談がこの本で一番心に残ったし、自分の結婚観の参考になった。

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著者プロフィール

1965年生まれ、兵庫県出身のシンガーソングライターダンサー。数多くのアーティストの作品に作曲家として関わった後、1986年、「Out of Blue」でデビュー。ブラックミュージック、ロック、ポップス、歌謡曲等、様々な音楽のエッセンスを吸収、発展させたメロディ、アレンジは、グルーヴィーであったり、じっくり聴かせるものであったりと自由自在。加えて、青春や恋愛の機微を描いた瑞々しいワン&オンリーな歌詞は唯一無比、圧倒的な支持を得ている。7枚のアルバムを発表し、2019年1月には最新シングル「少年サタデー」をリリース。 2011年よりTV Bros.にて対談連載「あの娘と、遅刻と、勉強と」をスタート。入念な下調べと、忌憚のない質問と、受け答えと、インタビュアーとしての才能も炸裂させている。 ニックネームは「岡村ちゃん」。

「2019年 『あの娘と、遅刻と、勉強と 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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