漫画 君たちはどう生きるか

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著者 : 吉野源三郎
制作 : 羽賀翔一 
  • マガジンハウス (2017年8月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729470

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漫画 君たちはどう生きるかの感想・レビュー・書評

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  • ものの見方や人間関係とはどんなものか。正しく、強く生きるとはどういうことか。
    コペル少年におじさんから贈る珠玉のアドバイスが詰まった本。
    1937年の作品であるが、その瑞々しさと輝きをもって 今も強く我々の心に 人間の在り方を語り掛ける。

    消えてしまいたい失敗をすることもある。
    なんとか言い訳を考えて、自分でそう認めまいとする。
    そんなときにこの言葉を思い出せば、失敗を受け止めて、またきっと歩き出せる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    後悔ばかり押しよせるって言ったよね・・・。

    いま君は、大きな苦しみを感じている。
    なぜそれほど苦しまなければならないのか。
    それはね、
    君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
    「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、
    君が正しい生き方を強く求めているからだ。
    きっと君は、自分を取り戻せる。
    あらたな一歩を踏み出すことができる。
    僕たち人間は、
    自分で自分を決定する力をもっているのだから。

    してしまったことをいくら思い返したって、相手がどう思っているかをいくら考えたって それは君に変えられることじゃない。
    だったら一度考えるのをやめてごらんよ。
    変えられないことを考えるのをやめれば 余計な感情に足をとられない・・・。
    いま自分がしなければならないことに まっすぐむかっていける。
    同じ間違いを二度と繰り返しちゃいけないよ。

    人間である限り、過ちは誰にだってある。
    そして、良心がしびれてしまわない以上、過ちを犯したという意識は苦しい思いをなめさせずにはいない。
    お互いに、この苦しい思いの中から、いつも新たな自信を汲み出してゆこうではないか。
    正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しみもあるのだと。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    元来真面目な私は、人の役に立つ人間になりたい、正しく生きたい、困った人は助けたいと思いながら、流されてしまうことが多い。
    次の言葉はそんな私の背中を押してくれる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「人類の進歩につくした人々」という本を読んでみたまえ。
    英雄や偉人と呼ばれる人々は、人間の生活を明るい美しいものに変える流れを、正しく押し進めてゆくために非凡な能力を発揮した。
    この流れにしっかりと結びついていない限り、どんな非凡な人のした事でも、非常にはかないものだということを知るに違いない。

    よい心がけをもっていながら、弱いばかりにその心がけを生かしきれないでいる、小さな善人がどんなに多いかということを、
    おいおいに知ってくるだろう。
    世間には悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。
    人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    人の不幸とはなんだろう、なぜ憎しみはつらいことなんだろう。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    けがや病気で苦痛を感じるということは、苦痛を感じることで、からだが正常の状態にないということを知るためなんだ。
    人間は本来、同志調和して生きてゆくべきものだからこそ、憎み合ったり、敵対することを苦しいと感じるのだ。
    人間は誰だって自分の才能を伸ばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当だから、そうでないとやり切れなくなるのだ。
    もちろん、自分勝手な欲望が満たされない人や、つまらない見栄にこだわって苦労している人もある。
    こういう人たちの不幸は、そういう欲望や虚栄心を捨てれば、それと同時になくなるものなんだ。
    その場合にも、人間は、自分勝手な欲望や見栄を張るべきではないという真理が、この不幸や苦痛のうしろにひそんでいる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ときに利己的な自分に気付きながら変えられないことや、自分の立ち位置が判らなくなることがある。
    そんなとき、次の言葉を思い出したい。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、
    自分に都合のよいことだけを見てゆこうとするものなんだ。
    大きな真理は、そういう人の目には、決してうつらないのだ。
    君が、自分を広い広い世の中の小さな一分子だと感じたということは、ほんとうに大きなことだと、僕は思う。

    宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中が自分を中心に回っているわけじゃないってこと。
    誰か一人の人間を中心に 世の中は回っているわけじゃない。
    世の中を回している中心なんて もしかしたらないのかもしれない。
    太陽みたいにたったひとつの大きな存在が世の中を回しているのではなくて
    誰かのためっていう 小さな意志が ひとつひとつ つながって 僕たちの生きる世界は動いている。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    コペル君は、こういう考えで生きてゆくようになりました。
    そして長い長いお話も、ひとまずこれで終わりです。
    そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。

    君たちは、どう生きるか。

  • コペル君の気付きや体験をおじさんが教訓の形にまとめたものである。
    漫画と教訓の文書が混ざった形式で、サラッと一日で読めた。

    ほとんどの大人にとっては当たり前の内容かもしれないが、なかなか教えてもらえる内容ではないので、子供にとって非常に有益であると思う。大人も読んでいて初心に戻れる。
    子供から大人への移行期に子供に読んでもらいたい一冊だと思う。

  • 評価するというより、この本から学んだこと、忘れないでいたいことを記すのが、本当だろうと思う。

    体の痛みは、傷だったり病気だったりで「故障」していることを持ち主に知らせるために起こる。痛むことによって自分の体が「あるべき状態」にないことが分かる。
    同様に、心が痛む(苦しい、悲しい、切ない)のも、本当は好意を示し合うべき(だと思っている)のにそうなっていない、本当は能力をイキイキと発揮したい(と思っている)のにそうなっていない、本当はこんなこと言うべきではない(と思っている)のにそうなっていない、状況だからなのだ。ときに、見栄や虚栄心から言いたくもないこと言いしたくもないことをしてしまい気持ちがどうにも虚しくなることもある。それだって、「見栄をはるべきではない」のにはってしまっている、その裏腹さに気持ちが痛むんだ。
    大切なのはその痛みに気付いた時に丁寧に見つめて「どうありたいのか」考え抜くこと。そして「どうありたいのか」が少しでも信ぜられれば、言葉にして行動にすることだ。頭の中でいくら考えても一つも外に出さなかったらないのとおんなじだということも覚えておこう。

    モノでも知識でも情報でも、生産して発信している人がいなければ世の中は、つまり私自身も立ち行かない。消費者だけであり続ける人が、何かを生み出せる人のことを尊敬しない理由はない。生み出せる人でありたい、という気持ちはいつでも持っていよう。

    そして貧乏について。
    相対的に貧乏な状況にあるとき、裕福な人よりも下らない下等な人間になったかのように振る舞うことはよしたい。人としての尊厳を示し、「どうありたいのか」を言葉に行動に表し、高潔な態度で人と接するのだ。素直さを忘れずに。
    また、相対的に裕福な状況にあるとき、貧乏な人より高等な人間になった気がして相手を見下したり軽蔑したりするようでは見損なう。ひとり対ひとりの尊重すべき人間同士、素直に接しるのだ。

    もしも「どうありたいのか」に反した言葉や行動を選択してしまった場合、私たちは傷つき、悲しみ、悔しくなり、とんでもない後悔の波に飲み込まれる。「ああすればよかった」「なぜこうしなかった」「きっと軽蔑された」「嫌われた」悔やんでも悔やんでも押し寄せるそれらの負の思考は、自分の力ではもう変えることができないことどもだ。その時は、一度その負の思考を止めること。止めてみると、これからすべきことだけに考えを集中できる。
    後悔の元となった言葉や行動は忘れることなく、次に「正しい」言葉や行動をとるためにどしっと心に置いておく。

  • 文庫本も読んでみたくなった。
    心動かされる素敵な内容でした。

  •  宮崎駿の映画化でも話題の、吉野源三郎作品のマンガ化。
    帯に33万部突破と書かれた話題作であるが、では実際にどういう世代に売れているのだろうか、と思ってみたりする。
     マガジンハウスのコンセプトとしては、やはり小中生をターゲットとしているように思われる。マンガのエピソードののちに、主人公コペル君が悩み葛藤する問題について、編集者の叔父さんがノートに考えるヒントを与えるような文章を書き、読者も主人公の立場になったつもりで読むことになる構成であるが、書いてある内容は真っ当であるが、幾分理屈っぽく、ああ宮崎駿が好きそうだなあという感じ。
     しかし、この時代に書かれた真っ当な新書が、今の時代にこれだけ必要とされるというのは、感情が劣化した現代ならではかという気もしなくもない。
     
     子どもが物事を自分で考えられるようになるためには、親でもない教師でもない第三の大人の存在が必要だというのはよくわかる。親や教師から、自分で考える力を学べる子どもは幸運である。古くはフーテンの寅さん、菊次郎の夏にも通じる世界観。子どもが「真っ当でないちょっと変な肉親」の影響を受けるというのは、なんかわかるな。小児科医だって、不登校の子どもたちに、そういう役割を担うことができれば、と思いながら日々の診療をしている部分だってあるんだな、と改めて思ってみたりする。

  • ナポレオンの話が面白かった。実際にこれを実践するのはすごく難しい、と思う。でも、悩み続ける、ってことが大事だと信じている。

  • 世の中の見方が変わる。

  • 最後でわーって感動して泣けてきた。ちょうど、自分の考えが、自分のことから人の為に生きることが人生なんかなっていう風にシフトした過去と重なった。

  • 世の中に対しての見方が大きく変わるような一冊でした。

    世の中が、自分を中心に回ってるのではない。
    誰か1人を中心に回ってるわけではないということ。

    すごく心に染みました。

  • 失敗したことの後悔や無念は、失敗を繰り返さないことに活用するため!

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