漫画 君たちはどう生きるか

  • 617人登録
  • 3.88評価
    • (27)
    • (40)
    • (31)
    • (4)
    • (0)
  • 47レビュー
著者 : 吉野源三郎
制作 : 羽賀翔一 
  • マガジンハウス (2017年8月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784838729470

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
平野 啓一郎
瀧本 哲史
リンダ グラット...
川村 元気
恩田 陸
西 加奈子
西 加奈子
又吉 直樹
村田 沙耶香
有効な右矢印 無効な右矢印

漫画 君たちはどう生きるかの感想・レビュー・書評

並び替え:

絞り込み:

表示形式:

表示件数:

  • 小学生のコペル君が自身の経験をもとに、貧困格差・学問・俯瞰的に世の中を眺めるという姿勢・失敗した時どうするか?など、生きていたら必ずぶち当たる問題に叔父さんと一緒に深く考えていく物語。

    個人的には、自分が感じること、思ったことは逃げ出すことなくしっかり向き合って、それがどういう意味を持っているのか?考えることが大切。それが人間とは?という本質的な答えに回帰するから。というのが響いた。

    自分が世の中の中心だと傲慢にならず、身なりや外面には現れない人としての価値と真摯に向き合い、自分が都度経験することや感情を大切にして自分の頭で考えながら生きていこうと思った。

  • 発売2カ月で33万部というすごさに、この本が必要とされる現代を考えた。
    1937年といえば軍国主義が高まる中での児童文学。
    これらを読んだ子どもたちが、数年もしないうちに戦地へ向かい、あるいは特攻隊となって命を落としていったのだと考えると、たまらない。
    たくさんの若い人たちに読んでもらいたいと思う。
    宮崎駿さんがアニメ化するということなので、期待したい。

  • ものの見方や人間関係とはどんなものか。正しく、強く生きるとはどういうことか。
    コペル少年におじさんから贈る珠玉のアドバイスが詰まった本。
    1937年の作品であるが、その瑞々しさと輝きをもって 今も強く我々の心に 人間の在り方を語り掛ける。

    消えてしまいたい失敗をすることもある。
    なんとか言い訳を考えて、自分でそう認めまいとする。
    そんなときにこの言葉を思い出せば、失敗を受け止めて、またきっと歩き出せる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    後悔ばかり押しよせるって言ったよね・・・。

    いま君は、大きな苦しみを感じている。
    なぜそれほど苦しまなければならないのか。
    それはね、
    君が正しい道に向かおうとしているからなんだ。
    「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、
    君が正しい生き方を強く求めているからだ。
    きっと君は、自分を取り戻せる。
    あらたな一歩を踏み出すことができる。
    僕たち人間は、
    自分で自分を決定する力をもっているのだから。

    してしまったことをいくら思い返したって、相手がどう思っているかをいくら考えたって それは君に変えられることじゃない。
    だったら一度考えるのをやめてごらんよ。
    変えられないことを考えるのをやめれば 余計な感情に足をとられない・・・。
    いま自分がしなければならないことに まっすぐむかっていける。
    同じ間違いを二度と繰り返しちゃいけないよ。

    人間である限り、過ちは誰にだってある。
    そして、良心がしびれてしまわない以上、過ちを犯したという意識は苦しい思いをなめさせずにはいない。
    お互いに、この苦しい思いの中から、いつも新たな自信を汲み出してゆこうではないか。
    正しい道に従って歩いてゆく力があるから、こんな苦しみもあるのだと。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    元来真面目な私は、人の役に立つ人間になりたい、正しく生きたい、困った人は助けたいと思いながら、流されてしまうことが多い。
    次の言葉はそんな私の背中を押してくれる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「人類の進歩につくした人々」という本を読んでみたまえ。
    英雄や偉人と呼ばれる人々は、人間の生活を明るい美しいものに変える流れを、正しく押し進めてゆくために非凡な能力を発揮した。
    この流れにしっかりと結びついていない限り、どんな非凡な人のした事でも、非常にはかないものだということを知るに違いない。

    よい心がけをもっていながら、弱いばかりにその心がけを生かしきれないでいる、小さな善人がどんなに多いかということを、
    おいおいに知ってくるだろう。
    世間には悪い人ではないが、弱いばかりに、自分にも他人にも余計な不幸を招いている人が決して少なくない。
    人類の進歩と結びつかない英雄的精神も空しいが、英雄的な気魄を欠いた善良さも、同じように空しいことが多いのだ。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    人の不幸とはなんだろう、なぜ憎しみはつらいことなんだろう。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    けがや病気で苦痛を感じるということは、苦痛を感じることで、からだが正常の状態にないということを知るためなんだ。
    人間は本来、同志調和して生きてゆくべきものだからこそ、憎み合ったり、敵対することを苦しいと感じるのだ。
    人間は誰だって自分の才能を伸ばし、その才能に応じて働いてゆけるのが本当だから、そうでないとやり切れなくなるのだ。
    もちろん、自分勝手な欲望が満たされない人や、つまらない見栄にこだわって苦労している人もある。
    こういう人たちの不幸は、そういう欲望や虚栄心を捨てれば、それと同時になくなるものなんだ。
    その場合にも、人間は、自分勝手な欲望や見栄を張るべきではないという真理が、この不幸や苦痛のうしろにひそんでいる。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ときに利己的な自分に気付きながら変えられないことや、自分の立ち位置が判らなくなることがある。
    そんなとき、次の言葉を思い出したい。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    たいがいの人が、手前勝手な考え方におちいって、ものの真相がわからなくなり、
    自分に都合のよいことだけを見てゆこうとするものなんだ。
    大きな真理は、そういう人の目には、決してうつらないのだ。
    君が、自分を広い広い世の中の小さな一分子だと感じたということは、ほんとうに大きなことだと、僕は思う。

    宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中が自分を中心に回っているわけじゃないってこと。
    誰か一人の人間を中心に 世の中は回っているわけじゃない。
    世の中を回している中心なんて もしかしたらないのかもしれない。
    太陽みたいにたったひとつの大きな存在が世の中を回しているのではなくて
    誰かのためっていう 小さな意志が ひとつひとつ つながって 僕たちの生きる世界は動いている。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    コペル君は、こういう考えで生きてゆくようになりました。
    そして長い長いお話も、ひとまずこれで終わりです。
    そこで、最後に、みなさんにおたずねしたいと思います。

    君たちは、どう生きるか。

  • 文庫本も読んでみたくなった。
    心動かされる素敵な内容でした。

  • ナポレオンの話が面白かった。実際にこれを実践するのはすごく難しい、と思う。でも、悩み続ける、ってことが大事だと信じている。

  • 最後でわーって感動して泣けてきた。ちょうど、自分の考えが、自分のことから人の為に生きることが人生なんかなっていう風にシフトした過去と重なった。

  • 世の中に対しての見方が大きく変わるような一冊でした。

    世の中が、自分を中心に回ってるのではない。
    誰か1人を中心に回ってるわけではないということ。

    すごく心に染みました。

  • ちょっと今読んだばかりだから陶酔しているうちにメモ。



    中学生の頃に母親に渡されて読んだときは、
    なんだかあまり頭に入ってこなかった。
    でも何となくちゃんと読まなきゃいけない気がして、最後まで読んだ記憶がある。


    今になってこの本がまた私の手元に届いたのも、きっと何かのご縁!



    この本に出てくる言葉を読んでると、これまで経験してきた歯がゆい記憶や消したい記憶、人間をやめたくなった日の記憶が奥底から引っ張り出される気がした。

    でもそれが今の自分を作ってる大事な大事な要素になってるんだってことにも気づかせてくれた。


    いつでも正しい判断や行動はできないんだろうけど、人として間違ったことをした時に、それに自分で気付けるかどうか、そしてそれを誤魔化さずに向き合えるか、それが肝なんだと思う。


    …なんて偉そうなこと言ってるけど、情けなくて目を背けたくなるような自分ばっかりだよ本当は。


    でもいま胸を締め付けているナニかは、本当は自分はこうありたいと願っていることの裏返しなんだってことを忘れたくない。
    その願いが聞こえないフリをして誤魔化したら、これまで私に自分の正しい道を気づかせてくれた人たち全員を否定することになる。私が私でいる意味がなくなることになる。

    真理でしかない。


    人間が人間として、人間らしく生きていくことの難しさと奥深さ。

    紡ぎ積み上げられてきた人間の歴史のうえに私たちが立っていることと、いまこの時代に生まれたことの意味。


    自分は人としてどう在りたいか?
    その人から滲み出てくる"深み"みたいなもの。
    肝心なときに出てくる"本当の自分"みたいなもの。

    このことに真剣に向き合うきっかけをくれる一冊。

    ずっと手元に置いておきたいなあ。

  • 原作の“品格“が失われていないし、芳賀翔一さんが描くコペル君はイメージとピッタリだ。「勇ましき友」や「雪の日の出来事」のエピソードで「どう生きるか」を考えさせられる。岩波文庫をまだ読んでない息子たちに薦めてみよう。

  • すごくよかった。子どもの頃にも読みたかったとも思うけど、大人になった今だからこそ心に響いた部分もあると思った。80年前の作品とは、、こういう本を名著と言うんだなと。読んでよかった。

漫画 君たちはどう生きるかのKindle版

ツイートする