CPUの創りかた

著者 :
  • 毎日コミュニケーションズ
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本棚登録 : 894
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839909864

作品紹介・あらすじ

コンピューターの中核であるCPUという名のブラックボックス。その動作の「超」基本原理から具体的な設計例までを解説。アキバで手に入る部品だけで実際の製作も可能。

感想・レビュー・書評

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  • マイコミさんあんたは最高!と思わずキャラ豹変して叫んでしまう程にこの出版社はニッチで面白い本を出す。本来コンピュータはこうやって学ぶのだ!
    真面目な話、コンピュータの専門書、特にコンピュータアーキテクチャの分野は上級と入門の間を埋める本って意外と少ない。超厚くて難解か、はいそうですかで終わる事が多い上に全く実践的では無く、知ってればそりゃ役に立つさって次元の話しで終わる。
    所がどっこい、この本は松やにの匂いを鼻の穴かっぽじって嗅げ!!!ってスタンスだ。そー、ハードウェア記述言語でも何でもなく、秋葉に足を運び、パーツを寄せ集め半田ごてで大量の配線をつなぎ合わせてリアルにCPUを手ずくりしようって本なのだ!
    絶対買いだ、特に高校生の物好き君、夏休みにでもつくっちまう事を進める。
    完成して、脅威的な低スペックに幻滅したら、アップデートの為に分厚い本を買うのだ。
    そうすれば君は天才になれる!

  • CPUの動作原理の基本が非常によくわかる。

    ただし、前提条件として電気回路や電子回路の基本的なルール(ほんとに基本的なところだけでよいが)を知っておかないと理解しづらいかもしれない。
    また、PCに興味があることを前提で書かれてあるので、そういった面で補助的に調べる必要があるところも少しある。
    また、文体にかなり癖がある。

    しかし、これらの欠点を上回るくらい得るものはあったと思う。

  • CPUのつくりかたについて詳しくのっている。表紙の絵とは裏腹にCPU関係の本としてはかなりの良書

  • CPUの仕組みを論理回路ベースで解説している。
    IC10個でCPUを組み上げている。
    高機能なICは一切使わず、全て東芝の74シリーズ。
    CPUってこんな簡単に作れるんだ!と感動した。
    文章が個性的で読む人を選ぶかもしれないが、CPUをこれほど噛み砕いて説明してくれる本は他にない。
    エンジニアの卵に是非おすすめしたい本。

  • 初心者向けのようだが素人からすると内容は十分専門的。
    論理回路の仕組みなどはわかったが肝心の電気回路図を見てもチンプンカンプンなので元々知識補充目的で読んでるのでCPUを作る気はなかったが、作る気だったとして自分にできたかどうかわからない。

    中身の5割くらいしか理解できてないが、それでもCPUの仕組みやプログラムが動くメカニズム等がほのかに理解できたのでよかった。

    ただ、崩しに崩した文章は相当回りくどいしめんどくさい。

  • これは面白い本!

    簡単に手に入る電子部品のみで世界最低(?)のスペックを持つCPUを制作し、その過程を通してデジタル回路の基礎を学ぼうというのが主な趣旨。
    語り口調で丁寧に、わかりやすく説明してくれているのですんなり頭に入る。そのため本の厚みのわりに軽く読めて、なおかつ筆者の経験に基づいたエッセンスをしっかりと読み取ることができる感じ。

    惜しむべきは本の体裁だけ。あとがきで筆者も自虐ネタとして扱っているが、表紙や挿絵と内容のギャップがやばい。カバーを外せば持ち歩けなくもないけど…ね。

    しかしマイナス点を補ってあまりある名著だと感じた。回路入門者におすすめ!

  • 基本的な電子回路で、CPUができることは、すごいと思う。
    4ビットCPUとはいえ、インテルの4004も4ビットCPUだったことを思いおこせば、すべての出発点がここだと分かる。
    ソフトウェアを開発する人は、ぜひ、一度勉強をしてほしい。

    表紙に抵抗がある人は、プログラマを辞めた方がよいかもしれない。
    目をつむって付き合わなくてはならないことは、この業界に沢山ある。 嫌な人は表紙を裏返しにして持ち歩けばよい。

    Verilog-HDLでの記述例がインタネットで公開されているので、参考にするとよい。
    実物を作るのは半田付けが得意でないと、ひとつづつICで実装するのは大変かもしれない。

    Verilog-HDLで、模擬試験(simulation)で挙動を確かめたり,FPGAに実装して実験するとよい。

  • 少し、書き方が口調なので苦手な方は注意。
    CPUを作るというと難しく感じるが、
    デジタル回路の基礎の理解から発展し、
    組み合わせて簡易的なCPUを組み立てていく流れで構成されているので、
    理解しやすい。

    FPGAなんかで、これを再現できるか検討中

  • 素子レベルから現代のCPUまでは広範過ぎる.
    この本は特定領域の専門用語を可能な限り出さず, どうしても必要な場合は丁寧に説明し, 「原理」の解説をしているので, 他の専門書の力や, 専門用語集の力を借りずにかなり上下に広い層の原理について理解できる.

  • やはりハードウェアは面白い。
    電気回路が苦手でこれまで何回も挫折してきましたが
    この本はとてもテンポがよく、デジタル回路から入れば
    ちゃんと理解できるかもという気にさせてもらえます。
    本書を読了後、電子工作ブームが来てしまった人も
    少なくないのではないでしょうか?

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