わたしが一番きれいだったとき ~凜として生きるための言葉~

著者 :
  • 毎日コミュニケーションズ
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本棚登録 : 191
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839933173

作品紹介・あらすじ

強く、潔く、胸を張って生きていくために-戦中・戦後をまっすぐに生きた女性詩人が今を懸命に生きるあなたへ贈るメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 茨木のり子さんの詩集ですね。
    今日、2月17日は茨木のり子さんの命日です。
    図書館で偶然に手にした本でしたが、今日読んでいてまさかと調べたら今日が命日でした。
    茨木さんの甥子さんの手掛けられた追悼の「詩と写真のコラボ」の作品集です。

    茨木さんの詩編が五作
     
     わたしが一番きれいだったとき
     
     汲む
      ーY・Yにー

     自分の感受性くらい

     みずうみ

     知命

    以上の作品です。いずれも代表作品ですね。私も大変好きな作品ばかりです。
    そして写真。この本の趣旨が『若い女性にこれからの人生をまっすぐに、“凛”として生きてもらいたい』という想いのもと企画編集されたとの事です。
    そのイメージに合う女優の多部未華子さんが起用されています。多部未華子さんはこれも偶然なのですが、私も大好きなので、二重の喜びでこの作品を楽しみました。
    写真集も好きなので、詩と写真のマッチングの喜びに浸る事が出来ました。
    何かの作用なのでしょうか?
    ともあれ、茨木のり子さんの詩の魅力に、私は気付かされました。これからも読み続けてみたいですね。

  • これは……良い。茨木のり子さんの有名どころの詩が写真と共に、5つ収録されてる。どれを読んでも「あー、好きです! 降参!」と両手を上げてしまう。素敵な詩集です。

  • モデルに多部未華子ちゃんを起用して短い5つの詩と写真とで読みやすくおしゃれに構成されている。若いひとが茨木のり子さんの詩に触れるきっかけとしてすごく良い本だと感じた。多部ちゃんもとても綺麗。ただすっごく個人的には ありきたりで自発本に良くありそうな副題 だけが気になった…

  • 自分の感受性くらい
    自分で守れ
    ばかものよ

  • 多部未華子ちゃんの写真とコラボした詩集。
    五篇のうち三篇は、ツイッターを通して読んだことがあったり断片的に知っていたりするものだったけど、改めて紙の本で読み直すと感動が大きかった。やっぱり紙って素敵だなあ。
    どれも茨木さんの代表的な詩ばかりだったから、とても読みやすくて心にじんときたけれど、特に『みずうみ』がよかった。風に揺れない、しいんと静かな湖を、私も心に持ちたいものです。

  • 縦に細長い変わった大きさの本
    5編の茨木のり子の詩が収まっている。ゆったりと何ページも費やして。そして言葉に写真が添えられる。被写体は多部未華子さんを中心に、花だったり、風景だったり。

    1ページに載っている文字情報量こそ少ないけれど、どれも力のある言葉で、本としての物足りなさは感じない。どこを開いても、茨木のり子の「背筋を伸ばして生きる」佇まいが感じられるとでも言えばいいのか。

    多部未華子さんはふわっとした雰囲気と利発さを感じさせるとても好きな女優さんです。この本ではかなり大人びた表情を見せてくれます。カメラを見つめる目にとても力があります。全体的に濃いめのメイクや、口紅をつける写真など、凛とした言葉とのリンクを目指そうとする作り手の意図が感じられました。

    茨木のり子さんの詩への入り口としてもいい本だと思います。

    • takanatsuさん
      こんにちは。
      先日は私の拙いレビュにコメントをいただきありがとうございました。
      私の方も花鳥風月さんのレビュを拝読して読みたい本をチェッ...
      こんにちは。
      先日は私の拙いレビュにコメントをいただきありがとうございました。
      私の方も花鳥風月さんのレビュを拝読して読みたい本をチェックしています。
      今ちょうど詩に興味があり、かつ多部さんも好きなのでこの本もいいなと読んでみたいと思います。

      ご迷惑でなければ花鳥風月さんのレビュがきかっけで読んだ本について、またコメントとして書かせていただきたいと思っています。
      今後も新しいレビュ楽しみにしています。
      2011/10/09
    • 花鳥風月さん
      コメントありがとうございます。
      私の方も「コメントとかしてよかったかな…」と思ってましたので嬉しいです。
      私もtakanatsuさんの優しい...
      コメントありがとうございます。
      私の方も「コメントとかしてよかったかな…」と思ってましたので嬉しいです。
      私もtakanatsuさんの優しい雰囲気の文章が好きなので楽しみにしています。
      2011/10/11
  • しなやかだが力強し。

  • あなたの心にまっすぐ入る詩とことば。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 詩は難しい。
    この人の詩は、人の心に真っ直ぐに届けられる矢のようだと思う。

    潔く、自分の足で立ち、信念を持って真っ直ぐに歩く。

    今の自分のスタイルと重なる。

  • 本屋で偶然目に留まって、手に取って、
    少し立ち読みしたら、とてもいい本だと気づいて購入。

    「自分の感受性くらい」が
    まるで私に言っているようでグサッときて
    とても印象に残っています。

    言葉づかいが丁寧で
    まさに凛としていると思います。


    素敵なこの詩を、写真がさらに素敵にさせていると思いました。
    多部未華子さんがこの詩ととても合っていて、
    この本のおかげで多部未華子さんをすきになったし、
    多部未華子さんおおかげでこの詩をすきになりました。

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著者プロフィール

1926年、大阪生まれ。詩人、エッセイスト。1950年代より詩作を始め、53年に川崎洋とともに同人雑誌「櫂」を創刊。日本を代表する現代詩人として活躍。76年から韓国語を学び始め、韓国現代詩の紹介に尽力した。90年に本書『韓国現代詩選』を発表し、読売文学賞を受賞。2006年死去。著書として『対話』『見えない配達夫』『鎮魂歌』『倚りかからず』『歳月』などの詩集、『詩のこころを読む』『ハングルへの旅』などのエッセイ集がある。

「2022年 『韓国現代詩選〈新版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

茨木のり子の作品

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