本屋の窓からのぞいた京都 ~恵文社一乗寺店の京都案内~

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784839934552

作品紹介・あらすじ

京都の人気老舗書店、恵文社一乗寺店が紹介する初めての京都のモノ・ヒト・コト52。

感想・レビュー・書評

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  • 京都に恵文社一乗寺店という本屋があることを
    御存知ですか?


    場所は京都・左京区、学生の町でもある一乗寺。
    叡山鉄道一乗寺駅近くにあります。


    店員が選び抜いた本はもちろん、
    雑貨や洋服、CDなど、
    本にまつわるあれこれを集めた
    セレクトショップになっていて
    京都に行ったら必ず立ち寄るという
    他県からのお客さんも多く、
    全国にファンのいる人気書店でもあります。


    自分がこの本に惹かれた理由は
    本屋の視点から見た京都という点が
    とても斬新に思えた点。

    ガイドブックにはない
    よそ行きではない京都の
    一乗寺というノスタルジックな町が
    リアルに見えてきたからです。



    新刊をいかに沢山売るかを信条とする
    今の大型書店。

    どこに行っても
    ベストセラー本中心の
    同じものが
    平積みになってるレイアウト。


    自分がそこに感じるのは違和感です。

    店側の「好き」に対するこだわりや
    その店だからこその
    「色」が見えない本屋が
    あまりに多い今の現状。

    心よりも
    効率を優先させたシステム。


    最近は検索機能を使って
    いかに早く欲しい本を見つけ出すかが問われたり、

    読むべき傑作本を
    ネットで聞いて読んでる人も多いみたいだけど、

    本来自分の「好き」は
    自分で探し見つけるもので、
    本は「探すこと」が
    一番の醍醐味だと思うんです。


    本を探すという行為こそが
    新しい扉を開く出会いに繋がり、
    自分だけの
    「好き」を作っていく。


    流行りに振り回されて
    売れてる本を常に気にしてチェックする、
    そんな追いかけっこを続けていくくらいなら、
    知識なんかなくたっていい。


    自分を呼ぶ本を
    一冊ずつ読んでいったほうが
    絶対いい。



    恵文社には
    本を自分で選んで、

    選ぶこと、

    探すことを、

    楽しむ喜びがあります。



    本書はそんな恵文社の歴史や魅力と共に、
    レトロな喫茶店や洋菓子屋や定食屋など
    周辺の個性的なお店や

    個性的なヒト、モノ、町の匂いに至るまでを
    豊富でオシャレな写真と共に紹介した
    エッセイ&ガイド集です。


    作家いしいしんじさんや
    文筆家甲斐みのりさんの寄稿も掲載されていて、

    本が好きな人であれば
    これまでとは一味違う
    京都の風景が
    この一冊で楽しめますよ(^_^)

    • 円軌道の外さん

      マリモさん、
      コメントありがとうございます(^O^)

      わぁ〜
      京都に住んでらしたんですか!

      うらやましいっ(笑)(>...

      マリモさん、
      コメントありがとうございます(^O^)

      わぁ〜
      京都に住んでらしたんですか!

      うらやましいっ(笑)(>_<)


      けど実際に住んでる時は
      案外気づかないもんなんスよ(笑)

      自分も引っ越ししてから
      オシャレな店が沢山できたり、
      住んでた街が注目エリアになったりって
      ありましたもん(笑)


      京都にはオシャレで個性的な本屋さんが
      ホンマたくさんあるんで
      是非是非
      探して行ってみてくださいね(笑)


      迷いながら
      ウロウロするのも
      京都の町は楽しいんで(笑)


      2012/12/05
    • kwosaさん
      恵文社一乗寺店さん、いいですよね。
      過去に唯一の京都旅行では、寺社仏閣そっちのけで直行しました(あとガケ書房)。

      リアル書店の魅力は、未知...
      恵文社一乗寺店さん、いいですよね。
      過去に唯一の京都旅行では、寺社仏閣そっちのけで直行しました(あとガケ書房)。

      リアル書店の魅力は、未知の本との出会いと衝動買いだと思っています。
      ご近所にこんな素敵な書店がある一乗寺の方々がうらやましい限り。僕なら毎日通って
      散財してしまうだろうなぁ。

      この本が欲しくなってしまいました。
      円軌道の外さんのレビューも衝動買いを誘いますよね。
      2012/12/06
    • 円軌道の外さん

      kwosaさん、
      ここにもコメント
      ありがとうございます!

      おおぉーっ
      さすが本好きさん、
      ガケ書房にも行かれてたんですね...

      kwosaさん、
      ここにもコメント
      ありがとうございます!

      おおぉーっ
      さすが本好きさん、
      ガケ書房にも行かれてたんですね(^O^)


      はい、おっしゃる通り!

      普段絶対に手にしないであろう
      未知なる本との出会いこそが楽しいし、
      大型書店では味わえない
      探す醍醐味が
      そこにはあるんですよね♪

      売れる売れないや
      流行に関係なく、

      自分を呼ぶ本に出会える喜びや、
      自分だけが知っている名作を見つけ出した時の
      あの達成感(笑)

      これやから
      本好きは
      止められへんねんなぁ〜って
      一人ニヤニヤと
      幸せな余韻に浸ってしまいます(*^o^*)


      この本はガイドブックにはない
      恵文社一乗寺店が語る
      京都の人や物や
      周辺の個性的なお店を紹介しています。
      ボーっとお茶しながら
      パラパラ眺めているだけで、
      気分は恵文社一乗寺店界隈に
      トリップできます(笑)

      2012/12/07
  • 少し行きづらい場所にあるので、数回しか訪れたことはない書店。
    欲しくなるものが沢山あり、何時間でもいてられる、そんな空間でした。
    ここで紹介されている本で読んでみたいものも。
    下鴨納涼古本まつりには是非とも行きたい!
    森見登美彦作品にも出てきますよね。
    紙の手触りと写真の雰囲気がぴたっとハマり、素敵な本です。

  • 京都に行く前と京都・恵文社へ行った後、気分転換したい時に読んでいた。行く前、何も知らない状態で読んだときには、どんなところなんだろうとわくわくしていたし、実際の場所を見てから読んだ時は、印象をつかみやすいせいか、こんなふうに京都を楽しむことができるのか、と思わされました。素敵な視点からの紹介だと思います。また京都へ行きたくなりました。

  • 「京都ま冬のブックハンティング」ですって!
    http://hunting.kotobayo.tv/

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    「京都に行ったら必ず訪れるというひとも数多い、京都左京区にある老舗書店「恵文社一乗寺店」。
    落ち着くシックなインテリアの中で、スタッフが丁寧に選んだ本はもちろん、雑貨や洋服、 CDなど、“本にまつわるあれこれ”が並び、来るひとに新しい出会いを与えてくれる本屋さんです。
    本書では、その恵文社一乗寺店が“新しい京都”を紹介した、エッセイ&ガイド集。
    おあつらえの京都ではなく、そこに住んでいるからこそわかる京都のあれこれ。
    恵文社一乗寺店のまわりを彩る、個性的なお店、スポット、ヒト、モノ、本……。
    観光都市の京都とは少し違った一面を楽しんでもらえる本です。
    作家いしいしんじさん、文筆家甲斐みのりさんの寄稿も必読。
    巻末にはスポットの地図、データも掲載。これをもって、京都にいけば、新しい京都に出会えるはずです。」

  • 恵文社による京都案内の本。(一乗寺商店街とか、叡電の線路横の道とか…)むっちゃ、ローカルな写真が載ってるわ…。

  • 京都案内だけど
    エッセイだけど
    人情モノ

    京都はイケズとか言うけれども
    京都だからできる人と人のつながりが素敵な本。

    一乗寺店もとても素敵。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「京都はイケズとか言うけれども」
      京都の上っ面しか理解していない人には、とってもイケズです。。。まぁそれは何所でも同じかな。
      「京都はイケズとか言うけれども」
      京都の上っ面しか理解していない人には、とってもイケズです。。。まぁそれは何所でも同じかな。
      2012/05/22
  • 知恩寺の古本市に行ったついでに、叡山電車にちょっと乗って『恵文社』をのぞいて来た。
    ガイドブックに載ってた通りなかなか素敵な本屋さんで、紙カバーが欲しくて本を1冊と『本を買うなら恵文社』のロゴ入りバッグを購入。

    載っていたケーキ屋さん等、レトロなお店も健在だった。

  • 「コンセプト書店」「セレクト書店」と
    して、多くの本好きに知られている恵文
    社一乗寺店にまつわる本です。

    こん本屋が一乗寺という町とどのように
    関係して、住民にどのように受け入れら
    れているかがよく分かります。

    京都という街、特にこの一乗寺界隈は、
    本当に本屋が似合う町なのです。神保
    町とはまた違う雰囲気なのです。

    日本では唯一にして無二の街であると
    言えます。

    そんな一乗寺の空気感、雰囲気を十分
    に楽しめる一冊です。

  • 京都の人気老舗書店、恵文社一乗寺店が紹介する初めての京都のモノ・ヒト・コト52。(帯)

    語られているそれぞれにエピソードがあり、知っている人だけでなく、興味を抱かせるような一冊でした。
    …ただ、読んでいる間中、なんとなく居心地の悪さというか、置いてけぼり感というか。

  • 京都に行きたいなと思い手に取りましたが、ますます京都に行きたくなりました。この本で紹介のお薦め本を読んでみます。

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著者プロフィール

恵文社一乗寺店
京都・左京区にある、“本にまつわるあれこれのセレクトショップ"。新刊をただ陳列するのではなく、スタッフが納得いくものを丁寧に選び、一冊一冊厳選して紹介。本以外にも雑貨、洋服、CDなどが並び、併設している生活館やギャラリー・アンフェールでは作家の展示を行なったり、新たにできたイベントスペース・コテージではさまざまなイベントが開催されている。
京都に行ったら必ず立ち寄るというお客さんも多い、全国にファンのいる人気店。

恵文社一乗寺店の作品

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