災害とソーシャルメディア ~混乱、そして再生へと導く人々の「つながり」~ (マイコミ新書)
- 毎日コミュニケーションズ (2011年7月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784839939410
作品紹介・あらすじ
大震災で活躍したツイッターやフェイスブック…。東日本大震災、および他の災害や社会的混乱を主な事例として、社会の中でソーシャルメディアが担い得る役割を考察する。
感想・レビュー・書評
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3.11の震災時にソーシャルメディアはどのような活躍を見せたのか。これを中心にして、災害とソーシャルメディアの関係性を考える一冊。
ソーシャルメディアが持つ可能性をふまえつつも、その問題点をきっちりと指摘している。
行き着くところは、ソーシャルメディアさえあればなんでもよいという結論ではもちろんない。むしろ、複数のメディアがそれぞれの得意な分野で、違った働きをするというのが、重要になってくるだろう。
ソーシャルメディアにおいては、やはり「デマ」の問題が気になるところだ。その辺りにもきちんと触れてある。
ソーシャルメディアの社会性(というのもかわった表現だが)について考える上で、押さえておきたい本ではある。
ブログでの書評→「<a href=\"http://rashita.net/blog/?p=6284\">【書評】『災害とソーシャルメディア』(小林啓倫)</a>」 -
<閲覧スタッフより>
単なる情報共有としてのツールから社会を動かすツールとして期待されているソーシャルメディア。災害などの緊急時にどのような力を発揮するのか。一方でデマも簡単に拡散されてしまう怖さを併せ持つ。ソーシャルメディアとのつき合い方やその可能性を探ります。
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所在記号:新書||007.3||コハ
資料番号:10212289
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東日本大震災でのSNSの使い方が中心。
ミクシィのログイン状況で安否が確認できるメリットはあるかもしれないけど、日常で『ログインしてるのにメールの返事がない…』という風に気を揉んでいる人がいることも事実。 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784839939410 -
内容や事例自体はどこかで見た、というものが多いのだけど、散文的になっている自分の頭を体系的にしてくれるのに良い一冊。記憶が定着する感じがする。何度も読み返す類の本ではないけど今読んでおいた方が良い本として評価できる。
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ソーシャルメディアについて詳しい人には既知の内容かもしれないですが、災害や政変の際にどのようにソーシャルメディアが活かされたか、良い面悪い面も含めてまとまっているので、入門者にはとてもいい内容だと思います。
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震災のとき、どのようにソーシャルメディアが役立ったかを見せてくれる。役に立った面だけでなく、デマの発生のメカニズムなども参考になる
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東日本大震災に於いてソーシャルメディアが行政の垣根を取っ払う感動的なプロローグから始まり、ソーシャルメディアの役割について考察した一冊だ。
堀江貴文氏のような著名人からごく一般のソーシャルメディアのユーザ、NHKを始めとした既存のメディアからIT企業、IT技術者までが一丸となって安否情報等の災害情報を伝達したことなども、ハッシュタグからオープンソースの利用まで克明に書き残している。これは貴重な記録だ。
また、ソーシャルメディアの弱点であるデマについて東北大震災を軸に歴史やレベッカソルニットの『災害ユートピア なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか』等を引用しながら論じられいる。が、しかしデマに効く特効薬は無いようだ。
デマという負の側面があるものの、多くの人々(大多数の人々は良い人なのだ)の善意が伝わるソーシャルメディア可能性についてはとても共感します。
エジプトやチュニジアの独裁体制崩壊への言及もありますが、これは本書では、エピローグの記載程度で良かったような気がします。この件はグーテンベルグと宗教改革を背景にするなど次回作でお願いしたいですね。 -
東日本大震災時のソーシャルメディアの活用事例がたくさんのっていた。
またTwitterに限らず他のソーシャルメディアや活動が多く取り上げられていた。