儲け道

著者 : 魚柄仁之助

• KADOKAWA(メディアファクトリー) (2000年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[名無しさんの感想 · 2011年9月15日]

儲け道
魚柄仁之助、メディアファクトリー (2000/11)

まっとうな、地に足の着いた商売論。
不振の店舗てこ入れ策の実際等もあり面白い。
下手な（私の嫌いな）自己啓発本より、ずっと刺激的。

30　まずは自己資金でやれること
56　売れるものを見極めて、あとはひたすら安い仕入れを考える

54　不振店、まずは現況を知れ
・町全体の人の流れ
・どのような店が繁盛しているか
・同じような店の価格や味、ボリューム、サービスと比較
・客の年齢層や客単価

51　台所＝コックピット説、玉村豊男・編の「厨房」にも同様の記述あり

61　
より多くの人が必要とする商品を扱う（古箪笥より古着）
こんなに安くていいの？と思わせる価格設定
すこぶる安い仕入れを起こす
人件費、家賃、光熱費などの固定費をトコトンおさえる

76　二輪車店の繁盛、５つの方法
85　赤貝（後述）

104　チェーン店は大変
・まず身体が丈夫
・性格が明るい
・人使いをうまくやれること

135　心づけ渡す効果
・客の客になる
・客に自分は特別だと思わせる

196　儲け道
・常に備えよ、特に自己資金
・起業時、野次馬の声は無視
・自己能力を高める
・設備投資は最小に
・冷静に自己分析する
・臨戦態勢でいる
・人脈が財産

204　成功への道２
・ノートに書く
・いつもと違ったことをする
・異業種人を大切にする
・データを取る
・ファイルする
・試してみる
・こま切れ時間を上手に使う

ところで寿司屋、赤貝を叩きつける理由は
死んでないことを確認する？んじゃなかったっけ？

ネット検索してみたら
叩きつけることによって柔らかくなっていた身がギュッと締まる
生きている貝だと収縮するからである。活きのよい貝ですよ、
という寿司屋のパフォーマンス
ということらしい。

目次
1 まずは無理のない「練習」を始めよう!
2 儲かる「発想」はこうやって変えるのだ!
3 意外な「落とし穴」はこんなところにある!
4 無くてはならない「経営感覚」を身につける!
5 失敗のない「スタート」を切る!

内容（「BOOK」データベースより）
「なーんだ、これでよかったのかぁ」読めば気がスーっと楽になる!これが魚柄流、肩ひじ張らない、たのしいお金の儲け方。

内容（「MARC」データベースより）
不況がなんじゃーい。リストラがどげんしたとかぁ。会社をやめても、十分に食ってゆけるだけのしたたかさを追求した、魚柄流「肩ひじはらない、たのしいお金の儲け方」を伝授。『あるじゃん』連載を単行本化。

hefurere、へふれれ、ヘフレレ、ﾍﾌﾚﾚ←自分識別用簡易タグ

[oisemairiさんの感想 · 2011年4月1日]

魚柄 仁之助 さんの本を初めて読んだ。商売人になる人のためだけでなく、心豊かに生きるための本でもあると思う。わかりやすく、あっという間に読み終え元気になった。

著者プロフィール

1956年、福岡県生まれ。食文化研究家。著書に『国民食の履歴書――カレー、マヨネーズ、ソース、餃子、肉じゃが』『刺し身とジンギスカン――捏造と熱望の日本食』『台所に敗戦はなかった――戦前・戦後をつなぐ日本食』『昭和珍道具図鑑――便利生活への欲望』（いずれも青弓社）、『食育のウソとホント――捏造される「和食の伝統」』『食のリテラシー』（ともにこぶし書房）、『食べかた上手だった日本人――よみがえる昭和モダン時代の知恵』『食ベ物の声を聴け！』（ともに岩波書店）、『冷蔵庫で食品を腐らす日本人――日本の食文化激変の50年史』（朝日新聞社）など。

「2023年 『幻の麺料理 再現100品』 で使われていた紹介文から引用しています。」