吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

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著者 : 山本渚
  • メディアファクトリー (2008年8月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840124133

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吉野北高校図書委員会 (MF文庫ダ・ヴィンチ)の感想・レビュー・書評

  • 本の貸し出しに滞りがないよう、当番のローテーションに心を砕き
    仕事の合間には『ノルウェイの森』やエヴァの話題で盛り上がり
    凛とした先輩に憧れたり、控え目で可愛い後輩を羨んだり
    恋を叶えたり、恋してる仲間をひそかに見守ったり
    司書室のストーブで和気藹々とお餅を焼いたり。

    こんな図書委員たちがいたら、可愛すぎて抱きしめたくなってしまいます♪
    さすがにこの歳で「仲間に入れて~!」とは言えませんものね。
    資格さえあったら、司書としてぜひ、紛れ込みたい!

    どんなことも阿吽の呼吸で一緒にこなせた男友達に彼女ができたことに戸惑い
    そんな自分が許せない、潔癖なかずら。
    ラノベも読めないのに彼氏お薦めの『ノルウェイの森』にけなげにチャレンジし
    遠距離恋愛になっても追いかけるから!と、ひたむきなあゆみ。
    勉強もスポーツもソツなくこなし、いざというときも頼りになるステキ男子なのに
    オンナゴコロにはちょっと疎い大地。
    学校のどこにも居場所がないと思っていた自分を屈託なく受け入れてくれたかずらの
    視線の行方を辿り、労わりたいのにつっかかってしまう藤枝。
    大きな身体に温かい気遣いをいっぱい詰め込んだワンちゃん。

    特別大きな事件はないのだけれど、図書委員会のみんなの描写がこまやかで
    恋や悩みが飛び交う初々しい日々を、きゅん♪としながら見守りたくなる物語。
    3巻まで出ているんですね。楽しみです!

  • 冒頭------
    雨上がりの微妙な湿気が残る六月の外通路を通って、自転車置き場をぬける。重い鉄製の引き戸をがらがらと無理やりのように開けて中に入ると、急に空気がひんやりする。
    うちの高校の図書館は校舎とは別館になっていて、それがちょっとした離れみたいで、文学的な感じがする。校内で私が一番好きな場所だ。

    なんか、いいよなあ、この年頃って。
    取るに足らないことなのに、一生懸命悩んだり、迷ったり、苦しんだり、泣いたり、笑ったり。
    大人になると、本当に大変なこと------人生の岐路だったり、自分だけじゃなく、家庭や家族のことに関して、判断を誤ればその後の一生に関わってきたりする心底重要なことで悩まざるを得なくなるわけだけど。

    この年頃の考え方を本当に“純粋”って言うんだろうな。
    かずも、大地も、藤枝も、あゆみも、みんな良い子ばかりだ。
    今の時代、こんな真面目な高校生ばかりいるのだろうかと疑いたくなるくらい。

    僕が高校の時はかなりの受験校だったというのもあるけれど、ワルなんて一人もいなかった。みんな大学受験目指して、部活と勉強以外のエネルギーに時間を割く余裕なんてなかったからだ。
    唯一の欠点は、男子校だったから好いた惚れたが学内で出来ないことだったけれど。
    それでも、今思い返せば楽しい高校生活だった。

    この本に出てくる子たちも、ささやかだけど十分に青春を満喫している。
    その感じが読み手にしっかり伝わってくる。
    現代は昔と違って色々難しいことがたくさんあるだろうけれど、今の高校生たちの多くが、こんな爽やかな青春時代を送って欲しいと願わずにはいられない。
    そんな小説だ。

  • レビューで気になっていましたが、いきつけの図書館には蔵書が無く未読でした。先日ブックオフで見つけて購入。

    いやー、やはり若いっていいなあ。よくあるような設定ですが、側にいれば波長の合う異性だが、突然のライバル?出現に恋心なのか、真剣に悩むかずらの姿、”動かんかい!”と気合を入れたくなってしまう。

    その悩むかずらの傍らで、毒舌をつきながらも自分の気持ちを伝えられず、頭の中でぐわーっと考えだけがぐるぐる回る藤枝、”そうだよねー、つらいねー”と同情してしまう。

    こんなに素直でピュアな気持ちの学生ばかりではないとは思いますが、恋に、希望に大いに悩みなさいとエールを送りましょう。

    続編、続々編と続きがあるようです。

  • 図書館をテーマにした本を読まないわけにはいかんだろう!と図書館でレンタル。

    高校生ならではの、人間関係や恋愛や進路など「あるある」から、図書委員をやってると感じる「あるある」まで終始うなづきながら読んでいました。
    全体的に、登場人物目線で書かれているのと、ページ数もそこまで多くないので読みやすい印象。
    1時間かからないくらいで読めちゃいました。
    続巻も出ているようなので借りてみようー。

  • 以前、読もうと思って人に貸し、忘れていたけど
    返ってきたので、読み始めました。

    爽やか青春♪
    図書館の雰囲気とか仲間とか、やっぱりいいな!と
    思ったけど、内容は可もなく不可もなく。

    でも色々な本が出てくるし、エヴァなんかも出てくるので
    ちょっと楽しかった。

    シリーズ化しているみたいで、3冊目まであるみたです。
    大地とかずらの今後が気になるね♪

  • さらさらと読める青春小説。
    ミステリーでもホラーでもファンタジーでもない、
    家庭崩壊も闘病も深刻な事件もない。
    高校生の日常を描いた青春小説となるとヒリヒリかキラキラかというところだけど、これはキラキラ寄りのほのぼのーって感じ。
    登場人物みんないい子でみんなかわいい。
    軽いけど、この奇をてらわない平凡さが気持ちいいです。
    甘酸っぱいのぉ。
    司書の先生になってみんなを見守りたいわ。
    さあ、続き読もっと。

  • 高校の図書委員会を舞台にした青春小説。もう何もかもが眩しくキラキラ輝いています。ああ、これが青春、これが若さなのですなあ。
    潔癖で自分の行動が自己満足に陥ってないか気にしたり、好きな相手に少しでも近付こうと背伸びをしたり、好きという気持ちを相手に伝えたいけど伝えたくなかったり。そんなひとつひとつの事柄が瑞々しく描かれています。
    また図書委員会という舞台設定がいいんですよね。部活動ではないから好きでなく参加している人もいる。好きで自ら好んで参加した人がいる。その温度差から生じる出来事も描かれているし、ただ単なる文化系ちょっとオタクな若者ではない括りにもなる。高校というのは急に世界が広がる時期。そこに戸惑いもあり不安もある。でも楽しみも面白味もある。そんなことが、さり気なく素敵に描かれています。

  • 自分がこういうふうに過ごせたらよかったなーと今では行動を起こさなかった事を少し後悔しながら羨ましくほほえましく青春を過ごしている委員会のみんなの日常を読みました。まさに甘酸っぱくほのぼのな高校生活。いいですね。

  • 読みたいと思ってたところ、古本屋で発見購入。
    イラストが今日マチ子さんだと気づいてなかった。

    ほんわかしてて、のんびりしてて
    でも制服を着てる時代というのは、やっぱりきらきらしてるよね。
    お気に入りです。

  • たまにはこういう爽やかな青春モノもいい
    ちなみにこの高校は徳島県徳島市なんだって・・徳島のブロ友さんがいるので
    本当にあるのかは不明・・・・
    いや~それにしても良かった
    最後の解説が掘北真希が書いているんだけど
    そちらも分かるわ~って感じでいい
    学生のころに読みたかった1冊
    続編も出ているみたいなので是非読みたい

  • 切ない。とても切ない。そして爽やか。

  • 青春が甘酸っぱすぎて思考が脱線しちゃって大変だった(笑)
    ついつい読みながらタイムスリップしちゃってこんなに短いのに時間がかかっちゃったなー。
    楽しそうな図書委員会。
    高校ということで少しゆるいのかな。
    でも図書委員の仕事は本格的。

    「天使なんかじゃない」の生徒会的な仲間うちでがやがや集まりながら忙しくも楽しくて、そして恋!なーんて青春ど真ん中すぎてが羨ましい。

    素朴な恋愛がいい。
    それぞれが羨ましく思う学生ならではのあれこれ。

    よりどころにできる居場所が学校にあるって本当に素敵なことだ。見習いたい。

  • 人のことを羨ましく思ったり、そんな自分に嫌気がさしたり。読んでて甘酸っぱい気持ちになると同時に少し切なくなったり。学生の気持ちはせわしない。早く続きが読みたいです。

  • 読んでる途中に思ったこと
    「こんな良い高校生いないよ!」
    それとも、そこそこの進学校みたいだから、そういう学校だと当たり前にあるのだろうか。

    何が良いって図書委員としての仕事をしっかりしているところ。
    今時の高校生にこんなにも責任もって仕事して、後輩も指導して、先生の負担にならないように、と気を配ってくれる子たちがいるだろうか。
    幹部以外はそうでもないようだったけれど、幹部が存在するというのも、まるで部活のようで羨ましい限りだった。

    と、図書委員事情は置いておくとして。
    このお話のメインは図書委員である彼らの青春である。
    初々しく、甘酸っぱい。誰もが経験するようで、誰でも経験できるようなことではない。

    誰かを思う気持ち。
    思いを押し付けたくなる気持ち。
    隣に立ちたいと願う気持ち。

    こんな風に、立ち止まって、悩んで、走って、歩んでいけるのは、学生だからこそ、なのだろう。

    解説で堀北真希さんも言っているが、「学生」と「社会人」の間には、くっきりと境界線が引かれている。
    制服を着なくなると、定められていた服を着なくなると、色んなものが変わりだす。
    自分で着る服を選ぶというのは「自由」といえるけれど、だからって「何を着てもいい」という訳じゃない。
    制服のかわりに「責任」を着るようになる。
    そうなる前に、気づきたかったことはたくさんあったな。

    だから大人は、子どもに「もっと○○しておきなさい」という。
    それって大人側のわがままのようなもので、「自分が経験できなかったことを子どもたちにさせてあげなきゃ!」なんて図々しく思うのかもしれない。

    なので、これも私のわがまま。
    中高生たちにこの作品を読んでもらいたい。
    ただ押し付けたところで、私が願うようなことは感じてもらえないかもしれない。
    けれど「わがままに付き合ってやるか」くらいでもいいから読んでもらえたら、私はその子の数年後を楽しみに思う。

  • 部活動みたいな委員会。
    こんなに楽しそうな委員会なら私もやってみたい。

    登場人物はワンちゃんが好き。
    第2弾はワンちゃんのお話みたいなので、読もうと思う。

  • 藤枝君が可愛らしかったです。が、別に続きが気になる感じではなかったかなあ。なんか普通すぎた。

  • この頃に読んでいたら、もっと一日一日がちがったのかな?
    「青春!」って本ですネ。


    続きが出てるの!? そっちも読みたい!

  • たいがいの文芸作品は、読んでいて必ず心にひっかかるものだったり、この文がいい、とかテンポが好きとか、登場人物のせめて1人でも、めちゃくちゃ魅力的だ!とか、はたまたこの作家と多分趣味が合う、とかを感じれば読み続けていくことができるものだけど、この作品には20ページ読んでもいっこもそういうものがなかった。自分と相性が悪いんだろうな。
    こんないい子ちゃんばかりの高校生ってあるのか?
    あの子には村上春樹は早すぎる〜みたいな会話が出てくる時点で生ぬるい気持ちを感じた。
    思いやりの発言なんだろうけど、いやーな優越感を垣間見るのは私がひねくれてるから?
    いやいっそそういうものを潜ませて描いてくれた方がまだ魅力的だったな。
    砂のお城みたいな形だけの人物設定で、次のセリフが想像できるようなぺらぺらの感情だけ。

    ダヴィンチの出版で似たような話といえば豊島ミホの初恋素描も読んだけど
    こんなに違うとわなー。

  • 図書委員会内での恋愛や友情などなど。
    主人公さっぱりしてていいですなあ。

  • 【あらすじ】
    まじめな進学校の、まじめな図書委員会にだって青春はある――
    まっすぐには進めなかった、もどかしい、あのころの日々。
    高校生たちの悩み多き青春を、瑞々しく描き出す。
    気の合う男友達の大地と大好きな後輩がつきあいだした。彼女なんてつくらないって言ってたのに――。図書委員会でふたりに接するうち、大地への微妙な想いに気づいてしまったかずら。だけどこれは恋ではないと、自分の気持ちにふたをする。一方、同じく委員の藤枝は、そんなかずらへの一途な想いをおさえきれず、苦悩していた。同時に、大地への気持ちに気づかないふりをするかずらの態度に苛立ちがおさえきれず……。図書委員会を舞台に、悩み、揺れ動く高校生たち。まっすぐには進めなかった、もどかしい、あのころの日々。大好きだから、友達だから、生まれてしまうたくさんの葛藤や悩み、割り切れない想い……決して綺麗ではない感情を抱えながら、それでも前に進もうとする高校生たちを、図書委員会という場を通じて描いた作品。誰にでも覚えのある感覚がストレートに押し寄せてくる、そんなまっすぐさを、些細な感情の揺れを描きながら見事に生み出しています。受賞作にくわえ、短編番外編「あおぞら」を収録。

    【感想】

  • 高校の図書館が舞台の物語。
    恋とか進路とか悩み多き若き学生の日常譚。

    良いなぁ、こういう頃も自分にあったんだな、と思いながら、自分は特殊な高校に通っていたため厳密に言えばそういう経験は出来ない構造だったが、それでもわかるわかる! という若さというのか、良い意味での幼さを感じながら、三人の主人公の視点から繰り広げられる物語は、地味で、ゆったりとして事件も物語性も無いけれど、良い内容だった。

  • 久しぶりに満腹感を味わえた本。図書館好き、本好きはこんな高校生活送りたかったー!と思うんじゃないだろうか。本当にこういう高校生活が羨ましすぎて悶えた!
    主人公の、恋愛の好きと友達の好きの間にある複雑な感情はすごく共感できる。一方でそれを端から見ててもどかしくてイライラしてっていう藤枝くんの思うこともわかる(笑)いろいろお互いに思うところはあるけど、それでもお互いを尊重していい関係を続けていこうとする姿は純粋で、登場人物に感情移入していながらも、第三者目線で応援したくもなる。
    それを取り巻くメンバーの人のよさや、それが学校の図書館で交わされているところもツボ!!

  • 1時間半ぐらいで読める。図書委員内の青春グラフィティー。もっとドロドロしていると思ったら、大分サッパリしていた。ゆきおくんみたいな存在ってそんなに忌み嫌われるかな?

  • 甘酸っぱい感じでした。
    もっと若いころに読んでいたら、共感できる部分がたくさんあっただろうなぁ…
    素直に感動できないのは、大人になって長く経ち過ぎてしまったからなのか。

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