ラノベ部 (MF文庫 J ひ 2-14)
- KADOKAWA(メディアファクトリー) (2008年9月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840124294
作品紹介・あらすじ
物部文香はごくごく普通の高校一年生。高校に入学して一週間、今まで通りさして特徴のないごくごく普通の毎日を送ってきた文香だが、ある時ふと気がつくと軽小説部、通称『ラノベ部』に所属することになっていた…!かといってたいそうな事件が起こることはなく、ライトノベルを読んだりちょっとだけ変わった友達と友情を育んだり、一風変わった先輩に絡まれたりと、楽しく日常を過ごしたり過ごさなかったりしていた。そんな、どこにでもありそうな、でもどこにもなさそうな日々が繰り広げられる新感覚ライトノベルのはじまりはじまり。
感想・レビュー・書評
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「はがない」が傑作だったので、天才平坂を遡って読む企画。基本的にははがないと同じテンプレート。はがないほどのキレはないものの、ライトノベルに対する思いが伝わってくる良書。この頃からすでにうん●が出てきていて、そのぶれなさもさすが。
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初ラノベ。ラノベ読んだことない人はこれから入るといいかも!ラノベに対しての偏見がなくなった。ラノベってなんだろう。という疑問が少し消えた。すごく良いこと言ってるので、借りた本だけど自分でも買おうと思う。リレー小説がマイナスポイント。
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キャラクターに乗せて、著者のラノベに対する想いを語る、そんな感じなのかも。
読み進めるにつれて、だんだんとキャラが自分で立ってきている感じもする。
ライトノベル。軽文学。
この時からもそうですけど、その定義や境目は曖昧です。
この本にもあるように、「なんとなく」でしかない。
ただ、その「なんとなく」が結構重要で、中高生の読書の入り口としてしっかり役割を果たしてきた。
これからはどうなのだろう、前以上にその境目は曖昧。
ライトノベル以外の小説が、ライトノベルの方に近づいてきた感じもする。
ラノベだろうと、そうでなかろうと、楽しく読めればいいんですけどね。
無駄な読書などないので。 -
ラノベ部 (MF文庫J)
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再読
改めて読むと全体にかなり上手い出来でおどろき
『僕は友達が少ない』ともどもライトノベルてきなそれに
自己言及をごろりと肯定して提示しているのが面白げよ -
同作者の「僕は友達が少ない」が意外と面白かったのでこちらも読んでみた。
初期の「僕は友達が少ない」を読んだときとだいたい同じような印象で、無難に楽しめた。
この作者、「ライトノベルのお手本」のような文章を書くなぁと思う。
ライトノベルの読みやすさや親しみやすさを強調しつつ、ライトノベルの枠を逸脱しない安定感?みたいなのがある。
刺激が少ないのでちょっと退屈だけど、安心して読める気安さが特長かなぁ。
「はがない」でも途中から刺激物や爆弾を放り込んできて面白くなったから、この作者が「安定路線×刺激物」の方向で作品を作ってくれると俺的には楽しめるのかもしれない。
ところで。
主人公が少女のライトノベルを読むのは非常に久しぶりかもしれない。
近年読んだ中では西尾維新の化物語シリーズのいくつかはヒロイン視点で描かれてたはずだから「主人公が少女のライトノベル」だったかもしれない。
他に読んだことがあるとしたら、ヤマグチノボルのタバサの冒険とか。
アレは外伝だけど完全に少女ヒロインだった。
あとは・・・大昔に読んだ時雨沢恵一のキノの旅とか。
でも途中の巻を少し読んだだけだったから、つい最近までキノが女だって知らなかったんだよなぁ。
とにかく、主人公が少女のライトノベルってほっとんど読むことがないんで、今回そこが少しだけ新鮮に感じた。 -
はがない作者ということで、はがないの前作を読んでみました。
はがないよりも私は好きだなーと。
ギャグも笑えたし、たまにしっかりとしたテーマで書いているのもあります。
台詞まわしが上手で、作者の得意技なんだと思います(笑)。
ただ、たまにわざとらしくなっているので、それはまぁ仕方ないかなとも。
本当に何も考えずに読める部分もあるし、
短編集になっていてちょっとした時間に読めます。 -
なかなか