- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840126540
感想・レビュー・書評
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タイトルと表紙で一目ぼれ。鉄道をモチーフにしたホラー短編集。『世にも奇妙な物語』系で好きだという方が多いですね♪時刻表と同じ大きさ、紙なんだそうで。質の悪い紙の手触り感がとても良いデス。読み始めた時は、あんまりだったのですが、全ての話を読み終えた時、読後感がとても良かったです。
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有栖さんの文章は大好き。
安定してて安心。
鉄道絡みの少し不思議な話たち。
ちょっとゾクッとさせて、優しくて、切ない――
帯にある通りだ、凄い。
なんかこう、優しい感じなんよね、有栖さん作品。
『最果ての鉄橋』はラストに笑っちゃったよ。
これ、あの世も見てみたいな。 -
作者の名前だけは聞いたことがあるのに読んだことナシ。→借りてみる。
短編。どれも鉄道に関するもので少しゾッとする内容。後から話を思い出すのかな? -
列車が三途の川を渡る、その三途の川と鉄橋の描写が
実にリアルで一度は見てみたい。 -
鉄道がテーマのひんやりした短編集でした。
ホラー的な怖いというより、ちょっと不思議なお話たちでした。
めっちゃ怖かったのは表題作。佐光さんのその後の情報無しというのが……誰か荷物とか回収して闇に葬ったのかな。
世界観が好きだったのは、「海原にて」「最果ての鉄橋」。海原にては、世界で最も大きな無人島になった日本が忘れられず、海の上を新幹線が走っているのが良いです。最果て〜は三途の川に渡された鉄橋を走る鉄道で起こる悲劇…ですがあの世でも悪徳業者による手抜き工事が!でちょっと笑っちゃいました。
「黒い車掌」もゾクッとしたな…自分はこれから死ぬんだろうな、というのが分かるって怖い。 -
短編集。鉄道に関連する不思議な話。
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鉄道にまつわる怪談や不思議な話の短編集。世にもっぽい。
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赤い月の光----。それは邪気を招く不吉な月。鬼月が出た夜は、異界への扉が口をあける・・・。
17歳の引きこもりの青年が、クロスバイクで旅に出た。四日目にある町の廃線跡の駅舎に辿り着き、野宿をする。そこに現れた鉄道忌避伝説を追う30代の鉄ちゃんライターの佐光。空に赤い月が出ているのを見た青年は不気味さを振り払おうとダベり始める。深夜に差しかかるころ、佐光はトイレに行くため駅舎を出る。それを見計らったかのように、赤い月はますますその光を増し・・・。 -
電車にまつわる、不思議短編集。
電車に乗ってみたり、廃駅だったり
話に出るだけだったり。
色々な所で小道具として、主役として電車が登場します。
初っ端から、どこに繋がって行ったのか。
覗いてみたい気もしますが、幸福、とは限らない。
いや、ぬるま湯のような幸福が待っている、やも
知れませんが。
よくある、知人が電車の向こうから手を振っている、から
あの世からの生還などなど。
しかしどうなってしまうのか、と謎なのは
百物語かと。
ネットで語った分もカウントしてくれるとは親切です。
そしてあの鳴り響いた音は…?
お迎え、でしょうか?