トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダ・ヴィンチブックス)
- メディアファクトリー (2009年7月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840128674
感想・レビュー・書評
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死んだ下級生とそっくりな転校生。ルームメイトとぼくの関係。
児童文学よんだあとのような気分。
C0093詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
原作を学生の頃に繰り返し読み、その魅力に取りつかれました。大人になって間をおいていたのもあり、森さんの小説版も十分に楽しめました。萩尾望都は1頁で多くを表現できる類まれな漫画家で、私もトーマの心臓のコマの中に多くの想像を逞して、自分だけの物語にしています。今回森さんの作品への想いと洞察、表現を受け取ることによって、違う角度から『トーマの心臓』を補完できた気がします。ある意味新鮮で、ある意味懐かしく、良い読書体験でした。面白かった。また原作を再読して、新しい情報を整理したいです。
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漫画と小説でけっこう受ける印象違うんだなぁ。漫画のノベライズはそんなに珍しくありませんが、こうもあちこち弄って、でも漂う雰囲気を変えずにすむのは、すごいことなのではないだろうかとしみじみ……ふつうどっちも好きになれることってあんまりなくないですか??
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僕にできるかどうかわかりませんけれど、彼のことを理解したいのです。
理解したいのは、君の欲望だ。彼がそれを望んでいるかどうか、わからないじゃないか。理解したい、助けてやりたい、そういう気持ちはわかる。しかし、よく考えてごらん。それを望んでいるのは、すべて君個人なんだ。君のエゴなんだ。理解しあいたいのはわかるけれど、なにもかもを知ることが、本当に理解だろうか。
彼が受けた仕打ちのどこまでを、彼は自分の口から言葉として出すことができただろう?想像してごらん。言えるか?心に受けたものまで、すべてを話せるものか?肉体的なこと、外見上何があったのか、というだけではわからない。傷口を見ても、傷の痛みはわからないんだ。そんなものが、言葉になると思うかい?言葉を聞いたところで、知ったことになるのか?理解したいと君は言ったが、理解なんてできるはすがないじゃないか。 -
なんだか、のらりくらりで・・・
モヤモヤだけ残った -
寮生活をする男子校。日本国内なのに外国人みたいなあだ名で呼び合っているのが面白い。
友人の死、母の死等々、嫌いだといいつつも、友の痛みを分かち合い、また告白することで心を整理し乗り越える。
青春だなあ・・・。 -
原作漫画は読んだことがないのだけど、名前はよく聞く作品を。本作の大ファンの森博嗣が名作をノベライズ。BLの元祖だとかいう話を聞くけど、思ったより嫌悪感はなかった。外国の小説を読んでるみたいだった。2013/024
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原作がある作品だとは思っていませんでした。
マンガが原作だそうですが、そちらを知らないので原作に対してどうかという感想は言えません。
ただ、森氏の作品としては雰囲気が違うな、という感じはありました。
全体の雰囲気としては恩田女史の『麦の海に沈む果実』に似ている印象を受けました。
話の内容ではなく、あくまでも作品の雰囲気が。
どことなく切ない作品でした。 -
ミステリーなのかホラーなのかわならなかったけど、それを期待しつつ読んだ。先が気になったが、期待しすぎたのか、え、そんだけ?となっちゃった。でも面白いとは思ったし、原作も気になる。男子高校生を美化しすぎだろ!とも思いました。笑