トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダ・ヴィンチブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840128674

感想・レビュー・書評

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  • 死んだ下級生とそっくりな転校生。ルームメイトとぼくの関係。
    児童文学よんだあとのような気分。
    C0093

  • 原作を学生の頃に繰り返し読み、その魅力に取りつかれました。大人になって間をおいていたのもあり、森さんの小説版も十分に楽しめました。萩尾望都は1頁で多くを表現できる類まれな漫画家で、私もトーマの心臓のコマの中に多くの想像を逞して、自分だけの物語にしています。今回森さんの作品への想いと洞察、表現を受け取ることによって、違う角度から『トーマの心臓』を補完できた気がします。ある意味新鮮で、ある意味懐かしく、良い読書体験でした。面白かった。また原作を再読して、新しい情報を整理したいです。

  • 漫画と小説でけっこう受ける印象違うんだなぁ。漫画のノベライズはそんなに珍しくありませんが、こうもあちこち弄って、でも漂う雰囲気を変えずにすむのは、すごいことなのではないだろうかとしみじみ……ふつうどっちも好きになれることってあんまりなくないですか??

  • 僕にできるかどうかわかりませんけれど、彼のことを理解したいのです。

    理解したいのは、君の欲望だ。彼がそれを望んでいるかどうか、わからないじゃないか。理解したい、助けてやりたい、そういう気持ちはわかる。しかし、よく考えてごらん。それを望んでいるのは、すべて君個人なんだ。君のエゴなんだ。理解しあいたいのはわかるけれど、なにもかもを知ることが、本当に理解だろうか。

    彼が受けた仕打ちのどこまでを、彼は自分の口から言葉として出すことができただろう?想像してごらん。言えるか?心に受けたものまで、すべてを話せるものか?肉体的なこと、外見上何があったのか、というだけではわからない。傷口を見ても、傷の痛みはわからないんだ。そんなものが、言葉になると思うかい?言葉を聞いたところで、知ったことになるのか?理解したいと君は言ったが、理解なんてできるはすがないじゃないか。

  • なんだか、のらりくらりで・・・
    モヤモヤだけ残った

  • 寮生活をする男子校。日本国内なのに外国人みたいなあだ名で呼び合っているのが面白い。
    友人の死、母の死等々、嫌いだといいつつも、友の痛みを分かち合い、また告白することで心を整理し乗り越える。
    青春だなあ・・・。

  • 原作漫画は読んだことがないのだけど、名前はよく聞く作品を。本作の大ファンの森博嗣が名作をノベライズ。BLの元祖だとかいう話を聞くけど、思ったより嫌悪感はなかった。外国の小説を読んでるみたいだった。2013/024

  • オスカー語りの「トーマの心臓」。森博嗣版。
    自分のことやユーリやエーリクや周囲のこと、そこから少し離れたエピソードもあり、原作の補完のように読んだ。
    みんな本当にいい子たちばかりで、いろいろあるけど、それぞれ形は違うけど、幸せだよね。

    でも場所が日本て…文章でイラストも望都さんだからマンガのイメージで普通に読めたけど、日本人だとしたらどうなのよこれ…。

    昔から何度も読んできたものの、少年愛というジャンルはまだよくわからない。でも森さん風味でそこは多少薄まってはいた。

    途中からコミックス(文庫版)読みながら読んだら微妙に違ってて頭ごちゃごちゃしてきた。

    追記。校医がマリア先生って女性になってたのはやはり森さん風味だね。女っ気ないからなぁ。母親の年齢の人しか出てないとか。

  • 原作がある作品だとは思っていませんでした。
    マンガが原作だそうですが、そちらを知らないので原作に対してどうかという感想は言えません。
    ただ、森氏の作品としては雰囲気が違うな、という感じはありました。

    全体の雰囲気としては恩田女史の『麦の海に沈む果実』に似ている印象を受けました。
    話の内容ではなく、あくまでも作品の雰囲気が。

    どことなく切ない作品でした。

  • ミステリーなのかホラーなのかわならなかったけど、それを期待しつつ読んだ。先が気になったが、期待しすぎたのか、え、そんだけ?となっちゃった。でも面白いとは思ったし、原作も気になる。男子高校生を美化しすぎだろ!とも思いました。笑

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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