ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫ダ・ヴィンチ) (MF文庫 ダ・ヴィンチ お 5-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131377

作品紹介・あらすじ

中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが国連軍選抜メンバーに抜擢、二人は宇宙と地球と離ればなれとなってしまう。携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、ミカコが乗る宇宙船が地球を離れるにつれ、その時間のズレは決定的なものへとなっていく…。『秒速5センチメートル』の新海誠、衝撃のデビュー作を小説化。

感想・レビュー・書評

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  • 最初は大学時代に研究室で漫画を読んだ。
    文庫版も良かった。
    いつか来るかもしれない、でもまだまだずっと先であろう、地球と宇宙に引き裂かれてしまった高校生カップルのお話。
    絶対的な距離の残酷さを感じた。
    地球外生命体の設定とかはあまりにも非現実的だけども。

  • 簡単に連絡を取ることもできないもどかしさの中、それでも一途に思い続ける美加子がなんとも健気。ちょっと無茶な設定もあるけど、加筆されたというラストシーンにホッとした。

  • 「君の名は。」ヒットに合わせて、今は角川文庫からも出ているみたいだ。
    私はその前にこの版を買って積んでしまっていた。

    新海誠作品のノベライズはオリジナルシーンが追加されていることが多いようなので、秒速も言の葉の庭も買ってはいる。
    しかし、映像を見た後だとノベライズよりもほかの作品を……と思ってしまう。

    でも今日は積読本の中に気分に合いそうなものがなくて、読んでみることにした。

    アニメは3回位見ているが、物語のスケールに対して時間は20分ほどと、かなり駆け足の作品だ。
    SFに慣れていない人だときっと置いて行かれると思う。
    しかし、小説は物語の背景や設定などをうまく補完してくれている。
    どういう経緯で宇宙に行くことになり、どのような道のりをたどったのか、アニメでは一瞬のシーンで何が起こっていたのかなど。

    ただ、アニメの淡々とした進行を小説でも引きずっていて、どこか物語に入りきれないところがある。
    重要なシーンを削ってしまっている影響も大きい。
    ノボルがセンターに何度もメールの問い合わせをするシーンとか。
    次のメールは8年かかると知った時のノボルの絶望と決意とか。
    もっと二人の内面を感情的に描いてほしかった。

    それでも、ラストには一定の評価を与えたい。
    アニメではうやむやになっていたが、ミカコの生死を明らかにし、爽やかなラストにしてくれた。
    ただまあ、救出艦での再会のシーンで終わりでもよかったのではないかとも思う。
    緊迫した状況から日常にまで戻ってしまうのは描きすぎかと。
    「十九歳の長峰に追いつこうと、ぼくは後を追った。」という文章はノボルの時間が止まったままだということが表れていて気に入っているので、それは艦内のシーンでそのまま使う形で。

    ともかく、アニメと併せて読めば両方楽しめる作品ではある。

  • カバーデザイン/伸童舎
    フォーマットデザイン/名久井直子

  • 秋山瑞人の『イリヤの空、UFOの夏』(電撃文庫)、高橋しんの『最終兵器彼女』(ビッグコミックス)とともに、「セカイ系」の代表作とされるアニメ映画のノベライズ版です。

    中学三年生の寺尾昇と、彼とおなじ剣道部に所属する長峰美加子(ながみね・みかこ)の、時空を超えた恋愛がテーマになっています。ノボルは、おなじ高校に進学すると思っていたミカコが、国連軍の選抜隊にえらばれ、宇宙船に乗り込んで「タルシアン」と呼ばれる知的生命体との戦闘に向けた訓練をおこなうことを知ります。ミカコは、宇宙空間をワープして、地球からはるか離れた場所へと行ってしまい、二人のあいだの距離のみならず時間さえも大きくへだてられてしまいますが、ノボルは彼女から時空を超えてとどけられるメールを待ちながら、日常を送っていきます。

    せっかく原作者とはべつの著者によるノベライズ作品なのだから、原作の世界観のなかで、もっと自由に物語を展開させてくれてもよかったのではないかという気がします。評価の高い原作だけにあまり冒険的なことはできなかったのでしょうが、やや中途半端な印象を受けてしまいました。

  • 甘酸っぱい青春だなぁ。

  • 【あらすじ】
    このメールがノボルくんに届くまで1年--ノボルくん、わたしのこと忘れちゃうかな……
    中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが国連軍選抜メンバーに抜擢、二人は宇宙と地球と離ればなれとなってしまう。携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、ミカコが乗る宇宙船が地球を離れるにつれ、その時間のズレは決定的なものへとなっていく……。

    【感想】

  • 小説ならではの最後があってよかった。
    2017/1/14

  • 中学生のノボルとミカコは仲の良いクラスメイトであったが、3年生の夏にミカコが国連軍選抜メンバーに抜擢、二人は宇宙と地球と離ればなれとなってしまう。
    携帯電話のメールで連絡を取り合う二人だったが、ミカコが乗る宇宙船が地球を離れるにつれその時間のズレは決定的なものへとなっていく……

  • 地球防衛軍の話

    超遠距離時間差恋愛の話

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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