私の家では何も起こらない (幽BOOKS)

  • 2333人登録
  • 3.35評価
    • (100)
    • (303)
    • (443)
    • (107)
    • (25)
  • 466レビュー
著者 : 恩田陸
  • メディアファクトリー (2010年1月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131650

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)の感想・レビュー・書評

  • ダ・ヴィンチ増刊「幽」に連載されていたのを一冊にまとめた作品。

    こわい本が読みたくなり、借りたのですが…うすら肌寒くなりました。
    こわいというより不気味な連鎖と申しましょうか。

    米澤穂信さんの「儚い羊たちの祝宴」みたいな雰囲気です。

    カバーや見返しが美しくて、見返し部分の生地があれば
    ぜひ欲しいもんだと思いました。

    丘の上の古い洋館が舞台です。
    空間が密閉されていて、空気が重苦しいです。

    書き下ろしの附記「われらの時代」が驚きって、帯に書かれていましたが
    「何が驚き?」と謎でしたが、考えてみたら
    ちょっと鳥肌が立ってしまいました。

    恩田さん、器用にどんなジャンルでも書けてすごい作家さんだと
    思います。

  • 再読。
    丘の上に建つ古い幽霊屋敷を舞台とした連作短編。
    時々無性に再読したくなる作品。
    過去に起きた事件や屋敷に関わってきた者達の様々な記憶が1つの糸として繋がっていき、死者の歴史を重ねていく。
    うっとりとしてしまうような狂気と味わいがあり、そこはかとない怖さの中にもどこか優しさも感じられる物語。
    生きている人間の方が怖い。
    見方によって印象をがらりと変えるのもこの作品の面白いところ。
    幽霊は思い出に似ているとのくだりがありますが、思い出を連ね、屋敷は丘の上に佇んで行くのだろう。

  • ホラーです。面白かったです!恩田さんの本は装丁も綺麗で買いたくなる。

  • どんな展開が待っているのかドキドキしながら読みました。

    恐ろしい話だったけど、さくっと読めます。

    「俺と彼らと彼女たち」はちょっとユーモラスでした。

  • まず装丁からして素敵。
    中身は幽霊屋敷のお話。

    台所でアップルパイを焼いてジャガイモの皮をむきながら包丁で殺し合った姉妹。

    酷い環境から屋敷に連れられてきて、優しくされたのに最後は食べられてしまい、瓶詰になって地下食糧庫に保管された子供たち。

    連続で老人をオーブンに頭を突っ込んで殺し、屋敷の床下で首を切って失血死した美少年。

    ウサギの穴に足を取られ、転んだ怪我が元で死んでしまったのにそれに気がつかない夫人。

    そして最後に語られます。
    人の死んでいない土地などあるだろうか?どこにでも死者はいる。でも死者は優しい。怖いのは生きている人間だ。

  • 昼食前に読んでしまった。日が傾いてから読めばもっと雰囲気でたな。失敗した。

  • 幽霊屋敷を舞台にホラーだけどどこか懐かしくもやさしくもある物語。私の家では何も起こらないわけがない。凄惨な事件が発生した丘の上にある古い屋敷に残る生者と死者の名残。それは死者の生者への妄執なのか、生者の死者への恐れ、死への恐れなのか。ホラーだけど耽美で、ファンタジーの要素もある短篇集です。

  •  久しぶりに面白い恩田陸に当たって嬉しい。
     ホラーの連作短編、すごく楽しめた。子供を殺して瓶詰めにしたりだとかはもちろん悪い事なんだけど、なんていうか、「悪意」が感じられない透明なホラーって印象を受けた。

  • 映画と違って、怖い本を書くのって難しいと思う。映画は、映像や音を使って怖いと思える雰囲気やタイミングを図り、その場にいる人に共通の怖い思いをさせる事ができる。
    でも、本は違う。読むスピードや場所が違う。読み取り方も違う。だから、この本は読んでて怖かった、と言えるのは想像してしまうかどうかだと思う。
    私は、想像してしまった。
    夜、まだ人の多い電車で読んでいたのに不気味な絵を想像してしまった。
    ホラー映画は映像が怖いから見ないのに、自分の中に勝手に映像を作り上げてしまった。
    完敗である。あーこわかった。

  • 丘の上の幽霊屋敷を舞台にした連作幽霊譚。様々な時代、様々な住人の物語。
    導入の一話目が一番好き。恩田さんらしい雰囲気がよく出ており、文章は淡々としているのに物語世界への吸引力とこれから始まるという期待感がすごいです。一話目のラスト付近の『そう、生者の世界は恐ろしい……だから私の家では何も起こらない』の五行が印象的。今作の名文ですね。
    中盤は少しだれました。連作の一部であることが意識されすぎて一つ一つの作品として楽しみづらいように感じました。中盤では「奴らは夜に這ってくる」がお気に入りです。これは単独でよくできてるし、ミステリっぽいのもアクセントになってる。
    後半は「俺と彼らと彼女たち」が面白い。雰囲気ががらっと変わります。
    不気味さと陰惨さが強く出ながらも、優しく爽やかな読後感を残す不思議な作品。

  • 久しぶりに恩田さんの作品を読みました!相変わらず美しい文章♪今回は本格ホラーって感じでよかった。連作短編集なのもよかった。最初は怖いというか薄気味悪いなぁと思いつつ読んでたんだけど「俺と彼らと彼女たち」を読んでなんかホッとなりました♪素敵な作品!!薄いので読書初心者にもオススメですよ~!映画化されて欲しいなぁ。

  • 今日は1時間目に短大に本を借りに行きました。
    私の勤めている高校は短大附属高校で、1駅隣に短大があります。車通勤していますので、車を使えば5分とかかりません。
    で、1冊授業の関係で使いたく、今朝電話をかけましたら快く「どうぞ」と言っていただきましたので、車を飛ばして借りに行きました。
    本が足りない時に、上に短大があるととてもありがたいです。
    生徒も喜んでいました。
    ありがとうございました。

    では、今日のお薦め本です。

    恩田陸さんの「私の家では何も起こらない」

    帯をそのまま
    【この家、あたししかいないのに、人がいっぱいいるような気がする】ようこそ、丘の上の幽霊屋敷へ。美しく優雅なゴーストストーリー。
    小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家では、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語。

    ちょっと残酷で怖い場面がありますので、怖いのが苦手な生徒には向かないかもしれません。
    が、なぜか最近の高校生は怖い話や残酷な話が好きというか、大丈夫な子が多いです。
    昨日、図書室に来た生徒も言っていました。
    「小学生の時にひぐらしとか見てたから、怖い話も怖くない」
    何のことかわからない方は、わからなくても良いと思います。
    子供向けに作られた怖いアニメが数年前からテレビで放映されているそうです。しかも夜中に・・・。

    著者が恩田陸さんですので、怖い話もどことなく情緒漂うと言いますか、実際怖くて残酷な場面が数か所出てくるのですが、
    私の読後感は、
    「こんな幽霊屋敷だったら、住んでみるのも悪くない」です。

    分類 913/オ

  • 最後までめっちゃ面白くて怖かった

  • 読みやすい文章と構成で、なおかつちょっとグロい所もあるので、なかなか私ごのみの本だった。読み進めていくうちに幽霊屋敷と丘の謎が解けていくのもいい。素敵な出来栄えの本(*´∀`)

  • 私の家では何も起こらない/私は風の音に耳を澄ます/我々は失敗しつつある/あたしたちは互いの影を踏む/僕の可愛いお気に入り/奴らは夜に這ってくる/素敵なあなた/俺と彼らと彼女たち/私の家へようこそ/附記・われらの時代

    ☆4つは甘かったかな?でも最近の恩田作品の中ではかなりのHITですよ!
    アンティークなお屋敷を舞台にした、ほんのりと怖い短編が10編。
    どれも確かに優雅で美しく、文句なしの短編集です。
    肝が据わった大工さんが出てくる「俺と彼らと彼女たち」、なんかは粋な感じでよかったな。
    死やデジャヴの概念のとらえ方も面白かった。
    私も彼ら&彼女らの後を、上書きしながら生きているのね。

  • この『何か目に見えない、抗えない主のようなものがいる』
    というのは恩田陸の十八番ですな。
    装丁が日記帳みたいでとても素敵。自分で買おうかと思うくらい。
    前編を通して童話っぽい印象を受けた。所々不穏だけど。
    最初~中盤まではホラーっぽいのかと思ったけど、
    最後の話は光景を想像すると和んだ。
    つみきのいえみたいなアニメでちょっと見てみたい。
    最近恩田陸作品のヒットは無かったけど、これは結構好き。

  • 恩田陸らしいゴシックホラーの連作。
    死んでいる人間より生きている人間の方が恐ろしい。大柄な年老いた姉妹や車椅子の老人、孤独な美少年、幽霊屋敷を買い取って暮らす作家。いかにも、の恩田風登場人物にニヤリ。

  • 丘の上の屋敷を舞台にした、ホラー系短編連作。
    怖いというより、得体の知れない不気味さが強い作品。
    しかし、読み進めていくうちにそれぞれのエピソードが徐々に繋がっていくさまが面白かった。
    びくびくしながら読んでいたが、『俺と彼らと彼女たち』のおかげで読み終わることには恐怖もやわらいでいた。

    附記を含めて、この本は完成する気がする。

  • 初めて恩田陸さんの小説を読んだ。文庫が出た時に気になってた本。
    一つの「幽霊屋敷」を巡る連続短編集。
    「僕の可愛いお気に入り」は、秘密を抱えた青春の甘酸っぱさを感じさせながら、でもちょい怖という。
    表題作「私の家では何も起こらない」はどちらの見方が真実なのか分からなくなった。「幽霊屋敷」なのだから、幽霊とか残酷な事件があって当たり前と考えていいのか?と考えてしまった。
    「俺と彼らと彼女たち」、「私の家へようこそ」は、「幽霊」を同じ家に住まう住人として扱っていて、まるで妖怪アパートのようだった。キリストではないが、「死者が居ない」土地は多分どこ探しても無いと思う。結局、誰かの記憶が、どこかにタイムカプセルのように埋まって居るのだろう。それを掘り起こせないのが残念だが。

  • 丘の上に建つ一軒の古びた家。アップルパイの焼きあがる香りが満ちたキッチンで姉妹が殺しあった記憶を持つ家。 長い歴史の全てを記憶した家に満ちるのは、冷ややかで静かな謎。
    一編づつ読み進めパズルのピースをはめる様に、家が持つ記憶を辿っていく。古びたモノが持つ独特の今は亡き過去の住人が残した生活の跡にはホラーの様に
    ゾクッと夏の暑い日にピッタリな一冊。
    ヴィンテージとかアンティークとか何故か心惹かれるし大好きなんだけど元の持ち主が生きているのか死んでいるのかでモノが持つ空気って変わるよなー。
    元の持ち主が死者だったら念まで入ってそうだもんな…

  • 幽霊と折り合いつけて、家の修復する人の話がよかった。

  • ホラーです。不気味です。ただ筋が一本通っているのでその点は安心できます。

  • 最近、手に汗握るものばかり読んでいたせいか、とても素敵な装丁とホッコリな語り口に癒されました。あ、でも一つ一つの内容は、意外と凄惨な幽霊屋敷ものでもあります。同じ幽霊屋敷で起こった連作集で、個人的には『俺と彼らと彼女たち』が好きです。こちは出版当時に装丁に一目惚れして購入し、長年積読状態でしたが、装丁からの流れではありましたが、恩田陸さんの作品を手に取ることができて良かったです。これを機会に恩田さんの他のものも読んでみようと思いました。

  • 配置場所:広呉図書1F
    資料ID:93097191
    請求記号:913.6||O

全466件中 1 - 25件を表示

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)に関連するまとめ

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)を本棚に登録しているひと

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)を本棚に「積読」で登録しているひと

私の家では何も起こらない (幽BOOKS)の文庫

ツイートする