私の家では何も起こらない (幽BOOKS)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131650

感想・レビュー・書評

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  • 幽霊と折り合いつけて、家の修復する人の話がよかった。

  • ホラーです。不気味です。ただ筋が一本通っているのでその点は安心できます。

  • 最近、手に汗握るものばかり読んでいたせいか、とても素敵な装丁とホッコリな語り口に癒されました。あ、でも一つ一つの内容は、意外と凄惨な幽霊屋敷ものでもあります。同じ幽霊屋敷で起こった連作集で、個人的には『俺と彼らと彼女たち』が好きです。こちは出版当時に装丁に一目惚れして購入し、長年積読状態でしたが、装丁からの流れではありましたが、恩田陸さんの作品を手に取ることができて良かったです。これを機会に恩田さんの他のものも読んでみようと思いました。

  • 2017-05-09

  • 初めての恩田陸さん。
    ブクログで文庫が出たというのを見て、ホラーともあったので図書館から借りてみた。
    実は学生時代、恩田陸さんに一度挑戦して挫折したことがあるのだけれど、この作品は全くそんなことはなく世界にふっと引き込まれるように読めた。
    そして、不思議なことについ昨日読んだばかりの「すきまのおともだちたち/江國香織著」にも通じるような、夢現のような、そんなお話。
    幽霊屋敷を舞台に、様々な人たち視点から語られる、奇妙な思い出。
    「俺と彼らと彼女たち」という章がさっぱりとしていて好きです。
    生者と死者、本当に怖いのはどちらか。
    あけすけな語り口調で綴られる思い出話に、怪談話のはずが何故か心がスカッとしたのでした。
    タイトルの「何も起こらない」という部分がなおさら奇妙さを醸し出していて、終章「私の家へようこそ」の共鳴してしまっている、浸りかけているからこその何も起こらない、であればこそ、怖さを感じる。

  • 【つぶやきブックレビュー】文学賞が発表されましたね。直木賞の恩田氏著作から・・・

  • 装丁とタイトルに惹かれて。連作短編集で、中にはややショッキングな場面があったものの、あまり気にせず読むことが出来た。少し明るいホラーものといった感じ。だけど私の理解不足のせいか結局腑に落ちない話もあった。が、そのもやもやする後味も含めてこの本の魅力というか何というか。今まで恩田陸さんの作品は「夜のピクニック」しか読んだことがなかったため、こういう作風の本も書かれるんだなと印象が少し変わった。

  • 緩やかな連作って好き。
    …しかし、薄気味悪い。
    こ~ゆ~禍々しさって、恩田陸らしい。

  • ひさしぶりの恩田陸さん。

    恩田さんは、常野物語シリーズがとても好き。読んだのは随分前なので話自体はあまり覚えていないんだけれど、今回はそれを読んだときと似たような不気味さを味わった。どことなく物悲しくてとても静かな。セピア色の中に、血の色など所々色鮮やかなものが混ざり込む感じ。わたし好みの本だった。

  • 同作家の「ネクロポリス」の雰囲気が大好きだったので。こちらも短いが、矢張り雰囲気が好きだった。「アップルパイが焼けるキッチンで殺しあった姉妹・近所から攫ってきた子を解体して主人に食べさせていた料理女・床下の動かない少女の傍で自殺した殺人鬼の美少年…。」ある家の儚い怪談記。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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