マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)

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  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840131698

作品紹介・あらすじ

おれは猫魂。日本古来の憑き物だ。主君である潔子28歳は無口で地味な派遣OLだが、襲い来る憑き物たちに彼女の怒りが爆発する時、おれの猫魂パワーが発動される!地味OL28歳が黒ずくめの美女に変身!痛快・妖魔退散エンタメ!猫魂降ろしていじわる退治!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 外来種が 憑依する。

    なぜ この本を手に取ったんだろう。

    猫と 女の子の 話だと思ったから。

    内容は 違いました。

    外来種との 戦い。

    我が家にも 猫がいますが。

    時々 家出します。

    集会でも やっているんでしょうか。

    ぜひ しっぽが 二股の猫 会ってみたいです。

    ちなみに フェレットも 大好きです。

  • 契約社員の田万川潔子は、胡散臭い占い師が出す本を読みふけるほど、生活に不満を抱いていた。不満の種が向うからやってくるようだ。それもそのはず。本人は知らない、祖先から受け継ぐある特殊な血筋の持ち主だったのだった。飼い猫【メロ】は様子を伺い、自分の出番を待っているのだった。【鬼海星】【洗熊】【西洋蒲公英】【欧羅巴毛長鼬】
    __軽いタッチの文脈に読む速度も早くなっていく。何かに固執する人を見かけたら、得体の知れない物に操られているかもしれない、と考えてみようかしらん(笑)。

  • 猫魂パワー欲しい

  • 守っているときは誰かから同じように守られているのかもしれない。

  • 高校生のとき、ダヴィンチに連載されてたの読んでて面白かった
    ドラえもんが単身(?)で肉体的復讐をしてくれる話、みたいな、なんつーか
    でも登場人物にみな、常識はかけてれば、イキり具合も絶妙に最悪で読んでストレス溜まること確実
    人は自分より下のレベルを見ると、安心して攻撃するものだ(戦争のドキュメント映画を見て可哀想、可哀想と泣きながら高級料理を食べて、靴の汚れを床になすってるような……

    私はずっと、特に同性の周りの人たちからはそのような扱いばかり受けてきた
    中にはとてもいい子もいたのだけど、
    絶望して恨んで恨んで、黒い雲を吐き出すようなその心情 よくわかる

  • 猫が人に乗り移り、主人の恨みを晴らす奇想天外な設定。主人公が根暗すぎてダメダメなのが、新鮮。

  • 憑き物というわりには、爽快な話だった。
    どんな憑き物が登場するのか楽しく読めた。

  • 47:「海に降る」の朱野さんの本。ダ・ヴィンチを読んでいたころに紹介されていて「面白そう!」と思った割にそのままになっていて、今回ようやく読めました。
    一話完結型の連作で、負の感情が爆発した時に「猫魂」を憑依させ悪(?)を懲らしめる、という構成はわかりやすく爽快感があります。また、キャラクターの造形が面白くて、妖怪に憑かれて極端な性格になり、潔子を追い詰めるさまは「そこまでするか!」に一役買っています。
    ですがどうしても単調な展開になってしまうのが残念でした。最終話で少し潔子の成長が見られますが、基本的に「懲りない女」だったのがちょっと共感できず……メロの嘆きにリアリティを持たせるためでしょうか。

  • 聖武天皇の御代から続く憑き物筋、その家系の末裔である潔子。そして選ばれし猫の霊
    『猫魂』のメロが活躍する痛快・妖魔退散エンタメ作品です。ストレスも言いたい事も
    全部ため込んでしまう潔子の姿に共感する人は多いのかも。おひとりさま女性ならではの
    悩みが多かったです。猫魂が憑くという展開が漫画的ですが、単純に楽しんで読めました。

  • 気弱な主人公が、ついに我慢の限界を越えたとき、猫魂がのりうつり、パワーアップ!ストレスの原因である人々とその憑き物を凝らしめる。
    憑き物が外来種なのが意外で面白い。
    さくっと読める本だった。

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著者プロフィール

東京都中野区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2009年、『マタタビ潔子の猫魂』(「ゴボウ潔子の猫魂」を改題)でメディアファクトリーが主催する第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞し、作家デビュー。13年、『駅物語』が大ヒットに。15年、『海に降る』が連続ドラマ化された。現代の働く女性、子育て中の女性たちの支持をうける。主な作品に『賢者の石、売ります』『超聴覚者 七川小春 真実への潜入』『真壁家の相続』『わたし、定時で帰ります。』など。

「2022年 『くらやみガールズトーク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朱野帰子の作品

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