冥談 (幽BOOKS)

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著者 : 京極夏彦
  • メディアファクトリー (2010年3月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840132350

冥談 (幽BOOKS)の感想・レビュー・書評

  • 怖い話の短編集。
    京極氏らしい話。
    夏の夜に読むのがよいと思い読了。

  • ちょっと怖い短編集。

    京極さんの作品はやはり昭和物がいいですねー。
    友人の家に行ったら「実はさっき妹が死んだ。医者を呼んでくるから留守番していてくれ」と言われる。

    友人が出て行ったあと、死んだはずの妹にもてなされるというお話。庭の椿の赤々とした色が目に浮かぶほど対比が鮮やかで美しい。

  • 「場所」と「記憶」にまつわる怪異譚を集めた短編集の印象。怖いか、と言われるとそうでもない。
    所々気味が悪く、所々切ない、そして全体として
    とらえどころのない感じである。

  • こっちに向かってきたり危害を加えてこなくても、怖いものは怖い。またそれを怖く書ける人が怪談作家なんだな。

  • ページ数や章など細かい部分まで凝っていて、それも含めて雰囲気も話もこわかった。。。

    「庭のある家」「凬の橋」がむっちゃこわくって…夜に一人起きてこれを読んでいるのがつらかったです…。閉じこめられてしまった、逃げる場がない閉塞感。こわいw

    「予感」はあまり合わなかったけど「先輩の話」は少しじわーっときた。

    本って言うより「語り」で、京極さんが近くでささやいているような…気配がこわかった。さすが。

  • 理解力低いのか想像力が乏しいのか。
    どうもピッタリこない、京極さん。
    ハマる人はハマるんだろうなー

  • 2014年6月30日読了。
    「庭のある家」と「冬」が好き。一番怖かったのは「凬の橋」。

  • 全8編の短編集。

    「庭のある家」
    「冬」
    「凬の橋」
    「遠野物語より」
    「柿」
    「空き地のおんな」
    「予感」
    「先輩の話」

  • ”冥談”京極夏彦著 メディアファクトリー(2010/03発売)

    ・・・怪異譚。短編集。
    ”庭のある家”・・・病の友人を見舞う主人公。友人から留守番を頼まれるが。
    ”冬”・・・幼少時の記憶の違和感。それは旧家にあった”穴”についてであった。
    ”凬の橋”・・・死者の声が聞こえるという魔所。
    ”遠野物語より”・・・遠野についての語りを聞く男。
    ”柿”・・・古木に残る柿。
    ”空地のおんな”・・・ふと見た空地には無表情の女が佇んでいた。
    ”予感”・・・持家について語られる話。
    ”先輩の話”・・・おばあちゃんが見たのは遠く離れた地で戦死する叔父の姿であった。

    ・・・こうして書いてみるとさほど怖くなさそうですが、すべて不気味な話でした。(笑)
    違和感から恐怖に変わる、といった話が多かったですね。
    同著者の長編とはまた違った趣きが楽しめました。

  • 表題のとおり、冥界のようなぼんやりとした怪談がメインなのだが、表現がコマ切れであり、非常に残念な作品になっている。どんな話があったのかさえ、忘れてしまった。あのまどろっこしい煙に巻くような言い回しが京極さんの持ち味なのに…。

  • このシリーズは相変わらずわけわからんなぁ
    何気ない話しから入っていって、実はぞっとする事だったってオチで統一されているのかしら?

  • この人の本はこれで3冊目ですが、どの本も装丁にこだわりを感じます。
    この本も表紙が紫なだけでなく、中表紙、文字も紫。
    そして、ページ数が下でなく上にふられているというこだわりぶり。
    それらを全て兼ね合わせて味わうのがこの人の本なんだな~と思います。

    昔からピンクと紫という色が好きです。
    中間色で、紫と言っても色んな紫がある。
    イメージとしては、色っぽく妖しげ、それでいて上品で高貴でもあるし、色によっては下品にもなる。
    とても曖昧な色だと思います。
    この本の8話も正にそんな、とらえどころのない話ばかり。

    最初の話「庭のある家」は、休職中の旧友宅を訪問した男性の話。
    思いのほか元気そうな友人は、男性に「留守番を頼まれてくれないか」と言う。
    向こう側の部屋に亡くなったばかりの妹が横たわっている。
    だから医者に報せに行かねばならないからと。
    男性はしばらくの間、その家にいる事になるが-。

    これは情景描写が何ともきいてる。
    ストーリーだけ見ると、すごくおかしい。
    だけど、そのおかしさも全て含めて魅力となっていて、奇妙な味を醸し出している。

    「冬」
    冬になると親戚一同が集まる祖母の家。
    祖母の家は元豪農で、大きな家だった。
    そこには壁に小さな穴が開いている6畳ほどの小部屋がある。
    主人公が幼い頃、寝転んでその穴をふと見ると、そこには少女の顔があった。

    想像すると、これが一番恐かった。

    「風の橋」
    生涯に一度しか渡れない橋。
    主人公は幼い頃、その橋を祖母と渡った記憶があった。
    生きている間、主人公の母親を虐めぬき、可愛がってくれた記憶のない祖母。
    そんな祖母と二人で何故、その橋を渡ったのか?

    「遠野物語より」
    六角牛という山には山男や山女がいると云う。
    峠を越える際はそれらと必ず会う事になる。
    人々はそれが恐くて、二里も遠回りをして迂回をしていた。
    山女の多くは山人にさらわれた里の女のなれの果て。
    そして、山男とは-。

    他4話。
    全てが冥界と現実の狭間にあるような、暗く曖昧な話ばかり。
    ギャッ!というほど恐い話はないけど、読んでいるとどことなく薄ら寒い気持ちになる。
    紫という色が正にピッタリな本でした。

  • 怪しい八つの短編。フォントの違いや古風な仮名遣いなどで、それぞれの話の印象も違って感じられる。ぞっとする怖い話もあり。

  • ドロドロしていたり、オチがよくわからない物が多い中。
    「先輩の話」はやや異質な話だと思った。

  • 「幽談」と同じシリーズで、変わらずもやーん、もわーんとしている。読む人それぞれが「怖い」と感じる話が違うのかもしれない。
    電子書籍じゃ味わえない、フォントや配置によるじわじわ感、次の眩談へ。

  •  やっぱり「幽談」を読んでしまったあとなので。
     どこが違うんだろうか。というか、同じコンセプトの続編なのだろうな。体裁といいタイトルといい。となると、所詮は二番煎じ。
     さすがに語り口はうまいと思うし、それなりに楽しめはする。「柿」なんて厭だよねぇ。柿食べるたびに思い出しそう。けれど、京極物をもれなく読んでいるファンの目からすると、マンネリ感は否めない。それに、主題である不条理な怖さという以前に、今回はところどころ説明過多な理屈っぽさを感じてしまう。たとえば「予感」。
     なかでは「凮の橋」だろうか。郷浜、劫之濱などの地名が妙に北辺のリアリティを醸しだしている。橋にまつわる記憶と伝説も効いている。ただし不倫云々はまったく異質で違和感がある。エピソードを加えるにしてももう少し同質の色彩にできなかったものか。
     怪談はもういいから、そろそろ京極堂で勝負してほしいなあ。さんざん待たされている次作「鵼の碑」については、プロットや断片が漏れ聞こえてくるからもう間近のようだけど。

  • 久々の京極夏彦。
    怪談というほど明確に怖いものが出てくるわけではない、でも自分の中の「怖いもの」を煮詰めたようなものを見せられるような短編が8編。

    死者の声を聞くために、人生で一度しか渡ってはいけない橋を渡る「凮の橋」、祖父とその愛人が首吊りした柿の木の話「柿」が好きでした。
    この人の書き方は、京極堂シリーズ以外だとちょっとくどい。でも人間の中の混乱の状態を書くのはとてもうまい作家さんだと思う。

    「予感」の中で書かれている、人が住んでいる家が古くなっていくのと人がいなくなった家が廃墟になるのは、人間が生きながら老いていくのと死んでから腐っていくことに似ているという話がとても面白かった。
    この話に出てくる、目がない腐った女の子がもうもうと啼いて、みたいな表現はこの人ならではの気味悪さだな、と思います。

  • 短編集。『庭のある家』のラスト数行で恐怖のあまりどうにかなるかと思った。

  • 8人に依って語られる、8編の短編集。

    物語の中に、死者、即ち冥府との邂逅が必ず現われるが故に「冥談」。そのものずばりのタイトルである。
    本文は一人称であり、8人8様の書き分けがされている為、一概にその特徴を記す事は難しいが、語り手達は総じて、己の身、或いは第三者の身に起きた怪異を、淡々と綴ってゆく。怪異の内容も、決して派手派手しくはない。終始「仄冥い」感じである。
    しかも、物語の構成の大半は「あちら側」ではなく「こちら側」の描写に費やされる。冗長とまでは言わないが、前振りが長いなとか、もう少し、怪異の部分に字数を割いてもいいのになどと思ったりして、一読した時点では、然程、怖くはならない。
    しかし、それは作者の仕掛けた罠、—否、時限装置である。
    精緻に、時に執拗に書き込まれた、ドキュメントと紛うばかりの情景描写、心理描写。その現実感、生々しさ故に、それらはふとした拍子に僕たちの日常とリンクし、僕たちは登場人物に我が身を準えてしまう。そして、「その先に起こること」を想起し、ぞくりとする。自分も「あちら側」と触れてしまうのではないかと、予感めいた怖さにじんわりと蝕まれる。
    しっかりと地固めされたからこそ、虚構が現実を浸食し得るのだ。「超」長編小説で知られる作者だが、その筆力が凝縮された短編小説は、文字数以上の読み応えで圧倒し、「冥い世界」へ僕たちを引きずりこんでいく事だろう。
    尚、本書は装丁も素晴らしい。全体の配色と言い、本文の文字色と言い、ノンブルの位置と言い、行間の幅と言い、何もかも隙がない。是非、先ずは書店で本書を手に取り、ページを繰ってその意匠に、ほうと唸って戴きたい。

  • 京極氏3冊目です。

    この本は短編小説で、「少しだけ不気味」なお話がいくつか入っています。これまた伊右門とはちょっと違った作品だなー。でも京極氏らしい作品じゃないんでしょうか。ホラーになるのかなぁ。

    どの作品も難解なものはなかったし、それぞれの短編も独立していたので、まとめて感想を書くことはできないな。

    文字の量はそれほど多くないため、1時間半くらいでさらっと読むことができます。まあ装飾が結構こっているので手にとってみてみる価値はあるかもしれませんね。

    次はいよいよ分厚いやつだ。京極氏の作風がだいぶつかめてきたのでそろそろ分厚いやつを読んでも入り込むことができるでしょう。

    でもかなり分厚いから持って歩くのが辛いね。

  • 怪談で確かに冥談。冥界。冥い。
    色と組みとフォントが雰囲気出してる。

  • 怪談モノ。生と死の間にいるような気分になる不思議な感じのする小説。日常に隠れたちょっとした未知の世界を覗いたような怖さがある。所謂心霊モノの怖さとは違う。例えるなら、底の見えない穴を覗いたような、そんな怖さである。

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