空想科学文庫 空想お料理読本 (空想科学文庫 17)

著者 : ケンタロウ 柳田理科雄

• メディアファクトリー (2010年4月21日発売)

感想・レビュー・書評

[出雲一寸さんの感想 · 2016年1月20日]

読書録「空想お料理読本」3

著者　ケンタロウ、柳田理科雄
出版　メディアファクトリー

p164より引用
“柳田　将来は気軽に宇宙旅行にいけるよう
になるといいますけど、旅先で食べ物がおい
しくないって、ちょっと嫌ですね。”

目次から抜粋引用
“小池さんのラーメン
　ラピュタの目玉焼きパン
　キテレツ大百科のコロッケ
　ハクション大魔王のハンバーグ
　ルパン三世のミートボールスパゲッティ”

　料理家と空想科学研究者である著者による、
マンガやアニメの中に登場する食べ物につい
て考察し、実際に調理して食べた一冊。
　現実的に作れるものから全く材料の正体が
わからないものまで、対談形式で書かれてい
ます。

　上記の引用は、宇宙開発と食事について語
られた項での一節。
日本人の食に対する繊細さが、日本の宇宙開
発を遅らせるのではないかと心配されていま
す。でも、あらゆる国の料理を受け入れて、
自分達風にアレンジしてきた日本の食の歴史
ですので、宇宙食もまたなんとかなるのでは
ないかと思っています。
CMでも、栗羊羹と緑茶を宇宙飛行士が食べて
いますし。
　対談に上がっている全ての食べ物を、実際
に調理されているのではないのが少し物足り
なさを感じます。
実際に調理されたものについては、カラー写
真でレシピが紹介されていますので、マンガ
飯を作りたい人には良い一冊でしょう。
まあでも、クックパッドを検索したら、もっ
と沢山のレシピが出てきそうにも思いますが。
　ケンタロウ氏の早い回復を祈ります。

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[tamausaさんの感想 · 2014年10月30日]

料理研究家のケンタロウさんと空想科学読本の柳田さんがアニメや漫画に出てくる食べ物について対談し、いくつかはケンタロウさんが実際に作って柳田さんが食べる、という気楽に読める本です。

絵本に出てくるお菓子の本とかいっぱいありますが、これが違うのは科学的な薀蓄をイチャモンの如く語るところで、似たような出発点なのに女子本・男子本になるんだなぁと(^_^)

最後のケンタロウさんの後書き｢この本には、不毛がぎっちり詰まっています｣がすべてを物語っていますね。
これほど暇潰しに最適な本はやっぱりなかなかないですよ(笑)

ルパン三世のミートボールスパゲティはちょっと食べてみたいかも。
でもかなりのボリュームだからシェアする人がいるな。

カバー写真 / 森崎 一寿美
イラスト / 近藤 ゆたか
装丁 / 下平 正則
※『空想キッチン！』（2008年1月メディアファクトリー刊）加筆・修正・改題

[いぅえもんさんの感想 · 2013年6月24日]

ジブリ作品の料理は本中にも書かれていたとおりホントに美味しそうですよね。だからこそ？私的にはもっとありえない料理を理科雄さんにいじって欲しかったなぁ。空想科学読本のような可笑しさ、笑いはないか。

[xxnikomartxxさんの感想 · 2013年5月14日]

タイトルと表紙にひかれて即買いしたが、期待はずれもいいところ。普通のことを普通に話してるだけで、発見はないし、不毛なと言うほど白熱した討論のようなものもなかった。注釈の半分は必要ないほど単純なもの。
変わった話をしてくれというわけではないけど、何について話してるのか茫洋として、意見交換会に終始しているように思った。空想お料理読本なのに、ナウシカのチコの実はどうなの？うーん。

[shuwachoさんの感想 · 2013年2月2日]

「どれだけの知識見識をまとっても、力の限り挑んでも、芯はあくまでも不毛で、結論も不毛で、ロクな意義はやっぱりありません。」
とあとがきでケンタロウが書いているように、対談が白熱するほど、で？という気持ちが大きくなる。
もっと実際に作れるのかと思ったので、ガッカリした。
それでも、はくしょん大魔王のハンバーグはやっぱりコロッケだったんだ。とか、それを作ってしまうケンタロウに拍手。食べてみたい！

[knslさんの感想 · 2012年2月22日]

日本昔話の大盛りご飯、ラピュタの目玉焼き、ハイジのチーズ、マンガやアニメに出てくるおいしそう（？）な料理を、料理研究家のケンタロウさんと、空想科学読本シリーズの柳田理科雄さんが、まじめに考察する！(i44)

[matsukawaさんの感想 · 2012年2月19日]

アニメに出てくる料理、略して「アニめし」をおいしく再現、という狙いはいい。
ハクション大魔王のハンバーグとか、ギャートルズのマンモスの骨付き肉とか、私の世代の心をくすぐるメニューも悪くない。
ただ、もう少し写真かせめてイラストが多ければもっとよかった。

[HIROMIさんの感想 · 2012年1月24日]

アニメに登場する食べものをケンタロウと、空想科学研究所の柳田氏が真面目に語り合っていて面白い。キテレツ大百科のコロッケ(オープニング曲)や、ラピュタパンは憧れた☆

[やおさんの感想 · 2011年10月4日]

“柳田　『キテレツ大百科』の有名なオープニング、「お料理行進曲」という曲の歌詞は、コロッケを作る行程になっていますね。これは実際に作れるのか、うまいんだろうかという話をよく聞きます。
ケンタロウ　作詞は森雪之丞さんなんですね。パッと見たところ、作れそうですよ。ざっくりいえば、コロッケってああいう作り方なんです。しかし、なんでコロッケなんですかね？
柳田　主人公のロボット・コロ助はコロッケが大好物なんですよ。
ケンタロウ　なるほど。ドラえもんのどら焼きみたいなもの？
柳田　そうですそうです。それをあげておけば、上機嫌になる。
ケンタロウ　どら焼きの作り方は、難しくてなかなか歌にしにくいでしょうけどね。
柳田　中のあんこをどう表現するかが問題ですね。
ケンタロウ　そう考えると、好物がコロッケでよかったですね。”

この人の本は面白い。
ジブリの食事風景は本当好き。

“ケンタロウ　『ハウルの動く城』の朝食シーンから、厚切りベーコンエッグですね。僕は宮崎アニメはたいてい見ていますけど、これも映像を見返すと、本当によくできているなと感心します。
柳田　確かに。この映画を見ると、厚切りベーコンでベーコンエッグを作ってみたくなります。
ケンタロウ　実際の料理と比べても、どこもおかしくないですからね。劇中のベーコンをよく見ていると、フライパンで焼いて肉が縮むときにたくさんの脂が出ているし、ソフィーが先に焼いていたベーコンが、ハウルが後で入れたベーコンよりちゃんと縮んでいるんです。くやしいくらいですね。あんなにわかっているなんて！
柳田　まあまあ、落ち着いて（笑）。それにしても、あのベーコンは相当なボリュームですよね。
ケンタロウ　目玉焼きの大きさから推測するに、厚さ2cm、長さも25〜30cmはありますよ。あれを朝から、1人1枚食べるというのはすごい。”

[ありえへんさんの感想 · 2011年10月4日]

マンガやアニメ出てくる食事が好きだ。
ケンタロウ、柳田理科雄の会話はもっと好きだ。

笑いながら腹がへる。

著者プロフィール

1972年東京都生まれ。料理家。武蔵野美術大学中退。テレビ、ラジオ、雑誌、商品企画など多方面にわたって活躍。料理のモットーは「簡単でおいしく、かつ洒落っ気があって現実的なもの」。見た目も実際作っても、簡単でおいしい！　と世代、性別問わず幅広く信頼を得ている。多忙を極めながらも、キャンプや車など日々を楽しむそのライフスタイルやセンスにも定評がある。著書には『ケンタロウの和食　ムズカシイことぬき!』『いえ中華　ムズカシイことぬき！』『ケンタロウの「魚」　ムズカシイことぬき！』『ケンタロウ1003レシピ』（いずれも講談社）など多数。

「2011年 『ケンタロウの洋食　ムズカシイことぬき！』 で使われていた紹介文から引用しています。」