山の霊異記 黒い遭難碑 (幽ブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840134316

感想・レビュー・書評

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  • 初っ端の「顔なし地蔵」から飛ばしてくる怖さ。
    地蔵の顔が彫られていくのと、友人の死とに因果関係があるのか。
    ないと言えばそれまで。あると言ってもそれまで。
    久しぶりに気持ちの悪い話を読んで満足。

  • 『乾燥室』、『霧幻魍魎』が面白かった。

    『ひまわり』、『櫛』は切なくもあり爽やかな気持ちにもさせてくれる話。

    怖さでいえばあとがきのラストが一番怖かったかも。

  • あまり怖くなかった。

  • 山に行く人は結構怖い目に会うことが多いみたいだけど、
    そもそも真っ暗闇の山の中に一人で寝るとか、
    怖いに決まってる‼︎
    お話っぽく読んでて
    あとがきの最後が何気に一番怖いし…f^_^;)

  • 山の霊異記2作目。
    『幽』掲載作は読了済。

    前作よりもストーリー性がある印象です。
    著者自身も登山家ということで、作中の山の情景描写や山行の様子等の描き方が巧いです。
    昨今の登山ブームで色々と思うところもあるのだろうな、というのが伝わってくるお話も。
    ご自身の体験談や、友人知人の伝聞話など、1作目同様に色んな印象を残すお話が集められています。
    「顔の無い地蔵」「釜トンネル」「目」「ひまわり」「櫛」が中でもお気に入り。
    続けて読んでしまったので、購入済の3作目は数日空けて読もうと思います。

  • 山怪談の第一人者による、怪談集2冊目。
    創作もちょっと入ってきてるかな?

  • 真夏のこの時期、怪談なるものも盛んに出てくる。
    この本は怪談専門誌に作者が連載を続けた「山」にまつわる怪談集だ。

    北アルプスのような高い山をはじめ、
    人にあまり知られていない山奥の谷や、
    三途の川のような川の渓流の淵、山奥で営業するさびれた旅館、
    人間界とは別世界のような大自然の中で、
    世にも不思議な話が次から次へと書かれていた。

    山の不思議さ、山でのおこる怪異現象。
    ほとんどが遭難者の霊の話だったが、その出没の仕方が怖い。
    誰もいない標高の高い山の夜、
    真っ暗の中で遭難者の霊に襲われたらどうしようか。
    逃げたくても足元は真っ暗で、下手をすれば、
    崖から落ちて自分も遭難者になってしまう。
    誰にも助けを呼べない恐怖が
    ひしひしと伝わってきて、思わずぞっとした。

    偉大で神秘な山。それは、決して侮ってはいけない。
    恐るべき魔力を秘めて、
    あの世とこの世をつないでいるのかもしれないのだから。

  • ひんやりと怖かったり、ほっこりと温かかったり、色々な物語が楽しめました。個人的に一番、印象に残ったのはラストの「金縛り」です。安曇氏のあとがきでもあるのですが、最後の最後でこれはドカンと来るなぁ。

  • ■ 1159.
    <読破期間>
    H23/6/25〜H23/6/25

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著者プロフィール

1958年、東京都生まれ。ウェブサイト「北アルプスの風」を主宰。山登りと酒と煙草を愛する。99年、くも膜下出血を発症するも奇跡的に回復する。その後、サイト内にて怪談作品を発表。2004年、『幽』第二号から連載の「山の霊異記」でデビューする。08年に怪談集『山の霊異記 赤いヤッケの男』を刊行。怪談語りにも長けており、さまざまなメディア(怪談TV番組、『R25』、『ほんとにあった怖い話』など)で山の怪談の第一人者として取り上げられるなど活動の場を広げている。

「2020年 『山の霊異記 ケルンは語らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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