超訳百人一首 うた恋い。

著者 :
  • メディアファクトリー (2010年8月4日発売)
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840134781

感想・レビュー・書評

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  • 中二のころ、この本に出会っていたら古典厨になってたでしょう。

  • 面白かった。「超訳」については賛否両論あるようですが、私は好きです。

  • 百人一首がよりときめく本。
    いい感じに切なくキュンキュンします。

  • 百人一首の超訳漫画です。かなりぶっ飛んでます。
    ただ、それゆえに初心者でも入りやすい。
    平安時代の、いろいろ暗黙のルールがあって、両想いでもなかなか顔すら合わせられない時代の、情熱的な、切なくなる恋の物語があふれてます。

  • 2巻を先に読んだけれど、1巻の方がキュンときた。
    平安時代の恋愛は切な過ぎる……だが、そこがいい!(笑)

    解りにくい現代訳も多いから、この「超訳」なら初心者にもとっつきやすい(マンガだし)が、ある程度知識を得てから読んだ方がより楽しめるのではないだろうか。
    古典好きには、たまらない1冊。
    公共図書館から借りて読んだけれど、手元に残しておきたい。

    そして、やっぱり絵が濃い(笑)。
    でも、このシリーズには、このくらい濃い方が合ってる気がする。

  • いい!いいーーーー!!!!雅です!
    なんちゅうか、わくわくするんですよね、この時代の話って。
    やっぱりこの時代、好きだわwww

    たった31文字にあんなに切ない物語やら、キュンとする物語が隠れていたとぅわ!!
    また歌にこめられた背景が見えてくると、歌に対する見方が変わりますね。
    なんというか、激しく感動してしまいました。
    歌は昔から好きですが、ますます興味がわいて好きになりました♪

    勉強の取っ掛かりにもいいかもしれないですね。
    超訳というだけあって、分かりやすいし。
    話がそれますが、私は『源氏物語』がどうしても読むのが嫌でした笑
    でも、ある時大和和紀さんの『あさきゆめみし』を読んだことで、これがまた『源氏物語』にはまるという事態に笑
    そんな感じでここから歌の世界にはまる人も出るんじゃないでしょうかね?^^

    ちなみに、高校時代、毎年ある百人一首大会に燃えまくってた者ですw

  • 百人一首に収められている恋の歌をモチーフにしたショートストーリー(漫画)が6編と、それに対するちょっとした解説と、百首を超訳したものが収録されている。
    これね、ストーリーはすっごくよいのに、なんで絵がこんななの?雑すぎない?姫君のまつげがひじきみたいだったり。大判サイズだから余計にアラがめだつのかな。文庫くらいだったら気にならなかったのかも。
    話がよいだけに、絵で冷めちゃうのが残念だった。
    あと、超訳は出来の落差が激しい。1首目にいきなり「ぼくは働きマン・・・」て出てきたときには失笑してしまった。ダサすぎるよ。小式部内侍の歌も、これ訳じゃないよね、解説だよね。
    でも漫画のストーリーはほんとよいです。どれも切なくてキュンとなる。

  • ずっと気になっていて、いまさらですが買いました。何で躊躇してたんだろう!!とても良いです。超訳すぎですし、コミカライズもいろいろと突っ込みどころはあるのでしょうが、もう面白いしぐっとくるのでアリです!切なかったりキュンとしたり…。良くも悪くも、和歌の背景や登場人物の経歴についての情報が少ないので、もっと知りたくなって、思わず辞書やら参考書やらを引っ張り出したりして。「思う壺」にはまってみるのも悪くないです。

  • 百人一首にまつわるエピソード漫画。
    人が面白くて恋が雅でそれぞれ10ページそこらとは思えないほど惹き込まれる。
    歴史上の人物っていうベースがあるから二次創作的にエピソードの美味しいとこ取りができて、作者のその構成がはんぱなく上手いのかなー 言うても解説はちゃんと読みやすく入ってるし。
    本全体のまとまりがきれい。

  • 流麗なイラストの表紙を見て、中身がとても気になっていた本。
    でも内容は、かなりギャグテイストが入っていました。
    かなりくだいたものですが、とてもわかりやすいです。

    敷居が高くて、なかなか親しみを感じにくい百人一首について、その成り立ちから、歌人の生涯や恋愛、一句一句に込められた意味を教えてくれており、時代を超えて当時の人々の気持ちがぐっと胸に迫ってきます。
    絵もきれいで、軽いタッチで描いているので、楽しめます。

    歌人たちは藤原姓が多く、名前も似ているし、女性の名前もいかつい肩書きのものが多く、どうもとっつきにくくて遠いもののように思えていましたが、コミックとして歌人たちのエピソードが語られると、生き生きとした彼らの感情に共感できて、ぐっと歌が身近なものに感じられます。

    登場人物の名前、全身像とともに、現代基準に直した身長設定まで書かれていて、情報サービス満点。
    これは架空のものであるとは思いますが。

    藤原定家が、鎌倉幕府の怒りを恐れて、政治的圧力から秀歌を切り捨て、偏った「新勅撰和歌集」を編纂したことを歌人として悔い、内輪向けのアンソロジーとして百人一首を編纂したという話は、文章で知ってはいましたが、やはりコミックになると、伝わってくるパワーが違います。

    百人一首に選ばれたのは、古今の男性79人、女性21人の歌人の作品。
    恋の歌が43首、秋の歌が16首。ロマンチックな詞華集です。

    50首目の藤原義孝が気になりました。
    こんなロマンチックな詩を書いた3年後に21歳の若さで亡くなってしまうとは、涙です。
    あと、13首目の陽成院の歌のエピソードもぐっときます。

    57首目の紫式部は親友の藤子との交流が描かれますが、ほぼ完全に同性愛的な話だったので驚きました。
    源氏の藤壺に対する道ならぬ思いは、自分の親友に対する思いを投影したものだったとか。
    『源氏物語』そのものが、彼女への愛のメッセージだったというのは、本当かどうかわかりませんが、かなり斬新だなあと思います。

    紹介された歌の終わりに毎回掲載される「ていかメモ」が補填情報となって、理解に役立ちました。

    改めて身近なものとして、当時の歌人の恋のエピソードを知ると、どれも切ないものですね。
    全ての句のエピソードが載っているわけではありませんが、あらためて百人一首の繊細さ、美しさに触れられた気がしました。

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著者プロフィール

鹿児島県出身。静岡大学卒業。

「2023年 『新版 超訳百人一首 うた恋い。 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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