- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840135573
作品紹介・あらすじ
魔導士官として覚醒したミヅキの欠員を埋められないまま、紫神小隊は本格的な実戦部隊「七二四一小隊」として始動した。士官教育を終えた理宇は、いよいよ「杖」として実地で訓練をすることになる。不安を隠しきれない小隊メンバーのために、結成記念パーティーという名の宴会(アルコールなし)が開かれることになるが、誤って飲酒をしてしまった虎紅が大変なことに-!?そんなパニットの最中、新型の3人乗り数式戦車「轟雷」と共に小隊の新メンバー・矢真科ユリネ二等兵が現れて…!?新兵器&新隊員登場でますますパワーアップの軍隊青春ラブコメ、波乱の第5弾。
感想・レビュー・書評
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9784840135573 259p 2010・11・30 初版1刷
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久しぶりの続きです。首を長くして待っていました。
良いです。面白いです。 -
『あそびにいくヨ!』の作者が平行して手掛けるシリーズ第5巻。
裏表紙のあらすじによると「軍隊青春ラブコメ」
突如出現し人類を襲いだした謎の人型生物ダイダラ。
人類は魔導士官を核とする軍隊で、この脅威に立ち向かう。
主人公は入隊早々に魔導士官の「杖」と見込まれ、学生小隊を任されるのだが…
無骨な部隊生活と魔法やラブコメを上手く融合させた好シリーズ。
作者お得意のミリタリ描写や、合間合間に語られる脇役の人間模様が作品にリアリティを与えてる。
シリーズ通しての評価は★★★★☆
今巻では新キャラの整備兵と、新型の特殊戦車が登場。
主人公達の部隊も訓練兵の立場から正式な実戦部隊へと昇格する。
敵のダイダラにも変化があった。
以前から匂わす描写はあったが、今巻でははっきりと知恵があることや目的をもって行動している様子が描かれている。
ストーリー展開上で必要なことなのだろうが、少し残念。これまでのダイダラには黙々と人を襲ってくる原始的な怖さがあった。しかし知恵を付けたことで、戦闘上での脅威は増したが、ホラー要素がだいぶ薄れてしまった気がする。
裏(上層部)では何か大きな動きがあるよ的なことを匂わせてはいるが、相変わらず具体的なことは何も明かされないまま。
新型戦車にはどんな隠し機能があるのかワクワクしていたのに、クライマックスシーンでがっかり。今まではラノベ的にぎりぎり『ミリタリー』や『SF』に分類できていたのが、ただのご都合主義なヒーロー物に落ちてしまった気がする。
恒例のサービスシーンや恋のさや当ても、かなり控えめ。
否定意見ばかりになってしまったが、それでも「読める」作品だと思う。
オープニングや合間合間に挟まれた名も無き兵士達の戦闘シーンは、相変わらず無慈悲で、腐臭にまみれている。
個人的にお気に入りキャラの五巳さんにスポットが当たったのも嬉しい。
好きなシリーズなので今回は繋ぎの回と割り切り、次巻に期待したい。