なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか? (メディアファクトリー新書 19)

著者 :
  • メディアファクトリー
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840136624

作品紹介・あらすじ

取り調べ室で出されるカツ丼、駅のホームで叫び合う男女-。これらの場面を実際に見た人はほとんどいないだろう。だが、幾多のテレビドラマで繰り返し表現されてきた結果、これらは「定番のシーン」として、われわれの記憶に刻まれている。ドラマ表現の分析を専門とする著者が、「ベタなシーン」がいかに生まれ、どのように定着してきたかを社会背景や番組の制行事情から考察する、画期的テレビ論。

感想・レビュー・書評

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  • テレビドラマに出てくるベタなシーンの解説。

  • 容疑者を取り調べる時の心理戦を分析した本ではない。取り調べ室でカツ丼を出すとか、電車のホームで男女が叫び合うとか、転校生が事件を起こすとかという、テレビドラマの定番シーンのカタログである。こうした「ベタなシーン」が、お茶の間に定着した理由や背景も解説されているが、目新しい発見や気付きは少ない。逆説的に捉えると余計な講釈なしで心に入ってくるからこそ、ベタな定番シーンなのかもしれない。

  • 日本のドラマ史における「ベタ」なシーンや展開のウンチク。
    昭和からドラマを見続けてきた人には面白いかも。
    内容は、タイトルほどのインパクトは無い。(苦笑)

  • 2012/11/13 初出を調べるのがなかなかの苦労。

  • 購入者:片岡
    何かで見て面白そうだと思い購入しましたが、過去のテレビドラマのウンチクというかお約束の紹介というか、ドラマが好きな人は面白いかもしれませんが、ドラマを見ない僕にはあまり面白さは感じられませんでした。

  • タイトルに惹かれたけれど、ドラマのカタログ本みたい。
    今、テレビの視聴率が下がっている理由が何となく分かる。

  • 日本のドラマにおけるベタについて。
    もうちょっと日本のドラマのお約束とその背景に踏みこんでもいいのでは。このくらいならば素人さんでも書けるんじゃないだろうか、と思ってしまった。

  • 感想未記入

  •  中町綾子さんは、日本大学芸術学部の教授です。しかしながら、TBSの「ありがとう」「岸辺のアルバム」から、日本テレビの「Q10」まで縦横無尽に語りつづけているのは、学問的な探究心からではないようです。「ずっとドラマが好きだった」に違いないのです。そもそも本書のタイトルにも関係する「警察日記」という映画には、あの三國連太郎さんが「若い警官」として登場するのですよ。子役の二木てるみの演技が際立つ名作ですが、1971年生まれの中町さんがリアルタイムで見ている訳がありません。当時の日活は会社が傾き始めており、松竹所属の森繁久弥さんを借りて、社運を賭けた作品でした。そんな遠い昔の話です。
     でも彼女ほどではなくっても、私たちは小さな頃からテレビや映画を見て、物語の作法を学習しつつ育ってきたのです。あなたにも、ほらお気に入りのドラマ、嫌いで嫌いでしょうがないお話、怖くって観に行けないような映画がありませんか。そうした物語の定型を、比較的小さなレベルで解明してくれるのが、この本だといえるでしょう。残念ながら、それらの知見は個々別々に述べられているだけで、そこに通底したものを示せてはいません。学者さんが書いた、ドラマファンの薀蓄、といった趣です。

  • どっかの紹介にあったので手に取った。

    タイトルから自分がイメージしていた内容とはちょっと違った。
    「テレビドラマのよくあるパターン」の紹介本。
    ドラマをよく見ていた人には良いかも。
    自分はわからないことが多かったので、辛口評価。

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