生命には意味がある

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  • メディアファクトリー
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840142144

作品紹介・あらすじ

私たちは、ホモ・サピエンスからホモ・パックス(平和な人)へ進化する!辺境生物学者、科学界のインディ・ジョーンズが予見する地球と生命の未来。

感想・レビュー・書評

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  • 「地球上の生物が生息できる極限の状況を探ることで、生命の発生の条件を考える」という発想は、なかなか面白いと思います。

    基本的には、「生物学に関する事実を押さえながら、それらを踏まえつつ、生命の様々な可能性について、思考実験を行うスタイル」なので、事実かどうかわからないことがたくさん盛り込まれています。

    それだけに、生物の本質を考えるには、適した本だと思います。

    しかしながら、どこまでが事実で、どこからが思考実験かを判断できない人が読むと、アブナイ、アヤシイ本になりかねません。
    が、判断できる人にとっては、それが魅力になり得る本だと思います。

  • 図書館で、生命に関する本のお薦めコーナーが設けられていて、その中の一冊。著者の専門である、極限環境に存在する生命に関する学説や研究をふんだんに紹介していて、なかなか面白い。著者の抱いている「生命観」が時折挟まれていて、なるほどと思ったりもするし、生命は宇宙から来たのではないかという考察も、読むほうとして様々に想像が広がって楽しい。たくさんの情報を多少詰め込みすぎでは?と感じなくもないが、それは読み手の許容量の問題と思えば済む話か。興味深い本でした。

  • あまり『生命』を感じなかった。

    もちろん書いてあることに驚きや発見があるのだが、どれも薄く感じた。
    明日にでも忘れてしまいそうな。

    エッセイのような書き方でサラッとは読めるのだが、多分理解できていないだろう。
    僕みたいなバカは科学にサラッとはいらないのだと思った。

  • 生物学の入門書として、とても面白い。スケールの大きな、薀蓄的な話が多くいが、やや難しく読みにくい部分があることは否めない。

    また、大学生以上の人が生物学を学び直すにもよいだろう。

    自分は、この本の内容をノートにまとめておきたくなった。
    図書館で借りたのであるが、自分でも購入しようかな。。。

  • 一つ一つはとても興味深いのだが、マッピングのように次々と思いつくように話を展開させていくので、一番言おうとしていることは何なのか、というポイントがぼやけている。
    生物についてなのか、進化についてなのか、宇宙のことなのか、地球の未来のことなのか、自分の体験談なのか、なんだか中身がバラバラで話も飛び飛び、何について書きたかったの??という感じ。タイトルもあまり合っていないかなあ。
    一冊にして書き切るには収まらないほど広い範囲を書こうとして、コンパクトにしすぎて散漫になっちゃったという印象が否めず。
    専門書でなく一般向けの本というには、それぞれが短すぎてちょっと説明不足なのでは。
    私が無知なだけ??

    ただ、第5章の「地球は温暖化のあと寒冷化する?」はとても面白かった。
    このあたりの議論はちょっと興味があるかも。この関連の本を探してみようか。

    蛇足。
    クジラは偶蹄目から分岐した生物で一番近いのはカバ、というのは、そういえば「骨からみた生物の進化」にも書いてあったなあ。

  • 東京モーニング(jwave)で紹介された。インタビューが面白かった。読んで見たい。

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著者プロフィール

1961年、人類初の宇宙飛行の日に生まれる。深海生物学、微生物生態学、系統地理学を専門とし、極地、深海、砂漠、地底など、世界中の極限環境にいる生物を探索する。筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了、海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・海洋研究開発機構研究員)、カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、現在、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。『宇宙がよろこぶ生命論』(ちくまプリマー新書)、『形態の生命誌――なぜ生物にカタチがあるのか』(新潮選書)、『辺境生物探訪記 生命の本質を求めて』(共著・光文社新書)、『地球外生命 われわれは孤独か』(共著・岩波新書)、『生命の始まりを探して僕は生物学者になった』(河出書房新社)ほか著書多数。

「2016年 『ビッグヒストリー われわれはどこから来て、どこへ行くのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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