文庫 セレモニー黒真珠 (MF文庫 ダ・ヴィンチ み 3-1)
- メディアファクトリー (2011年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840142816
感想・レビュー・書評
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2014.05.01読了。ワカマツさんのイラストだったので購入。宮木さん初読みだったのと、「お葬式」というお話にどんなんだろうと思いながら読みました。読む前と読んでいる途中と読んだ後では全く違う気がします。お話は「セレモニー黒真珠」で働く少し年上に見えるがまだ20代のしっかり者の笹島。その後輩でメガネ男子の木崎。風俗で働いていた過去を持つ派遣女子の妹尾。女性2人の切ない過去と木崎の現在進行形の恋を含め6作品があります。プッと笑ったりホロリとしたり読んで良かった本です。木崎に惚れちゃいました。あ、社長のゴローさんはとても良い人です。
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単行本が発売されたとき、バカ売れではないけど、地味に且つコンスタントに売れ続けており、当時書店勤めをしていた私にとって、ものすごく気になる存在の本であった。
宮木作品の中でも評判もよく、読んだら間違いなく面白いと思えるんだろう。そうはわかっていながらなかなか手に取れず今まできてしまったが…
ようやく購入し、予想以上にドはまり!!!
「葬儀屋」というテーマ。湿っぽさを感じさせつつもじっとりとしすぎず、うまい具合に笑いも絡め、時々切なくもあり。そしてほんのり「恋」もあり。ものすごいバランス感覚!
私は宮木さんの作家としての振幅の広さに惚れ込んでおり、狂おしいまでの愛を描く宮木さんも、ぶっ飛んだラブコメを描く宮木さんも好きなのだが、本作品は丁度その中間かなと思った。いつも振り切っているイメージがあったが、中間もお見事です。
何よりこの作品は、キャラクターがいい。所作美人でありながら「アニキ」と呼びたくなる豪快さを持つ笹島にはすごく憧れるし、葬儀屋が夢だったイケメンメガネ男子の木島は、読んでいて惚れた。好み・ド「ストライク」だよ!他のキャラにも言えることだけど、「意外性」がたまらなくいいのだ。
「続編期待します」という声が多いようだけど、私も同意。もっともっとこの「葬儀屋」の世界、そして彼らの仕事っぷりや恋愛っぷりを読みたいもの。ワカマツカオリさんの装画も素敵すぎます。 -
宮木あや子さんの中ではマイナーな小説ですが、こういう出てくる人がみんなつながっていく短編集、群像劇が大好物なんです。「葬儀屋」をテーマに(そういう意味では町田そのこさんの「夜明けのはざま」に似ているけれど、こちらの方が少しくだけた小説です)したお話。
校閲ガールがハマった方にはぜひ読んでほしいお仕事小説です -
すき!!!!!!
もう言葉なんか尽くせないよこれだけで良いよあれもこれもそれもすきで幸せで泣く。 -
連作短編6作。
ストーリー的にベタベタしそうなところを、切れ味良いナイフでシュッシュッと捌いて、ただ爽快。
見える話をもう少し読んでみたいな。 -
普段知らない葬儀屋の話。軽く読めた。表紙をはじめイラストが素敵。
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普通に面白くて一気読み。
女子向けのお仕事小説だけど、葬儀屋が舞台なのが異色でよい。
宮木あや子ファンとしては『花魁道中』のような衝撃を期待してしまうのだが、やはり及ばず…。
さらりと読み終えてしまった。
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短編だから背景を省いてあるから一気に読めるし、続きが気になって止めるのに苦労した。
仕事の熱意や人に接する態度、自分はどうなんだろうと反省もしながら一気読み。
優しい文章で書いているので心が清浄できた気もする。
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葬儀社のお仕事小説。キチンとしている葬儀社のスタッフにも喜怒哀楽はあるわけで。なかなか普段は興味を持って見ない葬儀社というお仕事について学ぶと、見る目が変わるかも。