文庫 セレモニー黒真珠 (MF文庫 ダ・ヴィンチ み 3-1)
- メディアファクトリー (2011年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840142816
感想・レビュー・書評
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葬儀屋さんのお話。笹島さんへめちゃくちゃ感情移入。同情を恋だと思ってた、みたいな文章読んだ時ずきーんときました。恋愛をよくわかってない、心が幼かったときを思い出しました。でも仕事のテキパキサバサバ感は自分にはないので惹かれます。妹尾さん吹っ切れるといいな。木崎さん内弁慶すぎるよ。典夫さんには言葉もない。オカルトな要素もありましたが、怖い感じはないです。
h29.6.11詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軽妙明るい路線に振り切れてなくてちょっと消化不良な感じかも。
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読書で、久々に泣いた。
重松清さんの「その日の前に」を
読んだ以来かもしれない。
あちらも、死がテーマだったけれど、
こちらは、大笑い、のちの、大泣き。
話の振り幅に驚く。
過去のヒトの冷たさに、
背筋が凍る話もあれば、
見事なチームワークに、
ココロ極暖になる話もあり。
笑えて、泣けて、ゾクリも、ホロリも。
宮木さんの底知れぬ魅力を、
まるごと味わえた一冊でした。 -
葬儀屋稼業。ドラマ化されそう。
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小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、シッカリしすぎなアラサー女子・笹島、悩める眼鏡男子・木崎、どこかワけあり気な新人ハケン女子・妹尾の3人が織りなす連作短編6話。
セレモニー黒真珠…3人、主に女子、そして妹尾中心の話。
妹尾の過去が壮絶過ぎる…そして目的のためとはいえ凄い胆力行動力!
木崎の秘密…エリート街道進めたバスの木崎が何故に黒真珠で働いてるか。
趣味が高じてというか業だよね-
主なき葬儀…そうでなくてもぼったくり感ハンパないなに詐欺か-
なんかもう敵役が下品すぎて…
黒真珠の社長の活躍!
セレモニー白真珠…笹島の過去襲来。
どっちもこんなに引きずるって珍しい気も。
奥さんが代替品扱いっぽくて嫌な感じで可哀想。
あたしのおにいちゃん…木崎の妹が主役。で、兄ラブ!から、現状を自覚して自立へ一歩踏み出す話。
はじめてのお葬式…地方在住の女子中学生が引越先で亡くなった初恋の同級生の葬儀に行く話。
爽やかに締めたな-
終盤、木崎の妹、地方の女子中学生、と続いたので、最終話はメイン3人の誰かが中心の話が良かったな…
こういう風に黒真珠社の日常は進んでいく、てことなんだろうけど。
サラッと読めるけど、この著者の話ってどことなく下い雰囲気が漂ってる気がする…
R-18文学賞から、だからかな-
巻末解説が作品ではなく著者について、でべつに要らないな-と思いました。 -
気配りの世界。なんだか後味がいい
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葬儀屋を舞台とした6編の連作短編集。
結構重たかったり、胸が痛くなる描写があるもののすっきり読みやすい。葬儀屋の面々それぞれ個性的で、彼らの仕事に取り組む姿勢に背筋が伸びる。
笑いあり、涙あり、キュンあり、色々な要素が詰まった一冊でした。 -
読みやすい作品で、ハートフルなものもある。
すぐ読破できました。
葬儀屋さんが舞台の社員とその周りの人々に纏わるストーリー。 -
「野良女」みたいに、さらっと読みやすかった。設定が重いので敢えて文体を軽くしたのかなという印象でした。
木崎のキャラが好きだったので、もう少し笹島との絡みを読みたかったのに、恋愛方面もあっさりと軽めで、そこが少し残念でした。
最後の、中学生のお葬式の話は、甘酸っぱい初恋だとか、郷愁が感じられて、とても良かった。