サーティーナイン・クルーズ 11 新たなる脅威

  • メディアファクトリー
3.83
  • (3)
  • (6)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 75
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840146128
#39

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第1章は、ギデオン・ケイヒルとダミアン・ヴィスパーの話だ。ギデオンは、ペストの治療法を探していた所、人間の能力を飛躍的に向上させる秘薬を開発した。ギデオンの友、ダミアンは世界を支配するため、ギデオンの開発した、秘薬と金の指輪を手に入れようと、企んでいた。
    ギデオンは、毎日のようにダミアンの野望を食い止めようと、ダミアンをなだめていたが、ついにダミアンと絶交する。ギデオンは、子供のルークとキャサリンとトマスとジェーンと妻のオリヴィアに、遠くに逃げるように告げた。ダミアンは、秘薬と金の指輪を奪うため、ついにギデオンの研究室までやってきた。ギデオンは秘薬がまだ完璧でなく、自分の命を削っていることをルークだけにに教えた。そして、死ぬ覚悟で研究室の爆弾を爆発させ、自分の命と引き替えにダミアンに秘薬の製法を渡さなかった。ギデオンが死んだことで、家族がばらばらになり、オリヴィアとオリヴィアのおなかにいる、赤ちゃんと金の指輪だけが残った。
    第2章は、オリヴィアとマデリン(オリヴィアのおなかにいた赤ちゃん。マデリンのことはルーク、キャサリン、トマス、ジェーンは知らない。)の話だ。マデリンは金の指輪を持ってダミアンから逃れた。しかし、オリヴィアはヴィスパー一族に殺されてしまう。マデリンは、ルークのいるイングランドへ行った。しかし、ルークに妹だとは認めてもらえず、「マドリガル」として、ケイヒル一族を和解する為の組織をつくった。
    第3章はグレースの子供の頃の話だ。グレースは、母の命と引き替えに生まれてきた1歳のフィスクの世話をしていた。しかし、グレースはある夜、海の方からモールス信号を受け取った。それは、どこか行ってしまった父へのメッセージだった。それを、アメリカ陸軍将軍、ジョージ・パットンへ知らせろとのことだった。そこでグレースは、父がためていた、大量の所持金を持って、戦争中のアメリカへ向かう。グレースは、「ヴィスパー一族に指輪を渡すな」と言うことをジョージに知らせた。そして、トーチカフェに指輪があることに気づき、トーチカフェの中に入った。グレースは、ジョージに「ヴィスパ一族に奪われた」と言われて落ち込んでいた。すると、ジョージの胸ポケットに指輪が入っているのに気づいた(ジョージもヴィスパーだと気づいた)。そこで、グレースは、ジョージが眠っているうちに指輪を盗み、無事帰国した。
    第4章では、指輪を守るため、エイミーとダンもヴィスパー一族と戦うのだった。

  • シリーズが新たな動きを見せ、以前よりちょっぴりダークになっている気がします。

    ケイヒル一族の不和の歴史からはじまり、以前には語られなかったケイヒル一族の本当の凄さが明らかになっていきそうな予感。
    以前のように世界を飛び回る楽しい物語が展開していくのだろうな。

    ケイヒル一族と敵対しているヴェスパー一族に、ケイヒル一族で協力して戦うなんてこともあるのかしら…。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1964年、米テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を専攻。
『ビッグ・レッド・テキーラ』(小学館)でシェイマス賞、アンソニー賞。『ホンキートンク・ガール』(小学館)でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞を受賞した実力派ミステリー作家。初めて執筆したファンタジー「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ(ほるぷ出版)は全世界でシリーズ累計5000万部となり、映画化された。その他の作品に、「ケイン・クロニクル」シリーズ(KADOKAWA)などがある。

「2021年 『アポロンと5つの神託 太陽の神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

リック・リオーダンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×