怪談実話系/魔 書き下ろし文芸競作集 (文庫ダ・ヴィンチ)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840151030

作品紹介・あらすじ

通り魔のような物語の競演。注目の書き手が日常の狭間から暴き出す魔性の数々。3名の新規参戦作家を迎えた人気シリーズ第9弾。

感想・レビュー・書評

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  • [p. 166 以降]

    読了。持ち歩いて隙間時間に 1 編ずつ読むのにちょうどよい本でした。カバーを確認したところ、2013 年の刊行で、この本がシリーズの 9 巻目だったとのこと。最終的に何巻出たんだろう。

    --

    [pp. 117-165]

    朱雀門出「その夢を最後まで見たらどうなっていたと思う?」 大阪弁(おそらく)による軽い調子の会話が続くなかで、どんどん血なまぐさい話が展開していく。導かれる夢の恐怖。

    --

    [pp. 50-116]

    立原透耶「ひとり百物語 会ったことのない人」。そうか、怪談における掌編/超短編集は百物語になるのかと、今さらのように腑に落ちるなど。短い話が積み重なる。

    --

    [pp. 49 まで]

    円城塔「誤字」。怖い、怖い。

  • 森山東さんの「祇園怪談」が気になる。

  • シリーズも9冊目となるとややマンネリ回避が必要なのか、このところはダイレクトな心霊恐怖譚というより、心霊とも何とも説明をつけ難い、いわゆる「奇妙な話」としか言いようのない話が増えてきているような。印象に残ったのも、またその辺り。

    詳しくはこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-04-24

  • 怪談短編集。
    お気に入りは神狛しず「見ぃたーなぁ?」。軽妙な語り口でさくさく読めるし、一見あまり怖い感じがしなかったのだけれど。だからこそラスト部分ではなにやらぞくりとさせられる感じがしました。

  • 「ひとり百物語」は相変わらずのクオリティで、怖いです。この人の怪談ダメだ。いっつも、こわくなる。

    芸能レポーターの前田忠明さんが、この本で一つ書いてます。
    定期的に書いてくれるのなら、芸能界にまつわる怪談を期待しちゃいますね。「魔」で書かれた人の事件も、調べればすぐに、それらしい事件出てくるし。
    普段は、芸能レポ-ターって人々は、キライなのですが、こういうときだけ好意的になるという。
    自分勝手でスイマセン。

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著者プロフィール

1972年北海道生まれ。東京大学大学院博士課程修了。2007年「オブ・ザ・ベー
スボール」で文學界新人賞受賞。『道化師の蝶』で芥川賞、『屍者の帝国』(伊
藤計劃との共著)で日本SF大賞特別賞

「2023年 『ねこがたいやきたべちゃった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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