黒い遭難碑 山の霊異記 (文庫ダ・ヴィンチ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840151702

作品紹介・あらすじ

山岳怪談実話の名手が放つ、著者自ら訊き集めた極上の山の怪異譚。自分が体験した話、山仲間から聞いた話、山麓の呑み屋で仕入れた話…。渓流釣りや山菜狩り、キノコ狩りなど、登山以外の山の達人から聞き集めた怪談も。山を愛する著者ならではの山岳描写豊かな全21編。文庫化にあたり書き下ろし「ポニーテールの女」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 多様なパタンの怪談がそろっていて、なんだか、お得感があります。場所が山限定の本ですので、読後、トイレに行けなくなる、ということはないと思います。
    私の山行は基本的に日帰りなので、これで怖くなって山に足が向かなくなるということも、あまりないと思います。「あまり」というのは、「そうか、山の怪異って夜ばかりじゃなくて、日中も多いんだなあ」と気付いたからです。
    この本で最も面白いと思ったのは「あとがきにかえて」。
    「キャリー」や「X-ファイル」の秀作を見た感じといいましょうか、実に面白い。
    普段の生活から考えると「山」がそもそも異界と感じられます。異界の中の異界を楽しめる本でした。

  • いいっすねー。おもしろかったです。
    あとがきの最後のエピソードがとても怖かったです。

    好きなのは、白い眼帯をした山神さまのお話です。

  • あとがきを含め21の怖いお話が詰まっています。

    これ読むと、単独行にでるのが大変になります。
    単独行のお供に、テントの中で読んでみてはいかがでしょうか。

  • 第1弾に比べて山の自然描写がかなり増えている分、話の厚みは増したように思える。が、怪談としてのストレートな怖さはむしろ目減りしてしまったような。
    ややネタ切れを感じさせるような話もいくつか……。

    詳しくはこちらに。
    http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2013-05-30

  • 山にまつわる不思議な話はあり得ると思う。
    多くの遭難者が、人知れず亡くなっているはず。
    その魂は彷徨いつづける。
    最近、登山を甘く見てる人も多い。
    今年の大型連休に、山での遭難も多かった。
    ハイキング気分で山に登ろうとする人に、読んでもらいたい。

    怖いよ…。

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著者プロフィール

1958年、東京都生まれ。ウェブサイト「北アルプスの風」を主宰。山登りと酒と煙草を愛する。99年、くも膜下出血を発症するも奇跡的に回復する。その後、サイト内にて怪談作品を発表。2004年、『幽』第二号から連載の「山の霊異記」でデビューする。08年に怪談集『山の霊異記 赤いヤッケの男』を刊行。怪談語りにも長けており、さまざまなメディア(怪談TV番組、『R25』、『ほんとにあった怖い話』など)で山の怪談の第一人者として取り上げられるなど活動の場を広げている。

「2020年 『山の霊異記 ケルンは語らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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