社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)

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著者 : 若林正恭
  • メディアファクトリー (2013年5月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840151948

社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)の感想・レビュー・書評

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  • 「スタバ」で「キャラメルフラペチーノ」の「グランデ」を飲みながら、まさにこの本を読んでいて、思わず笑ってしまった。(しかし窓を突き破るにもここには窓がない)

    芸人「若林正恭」が大好きで、しかも彼のネガティブな一面(一面と言うよりそれが全面な気もするが)にとても興味を持っていたので、発売日に本屋さんに走りました。

    気楽に読める、ゆるいエッセイをイメージしながら読んでいたのに、読み終わってみれば三角折りしたページがあまりに多く、すこし分厚くなってたことに驚いた。胸に響いた言葉も思いがけずたくさんあった。

    今の世の中、この社会の中で「生きづらさ」を感じている人は、もちろんその気持ちの大小に差はあれど、少なくないと思います。
    そんな人(もちろん私を含め)の背中を押してくれる…というほど力強くはないけれど、倒れないようにそっと背中を支えてくれるくらいのちょうどいい力で、でも確実に元気をくれる1冊です。

    もっと自然体で、社会をすいすいと泳ぐように渡っていける人もきっといて、そんな人は得をすることも多いだろうし、かっこよく見えるんだろう。
    でも私は、彼のように生きづらさを感じながらも、少しずつ自分を更新して、それでもまだ3歩進んで2歩下がる、くらいのスピードで時には道にも迷いながら社会を渡っていく人がとても好きだ。

  •  もともと「黒若林」はラジオでは有名だったらしいが、普段あまりラジオを聞かない僕は、彼の面白さを知らないでいた。しかし、アメトークの読書好き芸人、女の子苦手芸人や、たりないふたり、などで徐々にピンの露出が増え、極めつけは平野啓一郎×マキタスポーツの「ボクらの時代」でのぶっちゃけトークがめちゃくちゃ面白くて興味を持った。

     そんな彼の3年近くにわたるダ・ヴィンチでのエッセイ集。
    ザックリ言ってしまえば、細かいことが気になってしまう人。「案ずるより産むが易し」というのは彼のような人のためにある言葉だ。行動する前から、あーでもないこーでもないと考えてメンドクサイ奴だなあと思いつつも、それをちゃんと言葉にしてくれると「あるある」と思う。
    しかも、M1で急に売れて「社会に参加=社会人」になってからの彼自身の考え方の変化や変わらない部分が描かれていて、それがまた興味深い。
     「酔っぱらうと妙に熱くなる」とか、「オフにせっかく温泉に行ったのに、こんなことしていていいのか、この先どうなるのか」と考え込んじゃったり、自分と似てるなあと思う所もあったり、全盲の青年の落語から起きた「笑い」と「笑い待ち」に共感という相互の感情の確認を知った話など、そういう繊細な感受性から得られた若林ならではの視点に驚きと感動を思えることもあって、一気に読んでしまった。

     特に最終章の書き下ろしは、「社会人大学」を卒業するまでの彼の半生が描かれていて、(もちろんデフォルメはあるでしょうが)その素朴な語り口にとても共感を覚えた。小さい頃から感じた「社会」が持っている「押しつけ」や「当たり前とされること」に対する「違和感」、そういうものと真面目に向かい合って、自分で考えて一歩一歩積み重ねてきたそんな彼が今社会に対して感じ、言葉にしていることは、今まさに社会に向かい合って生きづらさを感じている人にとってとてもシンプルな応援歌になっているんじゃないかなあ。

  • 又吉直樹さんの「刺さりまくった」という感想に惹かれて手に取った。芸能界という特殊な社会に唐突に「入学」してしまったことで、戸惑い、恥をかき、落ち込み、試行錯誤しながら得た、「丁度いい対応の仕方」が書かれている。それは私も同様に、就職や転職、異動先の職場で経験する「その中での特殊なルール」に自分を馴染ませて行く時の大変さにとても似ていて、共感を持てた。『丁度いい謙虚』という言葉が身に染みた。表紙の写真や所々の挿画がとても面白い。

  • 中二病的なあたしになるほど、そーゆーふうに社会にとけ込めばいいのかと思わせてくれた本だった。

    うれてから30歳から社会人としての自覚が芽生えるってすごいと思ったが、人それぞれだし、そんなもんなのかなあーと頭を柔らかくできた。

  • もともと作者が好きで購入した。

    基本的に芸能人のエッセイや著書はあまり読まないのだ。
    しかしなぜ、この本を購入することにしたのかというと彼が、「読書芸人」として名を馳せていたこともあるし、そもそも雑誌で連載されていた時に収録されているもののいくつかを読んでいたからであった。面白かった。1冊になる? それは買わねばと気持ちは定まった。しかし。彼は人気者であった。発売日より2.3日入荷が遅れる地方都市であるがゆえ、店頭に並ぶ日を(いつなのか?明日か?)いまや遅し! と待っていた。書店で朝から待機していたかった。前日から見ておきたかった。…が、仕事でそれはかなわずじりじりと終業時刻を待ちとるもとりあえず書店に向かうーーーそして、初版は見事に売り切れていた…。書店を4件回るも見つからず、今度はいつになるかわからない増版を待つより他なかった…。

    そうしてようやく手にした。

    どれも、正直につづられたエッセイで、苦悩に満ちた著者の内面を推し量ることができる。彼の内面に触れると同時に、自分の内面にも触れることができる。…わたしも考え込む。考えすぎてもうまっすぐになることなど不可能なぐらい気持ちがよじれている。きっと彼もそうなのだろう。考えすぎなエピソードがたくさんある。しかしそうはいいつつもなんだか「イイ方向」に向かっていっているように見える。考え込んだ上でなにかを成し遂げている。小さなステップでも上に行っている。純粋にすごい。視点の面白さもある。これは…「タレントエッセイ」だけど、それにとどまらないのにやはりどこまで行ってもイイ意味で「タレントエッセイ」だ。悩みこむ人、必読。友達のような仲間のような、なかなかにいいエッセイです。



    そして読後。なんとなく、前向きになる。

    …好きすぎて字がつまってて読みにくい…のは是非気にしない方向で!

  • 社会ってなんやねん。空気よめないといけないのか!?
    でも、社会に混じりたい自分も居て…なんてめんどくさい自分をお持ちのあなたにオススメです。

    【入手経路】

    オードリー・若林正恭のファンとして買わないわけにはいかない!ということで、
    発売日に購入!

    【概要と感想】

    社会に出ることって大変。いや、そもそも社会に出るってどういうことなのか。
    人見知り芸人として有名なオードリー・若林さんが社会に出て馴染んでいこうとする苦難を
    ダ・ヴィンチという雑誌に連載していた。その連載コラムに加筆修正した1冊。

    社会とは風呂なしの部屋を探している人にはコーヒーが出なくて、
    風呂ありの部屋を探している人にはコーヒーが出る。

    お金を持っていると高いレベルの医療が受けられる。
    そんな厳しい場が社会。

    趣味は仕事と言ってしまうのはなんか恥ずかしくて、
    でも、趣味は持てない。それが社会。

    社会に合ってない気がする自分。でも、社会に合う必要なんてあるのか。
    なんて考えている自分。キラリ。

    ただ、少しずつ社会に馴染んでいく。

    めんどくさいからいろいろ考えないで受け入れることにした。
    外から見ると馴染んでるように見えるけど、中身は変わらない部分がある。

    4年目に突入したオードリーのオールナイトニッポンでは、
    「若林学部」というコーナーがあって、若林っぽいことを投稿していく。

    コーナーを聞いていても、この本を読んでいても、若林っぽい部分は多くの人にあるのかもしれない。
    大学のサークルに入りたいけど、カッコ悪いと思って入らなかった過去があるあなた、
    女性へのプレゼントを買うのが恥ずかしすぎるあなた、
    自分が、腕枕をするなんて…と思ってしまうあなた。

    人見知り学部に入って一緒だ!と思う部分に共感して、
    他にもこういう人いるのかぁ!と思って、社会で戦うのもいいかもしれません。

    そして、最後に若林が春日について語る。
    若林は春日に憧れているけど、春日にはなれない楽しさと良さを感じてほしい。

    【引用】

    「勝ちとった。漫才で湯船を勝ち取った」本当にそう思ってとても嬉しかった。(15)

    人が本を読むそもそもの理由に自己啓発は多少なりとも含まれていると思う。(74)

    あー、めんどくさい。俺はもう星も齧るし、大袈裟に笑ってやる。己の矜持のようなものを徹底的に雑に扱ってやると決心した。ぼくが憧れていたスーパースターはみんなきっとそうしないだろうが、だってもう、めんどくさいから。(130)

    腕枕を自然に出来る男は自信の塊のような男に違いない。(174)

  • レビューが高評価なので思わず読んでみたこれはあたりでした。

    こじらせ系女子(自意識ばかり高くて人間関係に不器用、なんでも考えすぎて自由になれない、もちろん恋愛も)のエッセイをたまに、読みます。傷をなめあうような励ましてもらうような気持で。なんせ自分がこじらしていますので。
    で、つまり男子におけるこじらせている人とは、こういう人なのだろうなあとそう思いました。

    後輩に誕生日パーティーなんか恥ずかしくてやってほしくない。という自意識とか。
    「そのネガティブの穴の底に 答えがあると思ってんだろうけど、20年調査した 結果、 それただの穴だよ。」という帯の言葉とか。

    ふだんTVであかるく器用に見える芸人さんでもこういうことをかんがえていたのかあ、と。
    同じ人間だなあ、と。楽しく、共感を持って読みました。
    そして、有名な相方春日氏のことを書いた一章で、そしておもいがけず、涙が出てしまった。相方ってそういうものかしら、男性の友情って、面白い。

    お笑いは特に好き!ってわけではないんですが、、予想を裏切られてたいへんおもしろかったです。そして読みやすかった。

  • ―――ぼくなのだ。ぼくが!見ているのだ!―――

    漫才で湯船を勝ち取って、自分のファインダー越しの他人の目が気になり、中島みゆきの「ファイト」の歌詞に感化され、後輩に変なメールを送る…。

    オードリー若林のダヴィンチ連載が一冊の本にまとまった。
    ラジオで聞いた話も改めて文章に起こされたものを読むと新鮮で、あたらしい気持ちで笑ってしまった。
    ひとこと、おもしろかった。
    読書芸人は又吉もそうだけど文が達者だなあ。
    なんとなくわかる部分と、全然わからない部分と、すごくわかる部分があって、全然わからない部分の根っこにある闇は深いとおもった。
    最後のほうに書いた春日の話がとってつけたいい話感満載で、オードリーみたいなコンビに長生きしてほしいとおもった。
    こういうレビューを書くとまたきっと「どいつもこいつも」と思うんだろうけど。

    嫁の顔が見てみたい。

  • たまに死んだ魚のような眼をしてる彼。何故だか分かった気がする。
    私もいろいろ考えすぎるし、考えてる内容も似てた。
    考えすぎて他人に笑われたり、人見知りのわりに人に相談したりして、若林くんは成長してる。
    それが嬉しいようなさみしいような…

  • 想像以上に面白くてびっくり!他の本も読みたいです。

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社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)の作品紹介

中二病全開の自意識を閉じ込めて、社会への参加方法を模索した問題作!ダ・ヴィンチ連載の読者支持第1位!オードリー若林の社会人シリーズが、待望の書籍化。社会を生き抜くための"気づき"がここに。すべての社会人へのエール。

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