不屈の人 黒田官兵衛 (メディアファクトリー新書)

著者 :
  • メディアファクトリー
3.30
  • (0)
  • (5)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 40
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840152228

作品紹介・あらすじ

羽柴秀吉は「敵を殺さない」ことで人望を集め天下を獲った。しかし、殺さずして諸将をしたがわせるその戦略はその軍師・黒田官兵衛に並外れた知恵と仁愛の心があってこそ。小大名の家老の家に生まれて広い世界を望み、自由を奪われても疑われても、己の信ずるところをまっすぐに行い、天下の統一に大きくあずかった稀代の智将。毀誉褒貶あったその生涯を、平易な文章と豊富な図で完全網羅。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 本書のいいところは、豊富な、地図と、系図がでていることころかと。同じ地図が何度もでてきて、時代の変遷をかたってくれますし、軍の動きや、布陣などもあって、目でみて想像が膨らみます。

  • 黒田官兵衛の戦国時代の波乱万丈の一生

  • 武威or才智の両極端では天下は取れず、どちらもバランスが必要。
    自分の主君(上司)はどうなのか見極めるところから。

  • 大河ドラマで取り上げられるタイミングで、黒田官兵衛について綴った一冊。

    彼が戦争ではなく知略によって秀吉の天下統一に貢献し、それ故に疎まれて能力の割りに不遇だったということがよくわかった。

    また、巷で言われてる「関ヶ原が延びれば全国統一を目指した」というのも否定していた。
    実際浪人を掛け集めた戦力では、そこまでの力はなかったと感じるのが自然で、腑に落ちた。

  • 2014年、大河ドラマの主人公である、
    黒田官兵衛の生涯を
    最新知見で解き明かす1冊。
    ドラマを見る前に、予習の1冊として
    ぜひどうぞ。

  • 播磨国の豪族小寺家の重臣の家に生まれた黒田官兵衛が福岡を領する大大名へと上る物語。2014年、大河ドラマの主人公である。

    黒田官兵衛といえば、竹中半兵衛と並んで秀吉の軍師として知られるが、大変苦労の多い人であった。敵方の捕虜になり危うく嫡男を殺されそうになったり、あるいは軍功の割に恩賞が少なかったりと、気の毒なことが多いが、けっして腐ることがない。

    本書を読むと、単に戦略家として優れていただけではなく、大坂城の縄張りを手掛けるといった才能のあることなど、官兵衛のスケールの大きさがわかる。NHK大河ドラマの筋書を予習しようという人には、手軽に読める便利な本だ。

  • 来年の大河ドラマの主人公が黒田官兵衛ということを知って、何か一冊読もうと思い本屋で見つけた本である。多少黒田官兵衛についてかじったことがあるので、この本に書かれていたことはだいたい知っていたこともあり、エピソードが淡々と書かれているという印象を受けた。 意外だったのが、黒田官兵衛といえば策士とか謀士のイメージが強いが、敵を殺さないためにどうしたら良いのかを常に考え、羽柴秀吉にもそのイメージが継承されたといったところだろうか。歴史小説では関ヶ原の隙をみて九州を切り取って天下を伺おうとしたのも創作とのこと。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に『江戸の間取り』『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』『維新直後の日本』『大名廃業』(彩図社)、『15の街道からよむ日本史』(日本ビジネス文庫)、『東京・横浜 激動の幕末明治』(有隣新書)、『徳川時代の古都』(潮新書)などがある。

「2024年 『江戸時代はアンダーグラウンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安藤優一郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×