※キノの旅2 the Beautiful World (電撃文庫 し 8-2)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840216326

感想・レビュー・書評

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  • ほのぼのした話もあれば、背中がひやっとする話もあるなぁ。
    優しい国は、悲しくなった…ううう。

  •  見事というしかない、連作短編である。

     掌編とも言えそうな非常に短い作も含まれるが、にもかかわらず、うまく構成された捻り、時代を超えた普遍性を有する問題意識と人間像。
     しかも報道活動によるバイアス形成や絵画価格形成の非論理性といった社会問題から、死を眼前にしつつも生きる意味と死せる意味とに葛藤するという哲学的な題材まで幅広い問題に目配せのいく作品だ。

     そういう意味で、現在からみて過去を描いた作と未来を描いたという違いはあるが、星新一を彷彿とさせるストーリーテラーと言えそうだ。感服である。

  • 1巻より毒が薄まっているかも。全8短編のうち、鮮烈な残酷さを保ってるのは、「人を喰った話」と「帰郷」くらい。それでも、童話的で淡々とした語りによるシンプルなメッセージ力は、他のラノベにはない魅力。最終第8話の「優しい国」は、前評判と違ってめちゃ親切な国の謎。最後のサプライズな真相に驚かされつつ、物哀しい余韻の残る秀作。おまけの「続・絵の話」も、絵画を見る目のない大衆を皮肉っててなかなか。今までのところ少なくとも、読んで損した気分にはならないシリーズ。もし進路希望調書に"旅人"って書いてあったら、これが原因の中二病です、ドラミ先生。

  • キノの旅2作目。
    1作目と構成はほぼ同じ。
    短いストーリーがいくつも。

    暇つぶしにはもってこいです。
    なかなか心にしみるエピソード(「優しい国」)もあって楽しめた。

  • 優しい国と絵の国が好き

  • 印象に残ったのは「人を喰った話」「魔法使いの国」「優しい国」の3つ。「優しい国」の結末に何かやるせない気分になった。手厚い歓待をうけて暖かい気分になったのにもう二度と会うことも出来ないというのは読んでいて複雑。「自由報道の国」は読んでいてよくわからなかった。連作の短編が続きながら読んでいて色々な気持ちにさせてくれるラノベ。長く支持されているのも解る気がした。次も借りてきているので読んでいきたいと思う。

  • 111

  • 人を喰った話。
    過保護。
    魔法使いの国。
    自由報道の国。
    絵の話。
    帰郷。
    本の国。
    優しい国。

    本当にそのまま、人を喰った話でした。
    食べ物があるって…食べ物にした、の間違いでは。
    過保護は、『過保護』ほ方向が間違ってる感じです。
    魔法使いは、考え方が多数かそうでないか。
    突如こんな事を言われたら、確かに鼻で笑います。
    絵は…見る人の問題ですし、受け取り方の問題。
    初っ端の時点で間違ってますし。
    それをいうなら、自由報道、もそうですが。

    帰郷は、落ちに微妙な感じがします。
    離れていたら、というのは、よくある事。
    あちらとしては、いなくなった事により
    逃げのびられた、と感じるやも?
    本の国は、単なる批評するのが好きな人達の集まり。
    優しい国は…最後に何だかくるものがありました。
    知らされていなくとも、なんとなく、感じるのです。

  • 図書館で借りた本。
    キノの旅第2作目。 旅人キノと、愛車エルメスの旅物語。 「優しい国」がかなり切なかった。そういうわけがあったんだね・・・って感じでしんみりした。 「本の国」は、起きてる時はほぼ、本を読んでて、それで経済が回っているのが不思議。そんな国ならぜひ行ってみたいが、点数をつけて、評価するのは苦手なので、そっとしておいてほしい。

  • キノの旅は皮肉でできております。

    そういわれても納得できるような話づくりなんだけど、それでいて嫌味が無い。

    人を助けることは正しいことなのか?間違っていることなのか?人は美しいものか、醜いものか?

    そんなことを考えさせてくれる。はずのテーマで書かれているのにそれほど重みを感じない。

    陰鬱な空気に支配されている世界なのに、それでいて苦しくない。

    不思議な二人の話。不思議に嫌いになれない話。それがキノの旅だと思う。

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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