- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840217392
作品紹介・あらすじ
黒山の人々と共に生きていく決心を固めたマーニ。だが、厳しい冬の訪れとともに、事態は不穏な方向に動き始める。盗賊達の一の頭「凶運のチャズ」が、盗賊王ゴヴァナンと決裂。公然と叛旗を翻したのだ!一方「谷間の都市」オク=トゥムでは、ホリンが父殺しの罪に怯え、徐々に心の平衡を失いつつあった。そして、未来の歌に歌われる「スールの日」。魔道王スウァルタは遂に、黒山攻撃の命を下すが…。第6回電撃ゲーム小説大賞「大賞」受賞作第4弾。「凶運のチャズ」編、いよいよ感動の完結。
感想・レビュー・書評
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黒山の人々と共に生きていく決心を固めたマーニ。だが、厳しい冬の訪れとともに、事態は不穏な方向に動き始める。盗賊達の一の頭「凶運のチャズ」が、盗賊王ゴヴァナンと決裂。公然と叛旗を翻したのだ!一方「谷間の都市」オク=トゥムでは、ホリンが父殺しの罪に怯え、徐々に心の平衡を失いつつあった。そして、未来の歌に歌われる「スールの日」。魔道王スウァルタは遂に、黒山攻撃の命を下すが…。
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大がかりなまじないが行われると言うイサ〈冬至〉の日。
その日、女子供は一切外へ出ることを禁じられ、まじないを見ることを禁じられていた。
黒山の盗賊達と共に暮らしていこうと決めたマーニは、しかし自分の意に反し、その光景を覗き見てしまう。
それは彼女に備わった特殊な能力『千里眼』によって。
そのせいでイサの日のまじないは効果を果たせず、盗賊達は銀目に変身することも、まじないを扱えることも、出来なくなってしまった。
マーニを救うために〈おやじ〉ゴヴァナンに反旗を翻した盗賊の一の頭チャズは、〈おやじ〉を倒すため、死の谷へ向かうことを決める。
〈おやじ〉はチャズが元々持っていた魔力を奪い、使っていたのだ。
そして、それ以上の魔力を得るため、古き一族『ウルズルム』の血を、死の谷で奪おうと画策しているのだ。
一方、そのことを知ったスウァルタ王は、ホリンと共に黒山の盗賊狩りを決断する。
マーニは、チャズを補助しながら〈おやじ〉を倒し、元の時代に帰る手段を見つけることが出来るのだろうか・・・。
で、【凶運のチャズ編】終幕となりました。
えーい、やっぱり面白かったんだようっ。泣いちゃったし。
超越していながらどことなく利己的なスウァルタ王より、荒くれてても断然チャズの方がいい感じ。
キャラクターが上手くできていれば、物語はやっぱり面白いんですよねぇ。
ハッピーエンドかと言われれば、そうかもしれないし、アンハッピーエンドかと言われればそうだし。
なかなか複雑な読後感です。
でも結局チャズ本人は納得していそうだし、まぁいいか。
しかしどんどんフィンダル先生に貰った護符はなくなっていくなぁ。
あ・・・!結局全部なくなったのか?!あら、可哀相に・・・。
これで、チャズから貰った護符がなかったら銀目は驚異だね。オルビスいるし。
次はどんな話で楽しませて貰えるのか、今から楽しみです(=^_^=)。