キノの旅 (4) The Beautiful World (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840218443

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  • 辛辣だ。全く辛辣な寓話である。容赦がないとも言えるかもしれない。

  •  歌声が聞こえる。そこは、紅い世界だった。一面に紅い花が咲き乱れ、隙間なく大地を埋め尽くしている。
     何もない、ただ蒼いだけ空が広がる。
     ……紅い草原に、再び歌声が聞こえた。
     そしてそれが終わった時、最初に聞こえた声が訊ねる。
    「これからどうするの?」
     別の声は、
    「いつかと同じさ。どこかへ行こう」
     すかさず答えた。
    「そうだね。そうしよう」
     最初の声が、嬉しそうに同意した。
     そして言う。
    「そろそろホントに起こしてほしいなあ。キノ」
     人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作で綴られる、大人気新感覚ノベル第4弾!!

  • 像のある国。
    ×××××。
    二人の国。
    伝統。
    仕事をしなくていい国。
    別れている国。
    ぶどう。
    認めている国。
    たかられた話。
    橋の国。
    塔の国。

    像のある国は、読み進めて行くと
    たかられた話に繋がるのかな? と。
    とはいえ、時期が合わない気もしますが
    こういう事は得てしていいように解釈されるもの。
    二人の国は…食うか食われるか状態?
    しかしあれを、夫婦円満にするため、と思っている
    旦那さんの実家のご家庭は、どんなもの?
    伝統、に出てきた育ちがいい人は、彼、かとw

    仕事をしなくていい国は、それ仕事? と
    首をかしげてしまうもの。
    しかし最後の旅人のための定義は素晴らしい。
    是非に色々なものを手に入れてください!
    別れている国はあれですよね…どっちもどっち。
    他からみたら、同じ事かと思われます。
    しいて言えば、象は食べられたんですか、という所?

    ぶどうは、イソップの物語のキツネでしょうか?
    認めている国は、ある意味ホラー。
    自分は書かれない、という保証が
    一体どこにあるというのでしょう。

    橋の国、は最後に呆然としてしまいました。
    そこまで成し遂げるのに、一体何が
    彼らを突き動かしたというのでしょうか?
    最後の、塔の国だけ、3段に分かれています。
    多分『塔』を表しているのかと。
    そしてその国の、訴えている人。
    結局、そこから離れられていません…。

  • 日本のような国が多かったな。ふつうをあらためて考える

  • 旅行したくなる。いろんな日常を凝縮した異国。

  • 「像のある国」
    「×××××」
    「二人の国」
    「伝統」
    「仕事をしなくていい国」
    「分かれている国」
    「ぶどう」
    「認めている国」
    「たかられた話」
    「橋の国」
    「塔の国」

    風刺の効いた話が多い。常識や習慣というのは恐ろしい。

  • 相変わらず淡々と暴力的で、こんな本を読んだら未成年の暴力行為の助長がうんたらかんたら。それはさておき、いつものように当たり前の常識を少しひっくり返してみたり、ちょっとだけ我々の世界とは異なる世界を見てみたり。夫婦喧嘩してる話とか極端だけど、ふむふむと思ってしまうものがある。

  • 今回も淡々と旅は続きます。途中でシズの旅になるのもスパイスですかね。「伝統」は今回で唯一(?)血生臭くなくていいかな。そしてあとがきが遂にぶっ飛んだ方向へ。あ、「あとがき」じゃないからいいのか(笑)

  • ONE PIECEのロビンが飛ばされた国は「キノの旅」の「橋の国」を思い出す。

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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