キノの旅 (4) The Beautiful World (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2001年7月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840218443
感想・レビュー・書評
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歌声が聞こえる。そこは、紅い世界だった。一面に紅い花が咲き乱れ、隙間なく大地を埋め尽くしている。
何もない、ただ蒼いだけ空が広がる。
……紅い草原に、再び歌声が聞こえた。
そしてそれが終わった時、最初に聞こえた声が訊ねる。
「これからどうするの?」
別の声は、
「いつかと同じさ。どこかへ行こう」
すかさず答えた。
「そうだね。そうしよう」
最初の声が、嬉しそうに同意した。
そして言う。
「そろそろホントに起こしてほしいなあ。キノ」
人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作で綴られる、大人気新感覚ノベル第4弾!! -
像のある国。
×××××。
二人の国。
伝統。
仕事をしなくていい国。
別れている国。
ぶどう。
認めている国。
たかられた話。
橋の国。
塔の国。
像のある国は、読み進めて行くと
たかられた話に繋がるのかな? と。
とはいえ、時期が合わない気もしますが
こういう事は得てしていいように解釈されるもの。
二人の国は…食うか食われるか状態?
しかしあれを、夫婦円満にするため、と思っている
旦那さんの実家のご家庭は、どんなもの?
伝統、に出てきた育ちがいい人は、彼、かとw
仕事をしなくていい国は、それ仕事? と
首をかしげてしまうもの。
しかし最後の旅人のための定義は素晴らしい。
是非に色々なものを手に入れてください!
別れている国はあれですよね…どっちもどっち。
他からみたら、同じ事かと思われます。
しいて言えば、象は食べられたんですか、という所?
ぶどうは、イソップの物語のキツネでしょうか?
認めている国は、ある意味ホラー。
自分は書かれない、という保証が
一体どこにあるというのでしょう。
橋の国、は最後に呆然としてしまいました。
そこまで成し遂げるのに、一体何が
彼らを突き動かしたというのでしょうか?
最後の、塔の国だけ、3段に分かれています。
多分『塔』を表しているのかと。
そしてその国の、訴えている人。
結局、そこから離れられていません…。 -
日本のような国が多かったな。ふつうをあらためて考える
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旅行したくなる。いろんな日常を凝縮した異国。
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「像のある国」
「×××××」
「二人の国」
「伝統」
「仕事をしなくていい国」
「分かれている国」
「ぶどう」
「認めている国」
「たかられた話」
「橋の国」
「塔の国」
風刺の効いた話が多い。常識や習慣というのは恐ろしい。 -
相変わらず淡々と暴力的で、こんな本を読んだら未成年の暴力行為の助長がうんたらかんたら。それはさておき、いつものように当たり前の常識を少しひっくり返してみたり、ちょっとだけ我々の世界とは異なる世界を見てみたり。夫婦喧嘩してる話とか極端だけど、ふむふむと思ってしまうものがある。
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今回も淡々と旅は続きます。途中でシズの旅になるのもスパイスですかね。「伝統」は今回で唯一(?)血生臭くなくていいかな。そしてあとがきが遂にぶっ飛んだ方向へ。あ、「あとがき」じゃないからいいのか(笑)
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ONE PIECEのロビンが飛ばされた国は「キノの旅」の「橋の国」を思い出す。