Missing3 首くくりの物語 (電撃文庫 こ 6-3)

著者 :
  • メディアワークス
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220101

作品紹介・あらすじ

図書館の本にまつわる三つの約束事。一、図書館にある『持出禁止』の本は、できるだけ読んではいけない。それには呪われた本が混じっている。二、著者の死後に書かれた本。これは決して読んではいけない。死の世界へと引き込まれてしまう。三、本を読んでいる途中に寒気がしたら、決して振り返ってはいけない。その時、あなたの後ろには死者が立っている。日下部稜子の持ち物に借りたはずのない一冊の本が混ざっていた。表紙の裏に押された『禁帯出』のスタンプ。その本を「自分が返す」と言って持って帰った稜子の姉が首を吊って死んだとき、何かが動き始めた…!人気の現代ファンタジー第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目。
    テーマは首吊り。
    呪いも関わってくる。
    続きのある全編作品。
    今回は稜子が巻き込まれる。
    他人に共感する心は人として持っている人が多いと思うけれど、強すぎると影響されすぎて、自分を保てなくなる。
    今までよりはちょっと怖めでした。

  • 日下部稜子の姉・霞織(かおり)が首吊り自殺することから始まる、シリーズ初の上下巻。
    もうすぐ新装版が発売ということで、2巻まで再読登録済みなことから、3巻読了。魔津方は終盤ツンデレたったような。今回の登場だけでは全くその要素出てこないので、今後どう変化していくか楽しみ。改めて挿絵は翠川さんの絵が作風にあっていると感じる。大人の事情で実現不可であること勿体ないわ。

  • 今回は、大迫栄一郎の孫である歩由実と日下部稜子のお話。

    稜子の魂の形が「優しい鏡」であることが判明。
    魔女である戸叶詠子は、一体何を考えているのか。

    ようやく大迫栄一郎が関わってきて、先が気になる気になる。

    武巳と稜子には上手くいってほしい。

    完結編に向けての一冊なので、まだまだ怖さは控えめ。
    それでも、最後の機関の二人が見た光景を想像すると、自分の腕にも鳥肌が立つような寒気がしました。

    さて、完結編読みます!

  • ならなしとりをそういう風に使うとは…
    というか、ならなしとりは奈良梨取りだったのね。
    家族が死んでるのに、家族も周りも平然としすぎな気がするよ。
    3人の子供のうち2人までを失ってしまった親って、相当ショック受けるんじゃないかと思うんだけどな。
    しかし、附属高校の学校司書は家族養えるのか…。

  • (3巻、4巻、合わせて読んだ感想です)

     2冊でひとつの物語。量をたっぷり取っただけあって、話にふくらみがあって面白く、長さが気にならなかった。
     図書館で後ろに人が立つシーン、鳥肌が立った。久しぶりの感触である。文章の力を感じさせる。が、むしろ広い意味での心理描写というか、特に登場人物が自分の心理を分析するあたりが面白い。一種独特の、心理に関する見方がある。それが、この作品の設定からくるものなのか、作者の人間観からくるものなのかわからないが。うがった見方だとは思うけど、ひとつの真理を言っているような気がする。それら警句的な心理描写を書き込むために、描写の主体がバラバラになりがちなのは気になったが。前作が「自分とは何か」だったのに対して、今作は「人間関係」についてって感じなのだろう。
     「見立て」を大きなトリックにするストーリーはちょっと強引だけど、説得力があると思う。引き込まれた。ただ、個人的に言わせてもらえればやっぱり「魔女」は傍観者であってほしいなあ。

  • 漸くライトノベルに慣れてきた。
    陛下とか、恭の字とか、ちょっと痛めの感じも慣れるとそんなに気にならないです。厚さの割には文章量は多くないのでさらっと読める。

    発行年からして、読んでるとは思えないのに、なんだか読んだような記憶がある。どうしてだろうか。

  • 今回は主要の登場人物の中で一番好きな子がメインだったので、とても楽しく読めた。あと、兄弟・姉妹が関係する話ってとても好き。

    話がよく練られて作られているという印象を持った。実際の民族学とかでも、こんなことを研究している人がいるのだろうか。

  • 図書館の本にまつわる三つの約束事。
    それを破ると恐るべき異変が起こる。
    日下部稜子が借りた本の中に、覚えの無い一冊の本が混じっていた。
    それをきっかけに、『三人兄弟』と『首吊り』に関わる怪異が連鎖して起こり始める。

  • 小崎魔津方の「死」に対する考え方にはうなずけるものがあったので、そのなれの果てにも当然興味がわくわけです。
    でも、同じことはやりたくないよね。

  • 稜子がメインの巻でした。

    大迫栄一郎の「ナラナシトリコウ」という本をめぐる怪奇。
    そして、図書館にまつわる三つの約束は本好きにはゾッようなものでした。

    上下巻分かれているだけあって、下地&布石が無数に・・・。

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著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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