ビートのディシプリン SIDE1 (電撃文庫 か 7-13)

著者 :
  • メディアワークス
3.34
  • (40)
  • (60)
  • (269)
  • (6)
  • (3)
本棚登録 : 855
感想 : 27
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220569

作品紹介・あらすじ

お前は強いか?この俺フォルテッシモはとてつもなく強いが、真に強い奴など滅多にいない。だが弱い訳でもない。大抵の人間は強くも弱くもなく、はっきり決めないまま生きているが、そんな半端はいつか厳しい運命に叩き潰されちまう。どんな人生にも例外なく、強さを見せなきゃならん時が来るが、お前ならどうする?なあ、ビートよ-統和機構の合成人間ピート・ビートは謎の存在"カーメン"の調査を命じられたが、それは正体不明の敵が次々と襲いくる危険な戦いの始まりだった。そして彼に興味を抱く女子高生、浅倉朝子の人生の歯車も狂い始めて-死神の現れない過激な試練を前に、彼らは己の強さを見つけ出して、生き延びることができるだろうか…。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ブギーポップ」シリーズのスピン・オフ作品です。

    統和機構の合成人間であるピート・ビートは、世良稔(せら・みのる)という名前で市立秋萩高校に籍を置いています。ある日彼は、フォルテッシモから「カーメン」と呼ばれる謎について教えられ、その正体をさぐることになります。

    一方、秋萩高校でビートとおなじクラスの浅倉朝子(あさくら・あさこ)という少女は、自分がひとよりも鋭いカンをもっていることに気づきながらも、その本当の能力を自覚することなく、ごくふつうの女子高生として暮らしていました。ところが、ビートを追って学園に潜入した奈良崎克己(ならざき・かつみ)こと「ラウンダバウト」と接触したことで、彼女も彼らの戦いに巻き込まれてしまうことになります。

    「ブギーポップ」シリーズとおなじ世界観での物語ですが、本編ではひとつの世界観のもとでのさまざまな趣向が織り成されているのに対して、本作では主人公のビートという明確な中心が存在しています。その意味で、本編シリーズよりもライトノベルらしい、親しみやすい内容ということができるかもしれません。

  • ブギーポップのサイドストーリーその2。
    本編は主人公がすぐに変わるが、本作は1の直後から2が始まる。言いたいことは1に書いたとおりで、本編が好きならオススメの一冊。

  • ブギーポップシリーズからのスピンオフ作品。
    統和機構の合成人間ピート・ビート。
    謎の存在“カーメン”を追うことになった彼にふりかかる、奇妙で過激な“ディシプリン(試練)”。

    上遠野作品の異能バトルが好き
    ブギポのエンブリオ二連作が好き
    とにかく上遠野ワールドが好き

    こんな人にオススメ。

  • 全4巻完結。「ブギーポップシリーズ」のキャラクターが出てくる。「ヴァルプルギスの後悔」ともリンクしているらしい。
    浅倉朝子はほっとけない。

  • 試練と迂回と追放の話。カーメンと呼ばれる謎の存在をめぐる戦い。上遠野サーガのひとつの要、「ビートのディシプリン」シリーズ第一巻。書下ろしではなく連載作であり四冊全部で一つという感じがして、単品での評価が難しい。ブギーポップシリーズから退場したキャラクターが続々と姿を見せ始めるが、ブギーポップよりも異能対戦色が強く好み。特に奈良崎克己ことラウンダバウトによる精神的バランスへの攻撃能力は面白い

  • 読み直し。最初に読んだのはいつだっけな。

  • ブギーポップからの外伝。

    元最強のフォルテッシモから統和機構の合成人間であり諜報員のビートに謎の存在「カーメン」についての調査を命じられる。
    そこから始まるビートのディシプリン<<過酷な訓練>>。

    少しではあるけどブギーポップとリンクしてるのが読んでて楽しい

  • いやなんかもう、巻き込まれに巻き込まれて次々に襲われて、お疲れさまビート(笑)

    たぶん実社会でもそう。
    社会や環境に対しての適応能力とか問題解決力とかが高い人間が、生き残るのだろうなと思った。

  • ブギーポップシリーズのサイドストーリー
    統和機構の合成人間ピート・ビートが巡る、死神の現れない試練の物語
    合成人間同士の特殊能力バトルがメインとなっていて上遠野さんにはめずらしい王道少年漫画的ないかにもライトノベルらしい作風
    ブギーポップシリーズで人気の登場人物が多数出演していてファンには堪らない
    かもししれないが、いつもとはちょっと違った作風なので少々物足りなさを感じる

  • 【discipline】 
                目的達成のための修行や試練、
         教育的な懲戒といったような意味を表すが、
                   ときには単なる逆境や困難、
                        もくしは厳しい制約、
    避けがたい障壁というようなものを示す場合もある。
     
    こういうベタベタなエージェントがミッションをクリアしていく展開の小説はいいね。やっぱり熱いw燃えるなぁと・・・。

全27件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第4回電撃ゲーム小説大賞〈大賞〉受賞。『ブギーポップは笑わない』ほかシリーズ著作多数。

「2019年 『ブギーポップ・オールマイティ ディジーがリジーを想うとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上遠野浩平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×