アリソン (電撃文庫 し 8-6)

著者 :
  • メディアワークス
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220606

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの原点。

  •  同作者の「キノの旅」と比べる形のレビューとなる。
    キノの旅は基本的に社会や人間の矛盾や風刺を凝縮したようなユニークな国々を旅して回る物語であるが、時折単純に冒険物といった話もある。本作アリソンはその冒険物の話しを一冊という長さまで広げた本である。
     主人公のアリソンとヴィルは、キノの旅においてのキノとエルメスを連想させる。キノとエルメスの要素を混ぜ、2つに分配すれば今作の主人公二人が出来上がるであろう。準主人公である、人物も正確こそ違うもののキノの旅でのシズを連想させる。
     物語は非常に読みやすい冒険ものである。世界観や二人が住む国についてなど必要な描写に手を抜いていないながらも必要最小限にとどめているのでさくさくと読める。キノの旅では銃器に関しては非常に描写が細かいが、今作ではそれに加え飛行機に関する描写も細かい。王道冒険物といった感じで、子供でも読めるのではないだろうか。それでいて面白い。決して先が予測できる様な陳腐なものではく、とても楽しめた。物語のエピローグはちょっと都合がよすぎるように思えたがそれも良し。
     キノの旅にハマった人は読んで損はしない物語である。

  • 初めてラノベ読んだ。

    読みおわったあとに序章を読み返すと、泣きたくなる。

    何故、私なのですか?
    何故、今なのですか?

    「歴史とは、常にいい加減なものだよ。重要なのは真実をどうやって伝えるか、ではなく、何を自分たちの都合のいいように伝えるか、だからね。」っていうお爺さんは、これを言ったときどんな気持ちだったんだろうな。と。
    都合のいいように伝えてるのは社会だよね。

    真実をどう伝えるか、が重要だと言える人間が増えたらいいな。

    ただの冒険小説だと思ってたけど残酷な場面も多々あった。戦場で簡単に命ってなくなるんだなと。勝手に、お話の中だから殺さないと思ってた。だけど普通に死んだ。殺した。
    びっくりした。びっくりしたってことは、それだけ死は遠いものだったんだよね自分にとって。死が身近にある世界ってどんな感じなんだろ。想像できない。怖い。
    その中で無邪気に生きてるアリソンはなんなんだ(笑)怖いもの知らずすぎる。かっこいい。あの好奇心、行動力、判断力は欲しい。

  • 登場人物が、
    みんなやさしいなという印象。

  • 久々に読み返してみる!
    アリソンかっこいいなー^^
    ラブストーリー的にはリリトレのが好きなんだけど、こっちもきゅんきゅんするね。
    ライトノベルだけど、人の命の重さみたいなものをきちんと伝えてある作品だと思います。
    アリソンのようなかっこいい女性になりたい。

  • 世界に一つしかない大陸の、ちょうど半分を分かつルトニ河の東と西の国が、長く戦争を行っている。そんな舞台背景。
    主人公のヴィルとアリソンは、とある老人から”二つの国の戦争を終わらせることが出来る宝”の話を聞く。その直後、その老人は誘拐されてしまう。
    彼を救おうと、二人は誘拐犯を追いかけるが…

    優等生の学生ヴィルと、飛行機乗りのアリソン。
    幼馴染の二人が経験する、ひと夏の冒険。

    面白かった、の一言に尽きる。
    時雨沢先生の本は、難読な用語もないし、回りくどい描写もないしで、するする読めるから良いよね。

  • 時雨沢さんワールド全開って感じだった

  • これはかなり好きだった。
    ヴィル気づけよ!!って感情移入してた。アリソン可愛い。

  • さっぱりきっぱりしていて、危なっかしいけれど強くて易しいアリソンと、おとなしいけれど思考力がすばらしくやるときにはやる!ヴィルの物語。最初は借りて読んでいたのですが、手元において何度も読み直したくなって手に入れました。最初に読んだのはいつだったのかも不明なくらい前(笑)。何度読んでも面白いです。

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著者プロフィール

2000年『キノの旅 the Beautiful World』でデビュー。アニメ『ソードアート・オンラインII』の銃器監修も担当。

「2023年 『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインXIII ―フィフス・スクワッド・ジャム〈下〉―』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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