Missing4 首くくりの物語・完結編 (電撃文庫 こ 6-4)
- メディアワークス (2002年3月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784840220613
作品紹介・あらすじ
あるところにお母さんと、三人兄弟がありました。お母さんは病気が悪くて、山梨がくいたいと言いました…。昔話『奈良梨取り』-。そこに秘められた"真実の意味"が多くの人々を首くくりに誘ってきた。そして今、死の連鎖を断ち切るべく、空目恭一が動き出す。すべての謎を解き明かしてくれるはずの一冊の書物-『奈良梨取考』を追う彼らの前に現れたのは、魔術に狂った一人の死人の妄執だった…。異端の著作家・大迫栄一郎-"彼"と"首くくり"と"奈良梨取り"にまつわるすべての謎が解き明かされる-。超人気現代ファンタジー、第4弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ4作目。
前作3の続き。
犯人はすぐわかると思います。
心がきれいなのも問題なのかも。
少しは廃れましょう(笑)
誰かの真似はできるけど、誰かにはなれない。
人間の願望、精神は無限大だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
首くくりの物語、完結編。
大迫栄一郎=小崎摩津方。
自らの孫をも死へと導いた魔術師。
我が歩みに由来する実。
そんな理由で生まれた歩由実の身にもなってよ。
その為だけに生まれたという事実を、沼の主である魔女に教えられて、自分のままで死にたいと死を選んだ歩由実。
どいつもこいつも最低でしかない。
詠子の願望は、これから始まる。
学生の頃…詠子好きだったはずなんだけど、なんでだろ。
稜子の下に空目が来た瞬間、凄くホッとした。
武巳は…これからどうしてくんだろう。
この巻で、あやめが「人の形を希む風」であることと、武巳が「追憶者」であることがわかった。
次は目隠しの物語。武巳の番です。 -
シリーズ序盤屈指の怖さとグロテスクさ。これがまだまだ加速されていくとは当時は思ってもいなかった。
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あまりにも簡単。
簡単すぎて、逆に最初から生きていなかったようにも思う。
どこの世界に属していてもいいのだけど、せめて生きていようよ、自分なりに。
でも、私の言う「生きてる」という感覚は、この世界に生きてるからこその定義なのかもしれない。
なんでもいいけど人の名前ぐらいは正確に呼んでほしいな。
ただ煙に巻きたいだけのようにも聞こえてしまう。
それもやっぱり、こっち側の感覚かな。 -
文章になれてくると結構面白い。
本当に背中に気配を感じるようなドキドキ感があった。
亜紀がお気に入りなので、もっと活躍すると嬉しい。 -
思わぬ告白と、混乱と、消されてしまったその記憶。
どう考えても、武巳が不憫です。 -
最後の心のよすがが取り払われた時、一体何を杖にしていればいいのか。
崩れた足元はどのように復活させればいいのか。
足元を、壊したのは誰なのか。
無邪気とは、純粋とは、という話には、確かに納得です。
人はどの年代であろうとも、己の立ち位置を把握して
よりよいものを引き出すために、それをふるう事が多々あります。
相手に同情しやすい、というのとはまた違って
同調しやすい、というのはさらに厄介な感じです。
思い返して見れば、確かにどちらとでも取れる台詞に行動。
言葉少な、というのは、勝手にこちらが情報を補充してしまって
かなり危険な感じです。
人の言葉を聞く事、その時点で魔術。
説得されたり、説得したり、と考えると、確かに、という感じです。
とりあえず、描写は想像しない方がいいと思います!
間隔の取り方が、思わず想像しそうで。
しかし、少女の中にかなりなご年齢がひと~り。
同居、じゃなくてよかったかと…そういう問題でもないでしょうがw