Missing4 首くくりの物語・完結編 (電撃文庫 こ 6-4)

著者 :
  • メディアワークス
3.58
  • (106)
  • (80)
  • (303)
  • (4)
  • (0)
本棚登録 : 1177
感想 : 52
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840220613

作品紹介・あらすじ

あるところにお母さんと、三人兄弟がありました。お母さんは病気が悪くて、山梨がくいたいと言いました…。昔話『奈良梨取り』-。そこに秘められた"真実の意味"が多くの人々を首くくりに誘ってきた。そして今、死の連鎖を断ち切るべく、空目恭一が動き出す。すべての謎を解き明かしてくれるはずの一冊の書物-『奈良梨取考』を追う彼らの前に現れたのは、魔術に狂った一人の死人の妄執だった…。異端の著作家・大迫栄一郎-"彼"と"首くくり"と"奈良梨取り"にまつわるすべての謎が解き明かされる-。超人気現代ファンタジー、第4弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • シリーズ4作目。
    前作3の続き。
    犯人はすぐわかると思います。
    心がきれいなのも問題なのかも。
    少しは廃れましょう(笑)
    誰かの真似はできるけど、誰かにはなれない。
    人間の願望、精神は無限大だ。

  • 歩由実が机の上でペンを走らせる場面と、稜子が奈良梨取考を手に取ってしまいクローゼット内の軋みを聞く場面。ここだけは忘れずに覚えていた。おかげさまで就寝前にクローゼットを見ることに未だ抵抗がある。自費出版の300部の行方は何処なのか気になりますが、魔津方は他の人間を媒体に蘇ることは無いだろうから大丈夫でしょう。黒幕はきっと組織に消されてるだろうし。稜子は無事で良かったものの、根本的な解決ではないのが本作らしさを感じた。この話が印象に残りすぎて、のちの展開忘れているから続き読むの楽しみ。

  • 首くくりの物語、完結編。

    大迫栄一郎=小崎摩津方。
    自らの孫をも死へと導いた魔術師。

    我が歩みに由来する実。
    そんな理由で生まれた歩由実の身にもなってよ。
    その為だけに生まれたという事実を、沼の主である魔女に教えられて、自分のままで死にたいと死を選んだ歩由実。

    どいつもこいつも最低でしかない。

    詠子の願望は、これから始まる。
    学生の頃…詠子好きだったはずなんだけど、なんでだろ。

    稜子の下に空目が来た瞬間、凄くホッとした。
    武巳は…これからどうしてくんだろう。

    この巻で、あやめが「人の形を希む風」であることと、武巳が「追憶者」であることがわかった。

    次は目隠しの物語。武巳の番です。

  • シリーズ序盤屈指の怖さとグロテスクさ。これがまだまだ加速されていくとは当時は思ってもいなかった。

  • あまりにも簡単。
    簡単すぎて、逆に最初から生きていなかったようにも思う。
    どこの世界に属していてもいいのだけど、せめて生きていようよ、自分なりに。
    でも、私の言う「生きてる」という感覚は、この世界に生きてるからこその定義なのかもしれない。

    なんでもいいけど人の名前ぐらいは正確に呼んでほしいな。
    ただ煙に巻きたいだけのようにも聞こえてしまう。
    それもやっぱり、こっち側の感覚かな。

  • 文章になれてくると結構面白い。
    本当に背中に気配を感じるようなドキドキ感があった。

    亜紀がお気に入りなので、もっと活躍すると嬉しい。

  • 異端の作家・大迫栄一郎の残した忌まわしい本『奈良梨取考』。
    首をくくって死んだ稜子の姉、歩由実の兄、そして… 
    空目率いる文芸部の面々は、一人の“魔道師”の陰謀から稜子を守れるのか?

  • 思わぬ告白と、混乱と、消されてしまったその記憶。
    どう考えても、武巳が不憫です。

  • 全体的にキリスト教のキーワードが点在する気がした巻。

    後半に稜子が操られて学校まで行くシーンは、処刑場ゴルゴタの丘まで歩くイエスと重なって見えた。


    純粋なのは罪なんなのだろうと深く考えさせられる巻でした。

  • 最後の心のよすがが取り払われた時、一体何を杖にしていればいいのか。
    崩れた足元はどのように復活させればいいのか。
    足元を、壊したのは誰なのか。

    無邪気とは、純粋とは、という話には、確かに納得です。
    人はどの年代であろうとも、己の立ち位置を把握して
    よりよいものを引き出すために、それをふるう事が多々あります。
    相手に同情しやすい、というのとはまた違って
    同調しやすい、というのはさらに厄介な感じです。

    思い返して見れば、確かにどちらとでも取れる台詞に行動。
    言葉少な、というのは、勝手にこちらが情報を補充してしまって
    かなり危険な感じです。
    人の言葉を聞く事、その時点で魔術。
    説得されたり、説得したり、と考えると、確かに、という感じです。

    とりあえず、描写は想像しない方がいいと思います!
    間隔の取り方が、思わず想像しそうで。
    しかし、少女の中にかなりなご年齢がひと~り。
    同居、じゃなくてよかったかと…そういう問題でもないでしょうがw

全52件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1977年、岡山生まれ。津山三十人殺しの舞台となった津山市出身。二松学舎大学卒。民俗学および魔術に関して知識を豊富に持ち、『Missing 神隠しの物語』で電撃文庫デビュー。著書に『断章のグリム』『時槻風乃と黒い童話の夜』『夜魔』『ノロワレ』『霊感少女は箱の中』シリーズなど。

「2022年 『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

甲田学人の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×